10代の少女を車内に監禁したとして、私立新島学園中学校教員の内田慎也容疑者(27)が監禁容疑で逮捕された事件で、少女は中学2年生で内田容疑者が受け持つクラスの生徒であることが分かった。
【群馬】10代の少女を監禁した男、被害者の担任だった!数学の専任講師で「真面目すぎて堅い印象」
少女を車内に監禁したとして、群馬県警が私立学校教員内田慎也容疑者(27)=同県高崎市寺尾町=を監禁容疑で逮捕した事件で、容疑者は中学2年の少女の学級担任であることが学校への取材で分かった。
捜査1課によると、内田容疑者の逮捕容疑は、高崎市寺尾町の山林で25日午後4時半ごろ、停車中の乗用車内に少女を監禁したというもの。「間違いない」と容疑を認めている。
少女の母から25日午後1時ごろ、「留守番中の娘が家にいない。室内が荒らされている」と110番通報があった。
防犯カメラの映像などから容疑者の車を特定。山林内で見つけた車の後部座席に容疑者と少女がいたため、捜査員が窓ガラスを割ってドアを開け、少女を保護した。内田容疑者は包丁を自分の腹に突きつけたが、捜査員が取り押さえたという。
少女の自宅は家具が倒れるなど争った跡があり、県警は容疑者が無理やり連れ出したとみている。捜査関係者によると、少女は首に圧迫痕や両目に出血があったことから、首を絞められた可能性もあるという。県警は、容疑を住居侵入や監禁致傷などに切り替え、27日に送検する方針。
内田容疑者が勤務する県西部の学校によると、容疑者は2016年に採用された数学の専任講師。25日は期末試験があり、生徒たちは午後には帰宅していた。内田容疑者は休みを取っていたという。
内田慎也容疑者は私立新島学園中学校の教員だ。同校の教頭によると、内田容疑者は硬式テニス部の顧問も務めており、真面目すぎて堅いという印象だったそうだ。事件を受け、学校側は明日にも保護者説明会を開くという。
逮捕された内田慎也容疑者
新島学園中学校が謝罪
本校教員が25日、監禁容疑で群馬県高崎署に現行犯逮捕され、新聞各紙、テレビニュース等で報道されました。
まずは被害にあわれた生徒と保護者、関係者の皆様に深くお詫び申し上げます。合わせて、在校生・保護者のみなさま、卒業生各位、社会および関係者の方々に多大なご迷惑とご心配をおかけしたことを重ねてお詫びいたします。生徒を指導する立場にあるものがこのような行為で逮捕されたのはまことに遺憾であり、弁解のしようがありません。
先ずは、被害にあわれた生徒、在校生のケアを第一に取り組むとともに、今後このようなことが起こることのないよう厳正に対処し、法遵守とコンプライアンスの重要性について本学教職員に一層の自覚を促すとともに、信頼の回復に最善の努力を尽くす所存です。
内田慎也容疑者の逮捕を受け、新島学園中学校は6月29日に予定していた前橋地区学校説明会を中止とする。7月20日以降の説明会は予定通り行う予定という。
新島学園中学校は群馬・安中市にある私立の中高一貫校。男女共学で1947年に設立された。キリスト教の教育者・新島襄が育ませたキリスト教精神を信条とし、当地で醸造業を営む実業家の湯浅正次が中心となって創立された学校で、当地の主管教会である安中教会と同様のプロテスタント系の学校だそうだ。