川崎市登戸でカリタス小学校の児童らを襲撃し、その後に自殺を図った岩崎隆一容疑者(51)。令和の歴史に名を遺すほどの大事件を起こし、この世を去った大悪党だが、非常に孤独な51年を送っていたようだ。
岩崎隆一容疑者の孤独な生い立ちを振り返るとともに、カリタス小学校の卒業生で、今回の事件のトリガーになったのではないかと噂されている、いとことの因果関係にも迫りたい。
岩崎隆一とは?51年の孤独な生い立ち
名前 | 岩崎隆一(いわさきりゅういち) |
生年月日 | 昭和42年12月28日生まれ(51歳) |
在住 | 川崎市麻生区 |
近所の住民によると
・体格が良い
・かつては長髪だった
⇒犯行前に丸刈りに
伯父夫婦と3人暮らし
複数の住民によると
・80代の伯父夫婦と3人暮らし
⇒幼い頃に両親が離婚し、伯父に引き取られた
⇒岩崎隆一容疑者が4、5歳くらいに引き取られたという証言も・10代後半で家を出たが、近年また家に戻っていた
・夫婦には長男と長女がおり、岩崎容疑者は末っ子
⇒いとこは30年以上前に家を離れた
夫婦の家は築57年
・1962年に建てられた
「あの家(岩崎家)自体が他の家と積極的に交流を持つ方ではなかったから…」(地元関係者)
伯父から差別されていた!?
「小学校の頃に何度かおじいちゃん(伯父)に連れられて上の男の子(長男)と一緒に来ていた。上の子は坊ちゃん刈りで、隆一は丸刈りにしてくれとお願いされた」(近所の理髪店)
5月30日放送「グッディ」より
いとこやその子供への嫉妬心からカリタスを逆恨みか
近隣住民によると
・いとこの姉、または兄、あるいは両方がカリタス小学校に通っていた
⇒報道によって証言がバラバラ・岩崎容疑者と年はあまり変わらない
⇒いずれも50代
岩崎隆一容疑者が幼い頃は、兄の後ろにいるような普通の子供だったそうだ。しかし、いとこが家を出て、姉が結婚して子供をカリタス小学校に通わせてから状況が変わってきたようだ。
長女の子供もカリタス小学校に
「岩崎容疑者のいとこが結婚して、この辺りに住んでいるんですけど、その子供もカリタス小学校に通っている。子供をカリタス小学校に送っているのをよく見る」(岩崎容疑者の近所の住民)
カリタス親子のリア充っぷりに嫉妬?
「孫の顔を見せるために赤い車で頻繁に実家に帰ってきています。いとこの幸せな様子と自らの境遇を比較し、岩崎は強烈な嫉妬心をかきたてられたようです」(岩崎家を知る地元関係者)
こんな声も・・・
「岩崎容疑者学力の問題なのか、経済的な問題なのか分からないけど公立の小学校にいったでしょ。だからその辺で僕はカリタス小学校を狙ったんじゃないかな」
5月30日放送「グッディ」
一方、岩崎隆一容疑者の小学校時代の担任は家庭訪問の際にいとこの姉に
「『(岩崎容疑者)がいたずらっ子で先生ごめんね』と言われた。優しいお姉ちゃんだった」
5月31日放送「ビビット」より
と話している。
祖母からは虐待されていた?
近隣住民によると
・岩崎隆一容疑者が同居する伯父夫婦の家に、かつては祖父母も住んでいた
⇒祖父母が生きている時に預けられた・祖母はかなり厳しく、うるさい人だった
⇒野球して遊んでいると怒られた・岩崎容疑者に強く当たっていた印象がある
外に閉め出され許しを請う岩崎隆一
近隣住民によると
祖父母にきつく叱られたこともあり、外に閉め出されたりして
「もう許してください」
という声も聞こえてきた5月29日放送「ミヤネ屋」より
出来の良い兄に甘いが、岩崎容疑者には厳しい
別の近隣住民によると
「亡くなったおばあさんは、お兄さんには教育熱心で弟(岩崎容疑者)には冷たくあたっていました。自分とは扱いが違うお兄さんに対してコンプレックスをいだいていたのかもしれません」
5月30日放送「スッキリ」より
祖母が岩崎隆一容疑者に厳しくする理由について、岩崎容疑者の小学校時代の担任はこのように語った
「岩崎容疑者はいたずらすることが多かった。例えば犬を見れば何となく石を投げてみたりとか、そういう苦情が来た時に、おばあちゃんが厳しく『そんなことやっちゃダメよ』と」
5月31日放送「ビビット」より
小中学校時代からすでに孤立
・地元の公立小中学校を卒業
・中学校はあまり通っていなかった
・定期的に遊ぶなどしていた友人はおらず、卒業後も接点はなかったとみられる
小学校の同級生によると
「あまり好かれないというか、あまり友達もいなくてキレやすいところもあった。誰にも相手にされないから自分から突っかかっていったり、さらに嫌がられる」
5月31日配信「TBSニュース」より
中学校の同級生によると
「学校に頻繁に遅刻してきていて、規則を守らない人だという印象があった。問題行動が多く、同じクラスの人が迷惑しているという話も聞いたことがある。顔を合わせると薄ら笑いを浮かべてきて、友達になりたいとは思えない雰囲気があった」
一方、こんな証言も・・・
「おとなしくて気が弱いが、話してみると良い子だったという印象がある」
▼小学校の卒業文集
中学卒業後、職業訓練校に入学
1983年に職業訓練校(機械科)に入学
⇒2年後に修了し、機械関係の会社に就職か職業訓練校時代の岩崎容疑者の同級生によると
・授業は真面目に受けていたがトラブルばかり
・協調性がなく、屁理屈が多い
・相手ともめると遠くまで逃げて「ベロベロバー」
⇒小僧らしいくらい計算ずく・ゲームが得意で一緒にゲームセンターに行く友人も
5月31日放送「スッキリ」より
職業訓練校時代については、以下の記事で詳しくまとめた
岩崎容疑者を知らない住民も…少ない交流でトラブル続出!
近隣住民によると
・近所付き合いは少なく、岩崎隆一容疑者を知らない住民も
⇒最近は夜に出歩いていた・働いている様子はなかった
・岩崎隆一容疑者が中学生の頃までは見かけたことがあったが、そのあとはしばらく見かけたことがなかった
⇒最後に見たのは20~30年ほど前という話も
近隣トラブルが絶えなかった!
近くに住む女性によると
・昨夏、岩崎隆一容疑者は早朝に何度もインターホンを鳴らし、「(女性宅の)玄関前の庭木の葉が目に当たった」と30分以上抗議を受けた
・事件当日の朝は向こうから挨拶をしてきた
岩崎容疑者の幼少期を知る男性によると
「他人の家に勝手に入り込み、金魚鉢をのぞくような変わった子だった」
近隣住民によると
少年時代の岩崎隆一容疑者に「(飼い犬の鳴き声が)うるせえんだよ。ぶっ殺してやろうか」と激怒された
一方、こんな証言も・・・
「最近も朝方に(岩崎容疑者が)帰宅の際、声を掛けたら会釈してくれた。悪い印象はない」(近隣住民)
5月31日放送「ミヤネ屋」より
10年以上ひきこもりだった!独自ルールで家族間接触も避ける
川崎市によると
2017年11月 | 同居する80代の伯父夫婦が訪問介護の導入について、市へ相談を寄せる ⇒岩崎隆一容疑者との接触は一切なく、ヘルパーが家に入ることへの本人の反応を心配する内容 |
昨年6月 | 実際に訪問介護が始まったが、目立ったトラブルはなかった |
今年1月 | 夫婦から「将来どうするつもりなのか聞きたい」と相談を受けた市は手紙を書くよう勧め、岩崎隆一容疑者に渡した ⇒伯母に口頭で「食事や洗濯も自分でやっているのに、ひきこもりとは何だ」とブチギレ激怒 ⇒夫婦から岩崎隆一容疑者なりの考えでコミュニケーションを取らないことを選んでおり、しばらく様子を見たいという趣旨の連絡が来る ⇒市もその意向を尊重し、様子を見ることに |
・2017年11月から2019年1月まで、面談8回、電話6回の計14回にわたって夫婦から相談があった
・風呂やトイレなども、ルールを作って顔を合わせない状態だったといい、食事や小遣いを渡す時も対面していなかった
・少なくとも10年以上ひきこもりだった
精神保健福祉センター・津田多佳子課長によると
「これ以上無理矢理介入して家族関係を壊してしまうよりも、静かに見守るという点は、この時点においては悪い方向ではなかったと思う。少なくとも最終相談時点でご家族、ご親族、容疑者の関係の中で、人間関係が決定的に破壊されて立ち行かないという危機的な状態ではないと考えているし、ご家族の話からも感じ取れなかった」
川崎市の会見より
ニートではなかった?口座から入金されていた
捜査関係者によると、岩崎容疑者の金融機関の記録を調べたところ、入金の記録があったが、定期的なものではなかったという。神奈川県警は、岩崎容疑者には給与などの定期収入がなかったとみている。
岩崎容疑者の親族から相談を受けていた川崎市によると、岩崎容疑者は長期にわたって就労しておらず、親族から小遣いを渡すことがあったという。
伯父夫婦からの小遣いは家で渡していたということで、この入金は別の収入とみられる。近隣住民によると、岩崎隆一容疑者は夜に出かけることが多かったそうだ。夜勤のバイトでもしていたのだろうか。
警察は殺人などの疑いで、岩崎隆一容疑者死亡のまま書類送検するという。