前回、「エルデンリング”本編-DLCの追憶ボス+αを推奨レベル以下で効率よく狩りつくす、初心者おすすめ攻略チャート順番」を紹介した。今回はこの攻略チャートで使った装備やビルドなどを紹介したい。
装備紹介
■武器
■防具
■タリスマン
あと1枠は自由枠
■アイテム
■ポーチ(ショートカット)
あとは写し身の遺灰を入れている。
グレートスターズを選んだ理由
DLCでも100種類以上が追加された中、本編でも入手できるグレートスターズを選んだのは明確な理由がある。
・特大武器に次ぐ体勢崩し(このゲームにおけるスタン)ができる大槌武器
特にDLCボスは連続攻撃のラッシュで隙が少なく、特にDLCラダーンはそれが顕著となっている。通常時の攻撃が難しいため、スタンさせて一気にダメージを稼ぎたい
・大槌かつ出血の状態異常を持っており、戦灰に付与属性を付けられることから、冷気派生にしてさらに火力を上げられる
特にDLCラダーンはHPが40000もあり、出血と冷気が有効なので、DLCラダーンも意識したチョイスとなっている。
ちなみに、大槌かつ出血の状態異常を持っているのはDLC含めてもグレートスターズしかない。
・攻撃時、最大HPの1%を回復する効果で生存率アップ
この効果はプレイヤーへの影響はほとんどないが、プレイヤーの3.29倍のHPになる写し身の雫の遺灰にとっては、たった1%でも生存力アップに貢献する。
・本編序盤に入手できる(超重要)
エルデンリングは死にゲーというだけあって序盤から難しい。レベルを上げたり、プレイヤースキルを磨くといった選択肢もあるが、それだと時間がかかり、時間がありあまっている暇人ニートとかならともかく、一般プレイヤー的には効率的ではない。
そこで、序盤から強い装備やアイテムなどを入手してゴリ押し突破すればいいという考えに至った。
攻略チャートの記事でも紹介したが、グレートスターズはアルター高原で入手できる。アルター高原にはリムグレイブのハイト砦にあるデクタスの割符(左)と、ケイリッドのファロス砦にあるデクタスの割符(右)を入手し、湖のリエーニエにあるデクタスの昇降機に掲げれば行くことができる。
いずれも、追憶ボスどころか大ボスすら全く撃破せずに行くことができる。
ちなみに、グレートスターズはアルター高原で二本入手できるが、もう一本は血のとどろく廃墟に出現する敵対NPCを撃破する必要がある。
初期レベルかつ初期装備だと撃破するのが困難で、ゲーム開始からDLCマップに行くまでのRTAで、モーグウィン王朝に行くついでに序盤撃破するチャートが組まれているが、RTA走者のプレイングをもっても100%勝てないくらいには難しい。そのため、近くの宝箱から回収するルートにした。
戦技に乱撃を選んだ理由
乱撃は消費FP2という少なさで連続攻撃し、そのすべてに状態異常が付与される。そのため、出血や冷気を狙いやすく、この攻撃でも回復効果が発生する。序盤のルーン稼ぎとして避けられないグレイオールをボタン長押しで素早く撃破できる。
また、攻撃中は高い強靭補正を持ち、多少の攻撃ではひるまずゴリ押しが可能だ。
消費FP10または15で追撃でき、これは強靭削りが高いのでスタンに貢献する。
リムグレイブの嵐の丘の白スカラベを撃破することで入手でき、最序盤マップで手に入るのも選んだ根拠だ。
ラダーン一式を選んだ理由
DLCでも数多くの防具が追加された中、こちらも本編で入手できるラダーン一式を選んだのは明確な理由がある。物理カット率が40を超えている中で重量がもっとも軽いからだ。
孤牢の騎士:重量57.1 物理カット率41
ムーア:重量61.6 物理カット45
忌み:重量55 物理カット率40.2
失地騎士:重量41.6 物理カット41
大山羊:重量63 物理カット率45
ツリーガード:重量45 物理カット率41
火の司祭:重量58.8 物理カット率42.2
ラダーン:重量41.6 物理カット率41
特にDLCはボスも道中の敵も火力が高く、低装かつ低レベルだとすぐにやられてしまう。物理カット率が高い防具をつけることで生存率を上げられる。
物理カット率が高い防具は重量があり、重量以上になると動きが鈍くなる。避けるには持久力を振る必要があるが、ほかのステータスに振りたいので最小限にとどめたい。
また、ラダーン一式は魔力防御力が40超えの中でもっとも高い29.3となっている。DLCラダーンの隕石攻撃などは魔力攻撃らしく、であれば魔力防御力が高いほうが被ダメージを抑えられる。
あとは入手のしやすさも加味している。ラダーン一式はラダーン撃破後に円卓で購入できる。一式購入でも36000ルーンで、もはや中盤の大ボスを撃破したときのルーンで余裕でそろえられるほか、円卓は武器や遺灰の強化などで何度も通うので、わざわざどこかに取りに行く必要もない。
タリスマン枠について
緋琥珀のメダリオン+2はHPの最大値を8%上昇させる。生命力60でHP1900の場合、152増えて2052となる。
グレートスターズの回復効果同様、プレイヤーへの影響はわずかだが、プレイヤーの3.29倍のHPになる写し身の雫の遺灰の場合、1900×3.29=6251の8%なので500増えて6751となり、バカにできないアップとなる。
ちなみに、DLCで+3が登場したが、レガシーダンジョンのボスを撃破する必要があり、めんどくさいので取ってない。こちらは10%アップなので、ボスを撃破する暇があれば取りにいこう。
竜印の大盾のタリスマンは物理カット率を20%高める。敵のほとんどは物理攻撃なので、このタリスマンは非常に重宝する。
両手剣のタリスマンは両手持ちの攻撃を15%強化する。両手持ちで使うグレートスターズにとって損ないタリスマンだ。
あと1枠は自由枠で、必要に応じて付け替えている。
例えば、炎竜印のタリスマン+3は炎カット率を30%高める。影の城の追憶ボス「邪な蛇、メスメル」はもちろんのこと、道中の敵も炎属性攻撃をしてくるので、これがあるかないかで攻略難易度が大きく変わる。
黄金の編み髪は聖カット率を30%高める。ミケラの王、ラダーンに移行すると聖属性攻撃をしてきて、これがあるかないかで攻略難易度が大きく変わる。
アイテムについて
生肉団子はHPを50%回復するが、毒状態になるデメリットがある。写し身の雫の遺灰は毒状態にならないため、写し身の雫の遺灰用の回復アイテムとなる。
写し身の雫の遺灰は本編発売から3週間後の2022年3月17日に配信されたアップデート1.03で緋雫の聖杯瓶を使わなくなるといった弱体化を受け、ナーフ以降の回復手段として主流になっている。
大腐敗壺は腐敗壺の強化版で、ほぼ一発で腐敗となる。消費アイテムなため、写し身の雫の遺灰に使ってもらう。DLCラダーンの第一フェーズは出血・冷気・腐敗で素早く削り、第二フェーズに備えたい。
ポーチについて
ゆでエビまたはゆでカニについては前回の記事で詳しく書いたので、ここでは割愛する。まだ見ていない人は見てほしい。
アイテム枠ではなくポーチに入れた理由だが、アイテム枠に入れると写し身の雫の遺灰が使うわけだが、延々と食っていて全く戦闘に参加しなくなるリスクを避けるためだ。写し身の雫の遺灰はHPが高く、ダメージもプレイヤーの半分になるので、リスクを背負ってゆでエビまたはゆでカニを持たせる必要はない。
霊薬の聖杯瓶にセットした筋力纏の結晶雫と真珠色の硬雫について。筋力纏の結晶雫は3分間、筋力を10上げる。筋力は両手持ちで1.5倍となり、筋力が高いほど恩恵がデカくなる。
真珠色の硬雫は3分間、物理を含めたすべてのカット率を12%高める。やはりDLCラダーンで重宝する。
ステータス振りについて
生命力で上がるHPと炎防御力は60まで大きく上げるということで60確保(画像では61となっているがこれは振りミス)。精神力は無振り、持久力は今回の装備を付けたとき”重量”にならないラインまで振った。
筋力は56にすれば、筋力纏の結晶雫と両手持ちでちょうど99になり、キリがいいラインと判断した。技量は大きく上昇する18まで、あとは知力に振った。
グレートスターズの冷気派生は筋力・技量・知力がオールCとなり、すべて振ることで高い火力を得られる。また、筋力は物理防御力、知力は魔力防御力も高め、物理攻撃と魔力攻撃をしてくるDLCラダーンの被ダメージも減らせる。
信仰と神秘は無振りだ。レベルは150ジャストとなった。
影樹の破片は18個、霊灰は9個集めた。もちろん、すべて集めてもいいし、影樹の破片は15個、霊灰は7個とかでも多分いけるだろう。これは各自判断してほしい。
素性や形見について
放浪騎士は生命力がもっとも高く、次に筋力が高い。生命力と筋力を中心に振るビルドとなり、生命力よりも筋力が高い勇者と迷ったが、レベル150くらいで比較した場合、冷気派生だと知力に振るため、放浪騎士のほうがわずかに火力は高かった。
また、放浪騎士は初期防具のカット率が高い一方、勇者は初期防具が低装で初心者向けではないということで放浪騎士を選んだ。
狭間の地のルーンについては前回の記事で触れているので見てほしい。
オール撃破で11時間
前回の記事でも触れた通り、追憶ボスは本編とDLCで計25体おり、その過程で戦う必要がある大ボスは本編とDLCで計13体、累計38体のボスを撃破することとなる。
かなりの数なうえ、死にゲーということで非常に高難度となっているが、このビルドで38体を11時間26分ですべて撃破することに成功した。
RTAではこの半分ほどでクリアすると思うので全然遅いが、攻略プレイで11時間はかなり早いのではないか。
道中の敵を撃破するなどしてちまちまレベル上げする必要なし、プレイヤースキルも大して必要ない。ただ、強い装備でゴリ押すだけで十数時間でクリアできる。そのため、初心者にも自信をもっておすすめできる。
強い装備のゴリ押しで何とかなる証明として、最後にDLCラダーンとのバトル動画を紹介したい。
見ての通り、攻撃のほとんどを避けられていないが、圧倒的耐久力で耐えきり、写し身の雫の遺灰との出血、冷気、腐敗で削りきり勝利している。
盾チク戦法が安定と言われているが…?
余談だが、攻略サイトなどでは盾で防ぎながら攻撃を入れていく”盾チク”戦法がもっとも安定して撃破できる方法として紹介されている。
確かに、その戦法のほうが”DLCラダーンは”安定かもしれない。しかし、ほかのボスはどうだろうか。例えば、マレニアはガードしても回復効果が発動し、いつまで経っても戦闘が終わらず、いずれこちらのHPが尽きてしまうだろう。
ボスに応じていちいち装備を変えるのは面倒だ。であれば、すべてのボスに対応した装備やビルドのほうが望ましい。
そもそも、筆者は盾を使ったことがなく、盾戦法を知らないというのもある。ただ、個人的には盾で防いでちまちま削るより、圧倒的火力と耐久力でゴリ押しほうが効率的ではないか。
DLCラダーン対策と言えば、抱き着きを2回くらうと即死する。これはミケラの大ルーンで解除できるが、写し身の雫の遺灰は大ルーンを使わないため、即死を防ぐ手段がない。
そのうえ、AIがちょっとあれなようで、プレイヤーであれば避けられるものの、あっという間に2回目をくらって逝くことも多々あった。
写し身の雫の遺灰がやられてしまうと撃破は困難なため、やはり高火力による最速撃破が望ましい。
なお、DLCボスは遺灰を召喚してもプレイヤーを狙うことが多く、ちょっと攻撃しただけでプレイヤーへ向くことが多いため、遺灰を囮にし続けるのが難しくなっている。プレイヤースキルは大して必要ないと言ったが、ある程度攻撃のタイミングを見極める必要はある。