ポケモンSVに出現したエースバーンレイドはヤドランがもっとも安定だと言われている。
しかし、実際に使ってみるとそこまで安定ではなかったことを解説したい。
ヤドランは“運が良ければワンパン”できる
テラスタイプ:エスパー(テラスタルすることはほぼないため実は何でもいい)
持ち物:いのちのたま
技:アシストパワー なまける てっぺき わるだくみ
努力値:HP394(252)-攻撃×-防御257-特攻328(252)-特防196-素早さ96 C↑A↓
特性:なんでもいい
以上が現在、エースバーンレイドで使われているヤドランのテンプレ構成だ。
てっぺきとわるだくみをそれぞれ3回積むことで、防御と特攻が最大となり、アシストパワーの威力が20→260に跳ね上がる。さらに、応援「いけいけドンドン」を積み、その後のアシストパワーでワンパンできるというスタンスとなっている。
確かに、理論上は強いが、実際は運が良ければワンパンできる程度だ。
どういうことかというと、てっぺきとわるだくみをそれぞれ3回積み、さらにいけいけドンドンをやるまでに最低でも7ターンかかる。序盤でも、エースバーンは1ターンに2回行動してくることがあり、積みが完了するまでに10回は攻撃してくると思われる。
それだけ攻撃すれば、1回は急所に当たる可能性がかなり高く、万が一急所を引いた場合、てっぺきによって上がった防御ランクは無視され、その後の回復は不可欠となる。
しかし、ここで回復を1回でも挟んでしまうとエースバーンはシールドを張ってきて、積みが完了したアシストパワーでワンパンできなくなる。ワンパンできなくても、アシストパワーでかなり削っていけるが、ある程度HPを削ると味方のステータス変化をリセットしてくる。
そうなると、これまで積んだ能力変化がリセットされ、同時にアシストパワーの威力も20に戻る。一方、エースバーンはこれまで積んだビルドアップで、攻撃と防御が3段階か4段階アップしている状況だ。
こうなったら最後、ヤドランで止める術はなく、敗北が確定する。
積みが完了する前に一度でも急所に当たったら、その時点でワンパンはほぼ不可能で、シールドを張られ、能力変化をリセットされればほぼ負けとなるため、まったく安定ではない。
ワンパンできなかった場合の詰み防止として、味方にいかくなど相手の攻撃を下げるポケモンが不可欠となる。味方もある程度固定となり、やはり安定とはほど遠い。
このヤドランよりも、筆者が紹介したグレンアルマの方が、ワンパンはできなくても、どんな状況かつどんな味方でも臨機応変に対処でき、クリア率も高い。
記事では、エスパー技はサイコキネシスとし、てっぺきは2回積むとしているが、あれから検証したところ、エスパー技はアシストパワーに変え、てっぺきは3回積んだ方が安定した。ぜひ、試してみてほしい。