東京・調布市を走行中の電車内で、乗客17人が重軽傷を負った京王線の事件。殺人未遂容疑で逮捕された服部恭太容疑者は調べに対し、「ジョーカーにあこがれ、事件のために服を買った」などと供述しているという。
ツイッターでは、ジョーカーにあこがれたにしては低クオリティなコスプレであることをツッコまれている。
「白塗りもしてないし、ただのタバコ吸ってるイキったヤンキーのコスプレ」
服部恭太容疑者
バッドマンの悪役であるジョーカーにあこがれ、事件のためにジョーカーのコスプレ衣装を買ったという服部恭太容疑者。しかし、ジョーカーのトレードマークである緑髪に顔の白塗りはせず、金髪に眼鏡、そしてタバコを吹かして犯行に及んだ。
低クオリティのコスプレに、ツイッターでは
バットマンのジョーカーのコスプレするときは顔の白塗りメイクもセットじゃないと認められないよ!!
顔を白塗りしてないしマスクも被ってないから言われないとジョーカーと分からんわ
白塗りもしてないし、ただのタバコ吸ってるイキった派手めのヤンキーのコスプレでしょうが
白塗りもしてないのにジョーカーのコスプレな訳ないだろ、風評被害やめーや
白塗りとかしてないし、ちょっと派手なスーツ着てるだけのジョーカー???って感じ
といった声が相次いでいる。
そもそも、衣装もジョーカーを完全再現していない
左から1代目:シーザー・ロメロ、2代目:ジャック・ニコルソン、3代目:ヒース・レジャー、4代目:ジャレット・レト、5代目:キャメロン・モナガン、6代目:ホアキン・ファニックス
ジョーカーはこれまで6人の俳優が演じ、緑髪にピエロメイクこそ同じだが、どれも衣装が異なっている。しかし、服部恭太容疑者のジョーカー仮装はどれにも当てはまらない。
一番近いのが、2008年に公開された「ダークナイト」のジョーカーだが、紫のスーツにブルーのシャツ、緑のベストに対し、服部恭太容疑者は紫のスーツこそ同じだが、緑のシャツに紫のベスト。さらにネクタイの柄も微妙に異なっている。
また、ほとんどのジョーカーは手袋をしているが、服部恭太容疑者はそれすらしていない。
タバコについては、2019年に公開された「ジョーカー」でジョーカーが吸っており、それを再現したのだと思われる。
ジョーカーにあこがれたにしては、髪型や顔の白塗りどころか、衣装も完全再現しなかった服部恭太容疑者。
2019年のジョーカーは地下鉄で銃殺事件を起こしており、電車で犯行というのは再現したようだが、映画では犯行直前に高笑いしている。これは笑いの発作によるものだが、報道を見る限り、犯行前の高笑いは再現されなかったようだ。きっと“にわかファン”だったのだろう。