【1話感想・考察】オトナプリキュア、大人なのは体だけではなく“現実”もだった…夢と地球温暖化がテーマ?

【1話感想・考察】オトナプリキュア、大人なのは体だけではなく“現実”もだった…夢と地球温暖化がテーマ?

Yes!プリキュア5とふたりはプリキュア Splash Starの登場人物が大人になった姿を描いた「キボウノチカラ〜オトナプリキュア’23〜」が、10月7日にスタートした。

オトナプリキュアは文字通り、大人になった“元プリキュア”を描くものだと思われたが、どうやらそれだけではないようだ。

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大人になって痛感させられる“現実”

具体的には

・主人公の夢原のぞみは、Yes!プリキュア5時代の夢だった教師になっており、小学校で担任を受け持っていた

・クラスの女子生徒である片桐るみはダンス部に所属しており、ある日、転校することになったと明かされる
→父親の仕事が上手くいかず、田舎のおばあちゃんちに引っ越すことになった
→転校先にはダンス部はなく、夢をあきらめようとする

・これを受け、のぞみは学校のダンスを盛り上げるためにも、るみの夢を学校を上げて応援するのはどうかと、校長に直談判する

・しかし、校長は「特定の生徒を特別扱いしろというのですか」と反対

・これに対し、のぞみはやる気や才能のある生徒を応援し支えたいといい、奨学金を出してはどうかと提案する

・しかし、校長は特例の制度を作るには時間がかかるといい、それにるみの保護者からはすでに転校の書類が提出され、両親が決めたことを尊重すべきと反対する

・負けじとのぞみは「生徒の気持ちも尊重されるべきです」と反論するが、校長は「君が生徒の学費を払うのですか?」と反論
→「理想を追うのもいいですが、君も子供じゃないんだから現実をみなさい」と論破される

・一方、るみの父親は取引の継続を取引先に申し出るが、取引先は価格が高いことを理由に拒否する

・取引先だけでなく、妻とも離婚することとなった父親
→説得するのぞみに「じゃああんた、俺の会社を助けてくれるのか」「借金を返してくれるのか。取引先を探してくれるのか」「できないくせに偉そうなこと言うな」などとブチギレ

妻と離婚することになったと語られるシーンだが、このシーンだけ見るとのぞみが妻で、聞き耳立てているるみ(娘)という構図に見えなくもない

・るみの力になれなかったのぞみが号泣

元ルージュの夏木りんは、ジュエリーデザイナーとサッカー選手を兼業しているが、いずれも上手くいっておらず、「頑張ってもそれが報われるとは限らない」という現実に直面していた。

のぞみとりんは定期的に会っているようだが、ほかのメンバーは中学校を卒業してからほとんど会っていないようで、いくら仲が良くても大人になれば疎遠になるという、リアルでもあるあるの現実を叩きつけてくる。

オトナプリキュアとは、大人になったプリキュアということだけでなく、「現実」という大人になってから痛感させられる現実も兼ね備えているようだ。

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夢と地球温暖化がテーマ?

オトナプリキュアのテーマは発表されていないが、劇中を見る限り、夢と地球温暖化がテーマだと思われる。

のぞみやほかの元プリキュアたちも夢をかなえ、夢に向かって日々全力投球している。

るみは、ダンスを続け転校先にダンス部がないなら自分が作ると宣言。のぞみも再会を近い、それまでにもっともっといい先生になると約束した。

「夢」というテーマはプリキュアらしいが、「地球温暖化」は一応、女児向けであるプリキュアらしくない小難しいテーマだ。

冒頭、のぞみが地球温暖化の授業をしたほか、

・残されて廃棄される食糧

・ポイ捨て

・電気の無駄遣い

「問われるエネルギー政策」というニュース

・取引停止にブチギレたるみの父親が、ウール100%のカーディガンが入ったダンボールを蹴っ飛ばしたところ、空き瓶が入ったダンボールとともに川にシュート
→結果的に不法投棄に

・「世界各国の首脳には温室効果ガスの排出量を削減する方策を打ち出すことが早急に求められます」というニュース

といった描写がされている。

地球温暖化はリアルでも避けられないであろう未来となっており、昨今の環境問題に切り込んでいくようだ。

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タイムリープはしなそう?

劇中には、時間の描写が頻繁にある。のぞみたちの行きつけの店である「Cafe&Bar Time」も、「Time」(時間)となっている。

時間と言えば、定番なのはタイムリープ。つまり過去に飛んで未来を変えるという展開だ。

しかし、今回の敵であるベル(下記画像)は「時間は止まらない」「戻らない」といったセリフを繰り返しており、このことから過去にタイムリープする展開はないと思われる。

一方、未来が急速に進む展開はあるようで、先ほど紹介した環境汚染行為の後に時計の針が少しずつ進む描写が入り、るみの父親が大量のゴミを不法投棄した際はスマホが使えなくなり、復旧した時は17時54分だった時刻が19時10分と、1時間16分も進んでいた。

これはベルの力とみられ、環境汚染の度合いによって進む未来が大きくなるようだ。

また、ベルは最後に「でも変えて見せる」とつぶやいており、迫りくる地球温暖化の未来を変えようというストーリーなのかもしれない。

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変身時は子供の姿に戻る?

のぞみとりんいわく、プリキュアに変身するアイテムはいつの間にかなくなっており、りんは「あたしたちはもう変身できないってことだよ。オトナになったからなのか、別の理由なのかは分からないけど」と見解を述べた。

しかし、オトナプリキュアということで、いずれプリキュアに変身するはずだ。でないと、タイトル詐欺になるからだ。

ただ、大人の姿で変身するというのはあまり想像できない。であれば、変身する時だけ子供の姿に戻るのではないか。つまり、「見た目は子供。頭脳は大人」状態になるわけだ。バトルの戦術も、大人ならではの戦法がみられるかもしれない。

実は筆者、Yesプリキュア5シリーズを見ていないのだが、見ていなくても思ったより面白かったと思う。この作品はオリジナルで先の展開が読めず、大人向けということで今までのプリキュアとは違った結末になる可能性もあり、今から目が離せない。

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