4月9日より放送スタートしたアニメ「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(以後ジークアクス)。23日放送で3話を迎えたが、すでに失速を迎えているという。
ジークアクスが失速した理由
■9日
ジークアクス:297,856件のツイート
#GQuuuuuuX:231,342件のツイート■16日
#GQuuuuuuX:167,258件のツイート
#ジークアクス:160,458件のツイート■23日
#ジークアクス:111,066件のツイート
※#GQuuuuuuXはトレンド入りせずついっトレンド:午前6時時点のポスト数
1話は最終的に「ジークアクス」が約42万ポスト(午後1時のトレンド)、「#GQuuuuuuX」が約28万ポスト(午前9時)を叩き出す盛り上がりだったが、2話以降はどんどん激減。3話はギリ10万ポストを超える程度になった。
失速した理由としては以下が上げられる。
・ガンダム放送は日曜夕方が多かったが、今作は水曜深夜放送になった
→平日の深夜となると、一般人は寝ている時間なので、視聴者は一気に減る・ここまでの放送は1月17日公開の映画「機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-」と同じ内容
→映画はアニメを再編集した劇場先行版となっている・初代ガンダムのシャアが出てくるなど、初代ガンダムを知らないとついていけない
・単純に内容がつまらない
→モビルスーツ同士による非合法の賞金バトル「クランバトル」が不評な模様・EDがホロライブVTuber
→VTuber嫌いは多く、ホロライブは炎上が多いため、特に嫌っている層が多い。EDを歌う星街すいせいも過去に何度か炎上しており、アンチも多いはず
1話は初回放送だけあって、どのアニメも視聴者がもっとも多くなる。ジークアクスは放送前から話題になっていたのでなおさらだ。たくさんの人が観るので、それに釣られてなんとなく観る人も多いだろう。
しかし、1話で切った人が続出したことで、“みんな観てるから観る勢”も離脱。結果、激減につながったのではないか。
4話以降はようやくオリジナル展開らしいが、一度離れた視聴者を取り戻すのは難しい。最近のアニメ視聴者は1話切りはおろか、0話切り(一度も観ずに切る)も珍しくない。
まどマギやシュタゲが流行っていた頃は3話切りが主流だったが、あのときよりアニメの放送本数もめちゃくちゃ増え、娯楽にあふれている現令和7年において、1つのアニメだけにこだわる必要も時間もないからだ。
かく言う筆者も「観よう観よう」と思っているが、これまで観れていない。やはり、上記で挙げた要素が原因となっている(内容は一切観ていないので、クランバトルが面白いかどうかは知らないが)。
水星の魔女には及ばず
ちなみに、前作「水星の魔女」は毎週、30万以上のポストを叩き出し、全く失速しなかった。ガンダムチャンネルで公開された総集編も20万ポストを超えるなど、何やっても伸びるという状況だった。
水星は日曜の夕方放送、本編放送前に放送された「PROLOGUE」は本編の前日譚となっており、これを観た人が本編で飽きさせないようになっている。むしろ、前日譚の伏線を本編でどう回収されるのか注目が集まっていた。
昔のガンダムキャラが出てくるなど、過去作を知らないとついていけないという要素はない。
水星の魔女は序盤こそ百合だったり、イケメン男子とのCPだったり、モビルスーツ同士のバトルは学園の“決闘”という競技になっている。
ガンダムは1979年に初代が放送され、2025年で46周年を迎えた。これだけ長くやっているだけあって古参ファンが多く、古参ファンの“我が強い”こともあり、新規が入りづらい界隈だった。
しかし、水星はカジュアルな作りで新規が入りやすく(かく言う筆者もガンダムはダブルオーシリーズしか観たことないにわかだったが、水星はすんなり観れた)、毎週見どころがあって飽きさせない作りだったが、第1期の後半から従来のガンダム展開となり、古参ファンも歓喜した。
OPはYOASOBIという最近流行りのアーティストを起用したが、VTuberは使っていない。
結果、水星は大成功したわけだ。最終回でのスレミオ結婚を濁したことで炎上したが、アニメの描写で炎上するほど高い関心を集めたわけだ。
水星2なら観たいと思うが、ジークアクスは「別にいいや」と感じている。
ジークアクスはガンダムオタクとV豚向けではないだろうか。ちなみに、VTuberは若者から年寄りまで観ているらしいが、スパチャ、特に赤スパ(1万円以上のスパチャ)は年寄りが多いと聞く。1万も投げられる経済力を持った若者はそういないからだ。
であれば、ジークアクスとV豚の層はかぶっているかもしれない。ただ、新規層はつきづらそうだなと感じている。