【レンタルパーティ】レギュレーションF 大流行のアロキュウ&フリーザーを対策したダブル最新最強構築-ポケモンSV

【レンタルパーティ】レギュレーションF 大流行のアロキュウ&フリーザーを対策したダブル最新最強構築-ポケモンSV

ポケモンSVランクマ・レギュレーションDおよびレギュレーションEは3ヶ月目にDLCの追加要素が一部解禁され、3ヶ月目もそこそこ盛り上がった。

一方、レギュレーションFは3ヶ月目にDLCの追加要素がなく、次の4ヶ月目まで虚無期間が訪れると思われた。

そんな中、ダブルでは今週日曜の海外公式大会で優勝したアローラキュウコン、フリーザー、ヒスイウインディがランクマで急増。もはや無視できないレベルとなっている。

今回は突如登場したイレギュラーたちを対策した新しい構築を紹介したい。

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アロキュウ&フリーザー&ヒスイウインディ、増えすぎな件

ポケモンバトルデータベースにおけるシーズン16ダブル3月8日4時59分の更新で、アローラキュウコンは使用率21位、ヒスイウインディは使用率24位、そしてフリーザーは使用率30位となっている。

使用率の推移を見てみると、この3匹は使用率50位圏外からわずか数日で急激に増えたことが確認できる。

ここまでの伸びっぷりは、シーズン10の中盤で碧の仮面の新ポケモンが解禁され、オーガポンとヤバソチャが使用率上位30匹に急増したとき以来だろう。

シーズン10の使用率。オーガポンは圏外→6位、ヤバソチャは圏外→22位

新ポケモンがここまで伸びるのはまだ分かるが、すでに登場しているポケモンたちがこれほどまで使用率を増やしたのはいままであっただろうか。

この並びは、使用率一桁を寄せ集めて構築されたBIG6にめちゃくちゃ刺さっている。

日曜大会の決勝戦はBIG6VSアロキュウフリーザーの対戦カードで、1戦目はアロキュウフリーザーが先発でなかったこともあってBIG6が勝利したが、2戦目、3戦目はアロキュウフリーザーを先発にしてきて、この2匹とヒスイウインディに蹂躙されていた。

左からオーガポン(使用率2位)、ハバタクカミ(使用率1位)、ゴリランダー(使用率9位)、一撃ウーラオス(使用率6位)、化身ランドロス(使用率7位)、タケルライコ(使用率4位)※8日4時59分時点のランクマ使用率

ちなみに、BIG6のプレイヤーは予選を全勝して堂々の1位通過。決勝戦での敗北が初黒星だ。

VGCトッププレイヤーが環境トップ構築を使い、しかも3戦ともフリーザーへの攻撃を全てヒットさせ(※フリーザーの特性「ゆきがくれ」により、命中100の技も命中80になる)、ふぶきでも一度も凍らない(こおりの追加効果は10%だが、相手全体に攻撃するので、打たれるたびに実質20%の確率でどっちかが凍る)などかなり運もよかったが、それでも勝てなかった。環境トップ構築でも勝てないくらい、アロキュウフリーザーは強かったのだ。

BIG6がアロキュウフリーザーに蹂躙される光景もあって、会場は大盛り上がりだった。

▼衝撃の決勝戦は必見!(再生ボタンを押すとすぐに決勝戦が見れます)

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構築紹介

前置きがめちゃくちゃ長くなったが、そろそろ構築紹介したいと思う。

ハバタクカミ
テラスタイプ:フェアリー
持ち物:ブーストエナジー
技:ムーンフォース シャドーボール こごえるかぜ まもる
性格補正:おくびょう
個体値:31-×-31-31-31-31
努力値:HP131(4)-攻撃×-防御85(76)-特攻177(172)-特防156(4)-素早さ205(252)
いじっぱりゴリランダーのきせきのタネ=グラススライダー高乱数耐え
パオジアンのふいうち確定耐え
特性:こだいかっせい

イーユイ
テラスタイプ:ゴースト
持ち物:こだわりメガネ
技:ねっぷう バークアウト かえんほうしゃ あくのはどう
性格補正:ひかえめ
個体値:31-×-31-31-31-31
努力値:HP131(4)-攻撃×-防御100-特攻205(252)-特防140-素早さ152(252)
ひかえめにすることで、壁下のHP振りフリーザーをかえんほうしゃで87.5%ワンパンに
準速でも、最速フリーザー(150)まで抜ける
特性:わざわいのたま

ゴリランダー
テラスタイプ:ほのお
持ち物:とつげきチョッキ
技:ねこだまし グラススライダー ウッドハンマー とんぼがえり
性格補正:いじっぱり
個体値:31-31-31-×-31-31
努力値:HP207(236)-攻撃178(132)-防御110-特攻×-特防106(124)-素早さ105
A143(無補正60振り)までの耐久型ガオガエンのフレアドライブ高乱数耐え
トルネロスのこがらしあらし(ダブルダメージ)をグラスフィールドの回復込みで高乱数二耐え
C特化Aガチグマのいのちのたま×ノーマルテラス=ブラッドムーン12.5%耐え
特性:グラスメイカー

ウーラオス
テラスタイプ:はがね
持ち物:こだわりスカーフ
技:すいりゅうれんだ インファイト アクアジェット とんぼがえり
性格補正:いじっぱり
個体値:31-31-31-×-31-31
努力値:HP176(4)-攻撃200(252)-防御120-特攻×-特防80-素早さ149(252)
特性:ふかしのこぶし

タケルライコ
テラスタイプ:フェアリー
持ち物:たべのこし
技:じんらい りゅうのはどう まもる めいそう
性格補正:ひかえめ
個体値:31-×-31-31-31-31
努力値:HP217(132)-攻撃×-防御132(164)-特攻190(124)-特防110(4)-素早さ106(84)
いじっぱりパオジアンのつららおとし高乱数耐え
ハバタクカミのムーンフォース高乱数耐え
無振り85族抜き
特性:こだいかっせい

ランドロス
テラスタイプ:はがね
持ち物:いのちのたま
技:だいちのちから ヘドロばくだん まもる みがわり
性格補正:おくびょう
個体値:31-×-31-31-31-31
努力値:HP165(4)-攻撃×-防御110-特攻167(252)-特防100-素早さ168(252)
特性:ちからずく

今回、構築を組むにあたって意識したのはフリーザーを”ワンパン”できるポケモンを一匹入れることだ。ゆきがくれによって命中100の技も命中80になり、技外しのリスクを踏まえると、一発で倒さないとパーティが半壊してしまう。

フリーザーは雪で防御が1.5倍され、こおりテラスをきってくると仮定する。また、アロキュウにオーロラベールを張られたり、一発外してふぶきくらっても耐えられるポケモンが求められる。

使用率上位30匹でこの条件に当てはまるのは、使用率16位のイーユイと使用率18位のサーフゴーだった。

イーユイの場合、ねっぷうでアロキュウとフリーザーを同時に攻撃でき、かつ弱点をつける。しかし、ねっぷうはゆきがくれで命中72となり、アロキュウはほのおテラスをきってくる可能性も踏まえると、命中100のかえんほうしゃ安定だ。

ひかえめC特化こだわりメガネかえんほうしゃにより、オーロラベールを張られた状態でも、HPぶっぱフリーザーを87.5%でワンパンできる。

▼C205(252)こだわりメガネ(C×1.5倍)イーユイのかえんほうしゃ(威力90)に対する、HP197(252)D145(0)フリーザーのダメージ計算

192 ~ 228 (97.4 ~ 115.7%) 乱数1発 (87.5%)

イーユイはひかえめC特化こだわりメガネフリーザーのこおりテラスふぶき(ダブルダメージ)を確定二耐えする。後出しから一発外しても倒すことが可能だ。

▼C161(252)×こだわりメガネ(C×1.5倍)フリーザーのこおりテラス(威力2倍)ふぶき(ダブルダメージでタイプ一致威力124)に対する、H130(0)D140(0)イーユイのダメージ計算

54 ~ 64 (41.5 ~ 49.2%) 確定3発

イーユイは準速(実数値152)でも、フリーザーが仮に最速だったとしても実数値150なので抜き去ることができる。ちなみに、使用率28位のキラフロルは最速が151なのでギリギリ抜いている。

最速にしたところで、ミラー以外で特に抜きたい仮想敵もおらず、火力特化のひかえめで問題ない。

サーフゴーの場合、ゴールドラッシュでアロキュウとフリーザーの同時に攻撃でき、かつ弱点をつける。しかしねっぷう同様、アロキュウはほのおテラスをきってくる可能性があり、初撃を外してしまうと、ゴールドラッシュのCダウンにより、次の攻撃でフリーザーをワンパンできなくなる。

初撃を外した、またはオーロラベールを張られた場合、はがねテラスをきればHPぶっぱフリーザーを68.8%でワンパンできる。

▼C203(252)×こだわりメガネ(C×1.5倍)サーフゴーのはがねテラス(威力2倍)/オーロラベール(物理・特殊ダメージ0.67倍)orC1段階ダウン(C/1.5倍)=ゴールドラッシュ(ダブルダメージでタイプ一致威力180)に対する、HP197(252)D145(0)フリーザーのダメージ計算

188 ~ 224 (95.4 ~ 113.7%) 乱数1発 (68.8%)

サーフゴーもひかえめC特化こだわりメガネフリーザーのこおりテラスふぶき(ダブルダメージ)を確定二耐えするが、素早さ種族値84はフリーザーの85に一歩届かず、相手の振り方によっては先手をとられてしまう。

イーユイに比べると、ゴールドラッシュを外したときのリスクが大きく、場合によっては先手をとれない可能性も踏まえると、やはりイーユイがもっとも安定してフリーザーを狩れると判断した。

ほかとしては、使用率5位の化身トルネロスや使用率19位のエルフーンの天候技や、使用率15位のコータスの特性「ひでり」で天候を変える、竈門オーガポンの特性「かたやぶり」でゆきがくれを無効にしながらツタこんぼうで弱点をつく、といった対策が上がった。

天候をひでりにした場合、タケルライコの特性「こだいかっせい」やヒスイウインディのフレアドライブの威力をあげてしまう。

天候技があまごいだったとしても、井戸オーガポンのツタこんぼうや化身ランドロスのねっさのあらしが必中になるなど、やはり取り巻きを強化していまう。

ちなみに、優勝構築はねっさのあらしではなくみがわりを採用しているが、ランクマではこの2つの使用率は0.1%しか違わず、どっちを採用していてもおかしくない。

▼シーズン16ダブル3月8日4時59分更新の化身ランドロスの技使用率

ヘドロばくだん、まもる、だいちのちからは使用率90%を超え、この3つは基本的にどの型でも採用される。みがわりは44.0%、ねっさのあらしは43.9%となっており、あと一つをどっちにするかという技構成がほとんどだ。

そもそも、天候を変えたところで、再びアロキュウを出されれば雪になるし、雪がなくてもふぶきは命中70であり、化身トルネロスやエルフーンはふぶきでワンパンされてしまうので微妙だった。

竈門オーガポンはかたやぶりでゆきがくれを無効化でき、素早さ種族値110がアロキュウの109に先手をとれる。

しかし、ツタこんぼうでフリーザーをワンパンできず、ふぶきが等倍で通ってしまう。

一応、ひかえめC特化フリーザーのこだわりメガネ×こおりテラス=ふぶき(ダブルダメージ)はギリギリ確定耐えするが、アロキュウはてだすけを覚えており、てだすけされると一撃で飛ぶ。

▼C161(252)×こだわりメガネ(C×1.5倍)フリーザーのこおりテラス(威力2倍)ふぶき(ダブルダメージでタイプ一致威力124)に対する、H155(0)D116(0)竈門オーガポンのダメージ計算

128 ~ 152 (82.5 ~ 98%) 確定2発

▼C161(252)×こだわりメガネ(C×1.5倍)フリーザーのこおりテラス(威力2倍)ふぶき(ダブルダメージでタイプ一致威力124)×てだすけ(威力1.5倍)に対する、H155(0)D116(0)竈門オーガポンのダメージ計算

192 ~ 228 (123.8 ~ 147%) 確定1発

ヒスイウインディでいかくされた場合、最速だとツタこんぼうで確定二発すらとれなくなる。

▼A172(252)/いかく(A/1.5倍)での竈門オーガポンのツタこんぼうに対する、H197(252)フリーザーのダメージ計算

86 ~ 104 (43.6 ~ 52.7%) 乱数2発 (17.6%)

なお、いじっぱりA特化だと、いかくされてもHPぶっぱフリーザーを90.2%でワンパンできるが、それだとアロキュウに先手をとれず、上からオーロラベールを張られてしまえば、やはり二発耐えられてしまう。

テラスタルで攻撃が1段階アップすれば、ようきでもツタこんぼうでHPぶっぱフリーザーをワンパンできるが、いかくでプラマイゼロになれば25%で耐えられるうえ、かたやぶりが消えるため、ツタこんぼうは命中80%となる。

▼A172(252)での竈門オーガポンのほのおテラス(威力2倍)ツタこんぼうに対する、H197(252)フリーザーのダメージ計算

176 ~ 208 (89.3 ~ 105.5%) 乱数1発 (25%)

ツタこんぼうが急所に当たれば、ようきでもいじっぱりでもテラスタル/いかくでもワンパンできるが、急所確率はわずか12.5%とかなり低く、そもそも運ゲー仕掛けてくる相手に運任せ戦法は微妙だろう。

シングルではオーガポンの型でもっとも多い竈門の面だが、ダブルでは使用率上位30匹の中でかたやぶりの仮想敵になるのがゆきがくれフリーザーしかおらず、その点も竈門オーガポンの採用を見送った理由になっている。

アロキュウフリーザー対策がイーユイと決定したところで、あと5匹はバランスを見て決めるだけ。

ハバタクカミ(使用率1位):イーユイと組まれることが多いブーストエナジー【Sブースト】型で採用

ゴリランダー(使用率9位):
・イーユイが苦手とする井戸オーガポンや連撃ウーラオスに強い
・モロバレル(使用率11位)のいかりのこなやキノコのほうしを無効化
・イエッサン♀(使用率13位)のサイコフィールドを書き換え、主にガチグマ(使用率30位)のじしんを半減
・ねこだまし枠

連撃ウーラオス(使用率8位)
・この3匹で辛いガオガエン(使用率3位)やパオジアン(使用率10位)に強く、ヒスイウインディ(使用率24位)、エンテイ(使用率25位)に強い
・オーロラベールを張られても、すいりゅうれんだは確定急所なので壁は無意味なうえ、アロキュウがほのおテラスをきってくれば弱点をつける
・こだわりスカーフであれば、アロキュウフリーザー構築の取り巻きである井戸オーガポン(上からとんぼがえり→インファイトで倒せる)ヒスイウインディ、化身ランドロスに勝てる

タケルライコ(使用率4位):ゴリランダーを入れるなら、めいそうを積みながらたべのこし+グラスフィールドで要塞化できるタケルライコを入れたい

化身ランドロス(使用率7位):タケルライコやブリジュラス、フェアリーテラス対策など

かなりの大ボリュームとなったが、アロキュウフリーザーに勝てる構築を模索した結果、このような形となった。

今後、アロキュウフリーザーの新たな型が開拓された場合、また違った対策が必要になると思うが、今のところはこれで問題ないと思う。

▼シーズン16ダブルのアロキュウの各使用率

▼シーズン16ダブルのフリーザーの各使用率

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