埼玉・所沢市立の住宅で、市立南陵中学校の2年生の少年(14)が同級生の本郷功太郎さん(13)を刃物で刺した殺害したとして逮捕・殺人容疑で送検された事件で、南陵中学校がホームページを削除したことが分かった。
所沢市立南陵中学校、ホームページ削除
昨日の時点では閲覧できたので、今日になって削除したとみられる。2人が通っている所沢市立の中学校は先週土曜日には特定されていたが、南陵中学校がホームページを削除したことで、答え合わせになったのではないか。
所沢中2殺害事件の最新情報
・犯人の少年「以前教科書を隠され、聞いたら知らないと言われたので、殺してやろうと思った」という趣旨の供述
⇒本郷さんについて以前から不満があったとの趣旨の話も・本郷さんの死因は出血性ショック死
⇒腕には抵抗した際にできる防御創があり、腹や腹などにも複数の傷があることから、抵抗したが繰り返し刺されたとみられる・犯人は本郷さんとの関係について、「過去に学校に相談していた」との趣旨の供述
⇒所沢市教委や南陵中学校は「2人の間に大きなトラブルがあったとは聞いていない」と供述
また、今朝放送された「とくダネ!」は犯人を知る人を直撃。犯人は以前、いじめられていたという話を耳にしたことがあるという証言をした。
2人の同級生の女子生徒によると、犯人と本郷さんは小学校から一緒で、中学校では卓球部に所属し仲がいいイメージだったという。
仲が良すぎて衝突?
元警視庁刑事の吉川祐二氏と新潟青陵大学大学院の碓井真史教授は2人の関係について、仲がいいからこそ問題が起きると指摘した。
その理由について、吉川氏は
「いろんな意見の対立もしやすい。しかし意見の対立によって相手を傷つけるような言葉も出てしまったりする」
と指摘。
また、碓井氏も
「中学生くらいの仲良しの子達は、お互いに同じであろうとする気持ちが強い。それがどこかですれ違うと、「絶交」「裏切られた」など激しい感情を持つことがあると思います」
と話した。
犯人が本郷さんとの関係について、学校に相談していたという話もあり、何らかの嫌がらせなどを受けていた可能性も否定できない。いずれにせよ、それで刃物が出てきて刺すという行為は常軌を逸しており、どんな理由があるにせよ許される行為ではないだろう。