愛媛・西条市立の西条北中学校で2年生の男子生徒(14)が同級生の男子生徒(14)を果物ナイフで刺したとして、殺人未遂容疑で刺した生徒が現行犯逮捕された。被害生徒は頭蓋骨骨折で全治3週間のけがをした。
集会という人目の多い場所での犯行、さらに加害生徒は「殺すつもりで刺した」と供述していることから、いじめの復讐ではないかとされているが、どうやらそうではないようだ。
【西条北中学校殺人未遂事件】2学期以降、関係悪化 被害生徒「友達やめよう」と告げていた
20日午前8時半ごろ、愛媛県西条市の市立中学校体育館で、2年生の男子生徒(14)が、同級生の男子生徒(14)の後頭部を果物ナイフ(刃渡り約9センチ)で刺し、被害生徒は頭蓋骨(ずがいこつ)骨折で全治3週間のけがをした。愛媛県警西条署は、刺した生徒を殺人未遂容疑で現行犯逮捕。「殺すつもりで刺した」と容疑を認めており、同署は生徒間トラブルがあったとみて調べている。
同署などによると、事件当時は体育館に1、2年生が集まり、25日の終業式を前に春休みの説明会が始まったばかりだった。全員が起立後に一礼し、床に座った直後、逮捕された生徒がポケットからナイフを出し、近くに座っていた被害生徒に後ろから近づき、いきなり後頭部を刺した。
他の生徒によると、2人は別のクラスだったが、2年生になった当初は仲が良かった。しかし2学期以降は関係が悪化、今月に入り、被害生徒が「友達やめよう」と逮捕された生徒に告げたという。
学校は事件後、全生徒を下校させた。被害生徒は出血を防ぐため、数センチ刺さったナイフを抜かずに同県新居浜市内の病院に運ばれた。手当てを受けた後、保護者と話ができているという。同署はトラブルの内容や刃物を持ち込んだ経緯などを詳しく調べている。
被害生徒の友人によると
◆事件当時の様子
被害生徒の頭にナイフが刺さっていて、刺された方が怒って刺した方を殴った
⇒教師に止められ2人とも連れていかれた◆加害生徒について
加害生徒は学校にナイフを持ってきていて、しっかり研いでいた
⇒教科書が真っ二つに切れるぐらいの切れ味となっている
突発的な犯行だった?
人目が多い場所での犯行ということで捕まる覚悟で犯行に及んだとみられる。さらに「殺すつもりで刺した」と供述していることから、強い殺意があったのは間違いないが、たかがけんかで刺してしまうものなのか。しかし、いつも学校にナイフを持ってきていて、ご丁寧に研いでいたということで、いつか誰かを刺したいという欲求があったのかもしれない。