昨夜、モンハンワイルズショーケースが配信された。今回のショーケースでは新フィールドや新モンスター、そしてオープンベータテストがアナウンスされた10分だったが、同時接続数は10万人に満たなかった。
現在、そのことでXで物議をかもしている。
ワイルズ、ライズに敗北
ワイルズの同接がライズに比べて少なかったみたいな話が話題だけど、7年前のハードに合わせてゲーム作ってたら業界どんどん衰退して行くからこれでむしろ良いよ
ワールドの時だって携帯ゲーム機じゃなくなって色々騒がれてたし変化しようとしたらこの手の話は毎度出る
面白ければ評価される世界だし— くらうん (@cloun2911) October 24, 2024
昨日のカプコンショーケース、同接が10万いかなかったことで、国内販売が危険になると話題になっていますね
ワイルズだけの為に、8万12万も出してPS5買うのは…と思っている人が大多数なのでしょうか
PS5値上げカプコンのせいではありませんが、ライトユーザーを完全に切り捨てたのはどうかと
— is (@is_350K) October 24, 2024
なんかワイルズ生放送の同接が少ないって動画上がってたけど、ミラー配信を踏まえたとしてもソニーのプレステ値上げが原因って事であってそう。
— こぼれアワビ (@koboreawabi) October 24, 2024
筆者も配信を見ていたが、今回の公式配信は通常サイズとスマホ向けの縦型配信があり、通常サイズの同接は確かMAX9.7万人くらいだった気がする。ちなみに、ライズショーケースは発売から約1ヶ月後のもので、同接43万人だった。
今回のショーケースの同接が少なかった理由について、Xなどでは「PS5の値上げ」が多数挙げられているが、ほかにも「ミラー配信が多かったので分散した」「事前に10分と告知されており、時間も23時と遅かったからアーカイブ勢が多かった」「そもそも配信あるの知らなかった」といったものが挙げられている。
「PS5の値上げ」はかなり影響していると思われる。現行機でも8万、11月発売のProでは12万かかる。
モンハンのためだけに、たかがゲーム機にこの額が出せる人はほとんどいないはずだ。
PS5を購入するくらいならゲーミングPCを買ったほうがマシという声もあるが、ゲーミングPCも最低15万以上と敷居が高い。
Xbox SeriesはXが5万~6万、Sは4万で購入でき、3ハードの中でもっとも安い。だからといって購入を決める人は少なく、そもそも売っていない問題がある。
そのため、すでにワイルズのプレイをあきらめたプレイヤーも多いはずだ。プレイをあきらめた人は新情報を追わないため、配信なんて見ないだろう。
「そもそも配信あるの知らなかった」もあったとみられ、Xのトレンドはそこまで伸びていなかった。
▼配信から3時間後のトレンド。「オープンベータ」「オストガロア」「キャラクリ」「ププロポル」などの関連ワードが浮上しているが、いずれも1万ポストもいかず
一方、ライズの同接が多かった理由については「ワールドの後釜として期待値が高かった」「発売1ヶ月で期待が高まっていた」「当時はコロナ禍だった」といったことが挙げられている。
ワールド超えは無理
そんな中、ワイルズの前身となったワールドは2018年1月にPS4で発売。当時のPS4は薄型モデルが29980円、Proが44980円で購入できた。
4万も出せば、最高の環境でワールドを遊べたわけだ。
それに加え、ワールドは2010年12月にPSPで発売されたP3rd以来、8年ぶりにPSハードに復帰。プレイヤーの復帰も多かった。
かくいう筆者も、2008年3月にPSPで発売されたP2ndGを最後にモンハンを引退(P3rdもやったが、最序盤で投げたので実質未プレイ状態)。10年ぶりにワールドで復帰した次第だ。
当時は「P2ndGが最高傑作」「これを超えるモンハンはない」といった”2ndG老害あるある”を発症していたが、ワールドは2ndGを超えてきた。ワールドはゲームの完成度も高いが、コラボもかなり力が入っていた。
結果、極ベヒーモスというモンハン20周年の歴史でもっともソロクリアが難しい怪物が生まれた。ただ、極ベヒーモスやエンシェントレーシェンの存在が、大型DLCのアイスボーン最終アップデートでミラボレアスが強化・実装に至った。
もはやワールド:アイスボーンがモンハン最高傑作と言っても過言ではなく、それを証明するかのように、モンハンシリーズとしてもカプコンのゲームタイトルとしても最高記録を更新した。果たして、ワイルズはゲーム内容としても、難易度としてもワールドを超えられるのか。
現状、それは非常に難しいと言える。近い状況として、フロムソフトウェアが2022年2月に発売したエルデンリングが挙げられる。
エルデンリングはPSをはじめとする多岐のハードで展開され、PSハードは当時、PS5発売から2年経っていた。しかし、転売ヤーなどによる品薄もあって、PS4版のほうが売れていた。
PS4はPro新品でも3万、中古だと1万~2万で購入できた。
ゲームの完成度も高く、ソウル系としてもフロムのゲームタイトルとしても最高記録を更新した。しかし、DLC後の開発者インタビューで「エルデンリングよりも大きなゲームを作るのは現状無理」と断言された。
完成度の高いゲームを作ってしまうと、ユーザーはそれを超えるものを期待する。これはモンハンにも言えることで、ワールドの完成度が高すぎたあまり、新作のライズが物足りないと感じたユーザーが多かった。
しかし、ライズ:サンブレイクも一つのモンハンとしては全然遊べる内容となっている。
ワイルズはハードの高騰もあって、ライズ:サンブレイク超えすら厳しいかもしれない。ライトユーザーお断りの現状はよろしくない。