現在、Xで「天気の子」がトレンド入りしている。11月17日に公開され、27日時点で興行収入5億円を突破した「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」を見て、因習村フォーマットを理解した状態で天気の子を見てほしいというポストがバズっている。
ゲゲゲの謎を見てから天気の子を見ると…
ゲゲゲの謎を見て、因習村フォーマットを理解した状態でぜひ「天気の子」を見てほしいし、天気の子もこういう話なのに、公開当時は主人公の行動が批判されたというのが完成されすぎてるんですよね。因習村を笑ってみれる人も、自分の東京が因習村だとバグり出すという。
— 太刀川るい (@R_Tachigawa) December 2, 2023
ニコニコ大百科によると、因習村とは怪奇にかかわる昔からのしきたり、言い伝え等が残っている村。多くは閉鎖的な環境にあり、携帯電話がつながらないなど、外部との連絡手段もない状況が多い。
まれにオカルトの要素がなく、首謀者が裏にいる場合や、人間の狂気のみにより凶行が行われる場合もある。「ひぐらしのなく頃に」シリーズはこれに該当するだろう。
ポストには
天気の子、私あれはめっちゃ個人主義の話だと思ってて、主人公がそれを貫いたところに当時、痺れたよ。昔だったら女の子はやむなく犠牲になって、僕は君を忘れないになってたところそれをしなかったところにめちゃくちゃ痺れた。時代が変わったんだなぁって思ったよ。
いや客層が違うからだよ。因習村がパッケージの時点で露呈されていてそれを目的に行く層とデートで素敵なラブストーリーを見に行く層が同じ感想抱く訳ないじゃん。
天気の子が批判されたのは因習云々より公務執行妨害とか軽犯罪とかそっちだと思ってた
『天気の子』の方は、東京の天気は生贄が必要である事を殆ど全ての人々が知らず〈因習〉を否定する側やから、少なくとも龍賀家全員が〈因習〉を知り利用しようとしている『ゲゲゲ』とそのまま対比するのは難しいと思う……。
片方を選んで犠牲になる人々の性質が違い過ぎる。『天気の子』を《因習村》物だと評論したり、それを見て腑に落ちたりしている人は、《因習村》物と《人身御供》物を混同しているのでは?
天気の子は東京という因習村でもがく子供たちの話だったよね。公務執行妨害や銃刀法違反だって、因習に法律という手続きと建前を被せただけだし。島の因習が嫌で東京に出てきたけど、東京には東京の因習があったという話。
これは燻り続けている天気の子ファンからすると「よくぞ言ってくださった!」なんだけども、実際は「東京=巨大な因習村」「それに抗う村娘と異邦者の若者」をやろうとして小さく失敗してる作品なんですよね。(大ファンだぞ)
なるほど。
あれ、そもそも災害があってそれを鎮めるための生贄がヒロインという構図だったにも関わらず「“ヒロインのせいで”災害が起こった」って批判が多くて不思議だったんだけど、因習村の住人たちが生贄を拒否する人間を責めてる構図だと思うと納得できる。「天気の子」が因習村フォーマットだと思うってのは、「天気の子」の誤読に他なりません。
ゲゲゲにおいて、鬼太郎の父と水木は常識人、他の人は全部常識が狂った人という構図ですが、「天気の子」ではどちらかというと帆高の方が常識外の人です。須賀は最初から最後まで状況を正確に見ているので、無理にゲゲゲに当てはめるなら、彼が水木の役ですね。天気の子の場合ヒロインは生贄にならずに東京が水没しかけてるってことになったけど、ゲ謎の場合は最終的に世界救うために親父が犠牲になってるのでは
むしろ天気の子の主人公たちの行動が批判された理由が強固になっちゃった……気が……します……天気の子公開時に見てないからアレだけど(予防線)
など、さまざまな声が寄せられている。