新型コロナウイルスに感染し「ウイルスをばらまいてやる」などといって、愛知・蒲郡市のフィリピンパブを訪れた50代の男が死亡した。男には持病があったという。
この事件を巡っては、店のオーナーが警察に被害届を提出し、警察は業務妨害の疑いで捜査していた。しかし、加害者死亡ということで逮捕することはできなくなった。ネットでは、民事で加害者遺族に損害賠償請求をすべきとの声が殺到しているが、可能なのだろうか。
愛知・蒲郡市のウイルスばらまき男が死亡!持病があった
新型コロナウイルスに感染し「ウイルスをばらまく」などといって、飲食店を訪れた愛知県蒲郡市の男性が18日午後、入院先の病院で死亡しました。
愛知県蒲郡市の50代の男性は、3月4日新型コロナウイルスに感染したことを知りながら、「ウイルスをばらまく」と家族に言って、市内のフィリピンパブを訪れ、警察が駆け付ける騒ぎになっていました。
捜査関係者などによりますと、男性はその後県内の病院で入院していましたが、意識不明の重体となり、18日午後1時ごろに死亡が確認されました。男性には持病があったということです。
フィリピンパブでは、男性を接客した店員とは別の女性店員の感染が確認され、店は現在も営業を取りやめています。
この問題を巡っては、店のオーナーが警察に被害届を提出し、警察は業務妨害の疑いで捜査を進めていました。
加害者遺族に損害賠償請求できる?元特捜部主任検事「男の相続人に対してできるが…」
今後ですが、店から被害届を受理しているので、警察としても一応の捜査を行うものの、もはや男の起訴がありえない以上、「被疑者死亡」のまま書類送検し、検察が不起訴処分にすることで、刑事手続は終結します。
一方、民事ですが、店や店員らは男の相続人に対して損害賠償を請求できるものの、もしその相続人が相続放棄をしたら、これも不可能となります。
ネットの反応
責任取らずに勝手に死ぬとは、残された家族には責任ないが、家族も複雑な心境だな。
感染をうつされた人も迷惑を受けた飲食店も、怒りをぶつける先を失って、やるせない。症状が当初なかったのに50代で亡くなるなんて。どのような持病があったのかも明らかにしてほしい。
ばらまきに外出せず大人しく自宅待機してれば最悪の結末は免れたのかも、、
これぞ因果応報既に余命が短かったことに加えて、ウイルスに感染してしまって自暴自棄になってしまったと考えるのが自然でしょうか…。
生きた上で刑事処分されて、被害を受けた店への賠償責任が生じるまでを見たかった。
損害を受けた店が、賠償請求できない現状が不憫でならない。