フジテレビで、鬼滅の刃一挙放送が五夜連続で放送される。現在、第四夜を終了し、あとは9月23日放送の第五夜のみ。25日には、昨年秋に公開された無限列車編が地上波初放送される。
第四夜までの視聴率が公開されたが、昨年の一挙放送からほとんど数字を落としていないのが驚きだ。
鬼滅の刃一挙放送、視聴率の推移
2020年10月10日:16.7%
10月17日:15.4%
12月20日:14.4%
2021年9月11日:13.3%
9月12日:13.4%
9月18日:14.4%
9月19日:14.7%※いずれも平均視聴率を参照
もっとも視聴率が高かったのは、2020年10月10日放送の16.7%。地上波初放送だったということもあるが、無限列車編の公開6日前だったことも相まって高い注目を集めた。2番目に高かった同17日放送の15.4%も、無限列車編の公開翌日ということで、これまた高い注目を集めた。
そして、3番目に高かったのはなんと2021年9月19日放送の14.7%。昨年10月の一挙放送から約1年経ち、すっかり鬼滅ブームが去っているが、これに次ぐ数字を叩き出した。
ちょっと前まで呪術廻戦に負けてオワコンだった
昨年12月までは無限列車編を中心に話題が尽きなかった鬼滅の刃だが、今年一発目から早くもオワコン化がささやかれた。話題と言えばコラボやグッズばかりで、全盛期は即売り切れたグッズも今年に入ってから売れ残ることが増え、値崩れがはじまっているという報道もあった。
SNSでも、鬼滅の刃から呪術廻戦に乗り換えたという声が飛び交った。ツイート数も検索数も呪術廻戦が上回っていた。
■今年2月18日-3月18日にかけてのツイート数・検索数
しかし、最近は呪術廻戦がオワコンと言われはじめ、その一方で鬼滅の刃は8月30日に五夜連続放送が発表。9月6日にはアニメ2期が日曜午後11時15分に放送されることが決定し、11日から一挙放送がはじまった。
鬼滅の刃は一挙放送がスタートしてからツイート数も検索数も大きく伸び、完全に呪術廻戦を上回っている。
■過去30日間のツイート数・検索数
鬼滅の刃がオワコン化を脱却できた原因
鬼滅の刃がオワコンから脱却できた原因だが、アニメ2期が10月からスタートし、2期への振り返りとして1期の一挙放送やその続きとなる無限列車編を見ている人が多いのだと思う。
次の社会現象アニメがないのもあると思われる。ここまで鬼滅の刃→呪術廻戦→東京リベンジャーズと来ているが、東京リベンジャーズに続く話題作は出ていない。東京リベンジャーズは9月19日にアニメが最終回を迎え、今後は徐々に失速していくだろう。
漫画原作ではないが、モルカーやウマ娘も流行った。モルカーはアニメが終わって下火となっており、ウマ娘も最近はオワコン化が進んでいると聞く。
次に流行る漫画として、いくつかの作品が挙がっており、その中でもジャンプ作品の「チェンソーマン」「SPY×FAMILY」はアニメがやっていないのに原作の累計発行部数が1100万部を超え、次のブームに来るのではないかと期待されている。
これら2作品が流行るとしても、アニメがはじまらないことには大きなブームは巻き起こらないだろう。
次のブームが来ない中、鬼滅の刃アニメ2期が10月にスタートするということで、他作品に浮気していた人たちが戻ってきたのではないか。
鬼滅の刃2期はYouTubeに投稿された2021秋アニメのPV動画の中で2400万再生と圧倒的な数字を叩き出しており、フジテレビがよっぽどやらかさない限り、今期の覇権は確実のものとされる。2021年もあと3ヶ月ほどだが、今年も鬼滅フィーバーが起こりそうだ。
一方、呪術廻戦も12月24日に映画が公開されるため、年末は再び2作品で話題の取り合いになるのではないか。