2月28日発売のモンハンワイルズ。発売3日間で全世界販売本数800万本を達成し、カプコン史上最速の出足となった本作だが、ファミ通が発表したPS5のパッケージ版の国内売り上げはわずか60万本。消化率60~70%の爆死だった。
発売当初からSteam版およびPS5版を中心に賛否両論が巻き起こり、発売から2日にはHR100達成と全クエ制覇者が続出。発売から4日にはPS5のトロコン達成者(勲章コンプ)まで出てきて、発売から1週間でついにHR999を達成したハンターが相次いだ。
4月上旬予定の無料タイトルアップデート第1弾もタマミツネ1体だけではないかと言われ、いよいよボリュームがスカスカすぎてやばいと言われているワイルズ。ここにきて前作ライズ:サンブレイクが再評価の流れがくるかもしれない。
実は、当初のモンスター数が一番多いライズ
ワイルズ同様「スカスカ」そして「半ライス」と揶揄されたライズだが、実は発売当初や最初のアプデで追加されたモンスター数が一番多かったのは御存じだろうか。
■ワールド:30体
古龍7体
古龍級生物1体
最初のアプデ追加モンスター1体■ライズ:34体
古龍2体
古龍級生物1体(ヌシモンスターはこれに相当?)
最初のアプデ追加モンスター6体(追加されたヌシ2体は百竜夜行での登場。元々入っていた3体のヌシが通常クエスト化)■ワイルズ:29体
古龍0体(ゾ・シアは古龍のモーションを使ってくるが、スペックは古龍以下)
古龍級生物0体(頂点モンスター、ゴア・マガラ、アルシュベルドはこれに相当?)
最初のアプデ追加モンスター1体+α(歴戦のさらなる手ごわいやつなどいくつかチャレンジングなモンスターを追加)
ライズ発売当初のモンスター数は34体。うち、ポケモンの伝説のポケモンに相当する古龍種はイブシマキヒコとナルハタタヒメの2体。ポケモンの600族に相当する古龍級生物はラージャンの1体。
当時、百竜夜行限定だったヌシモンスターは
・罠無効なので捕獲できない
・操竜(ワールドやワイルズの乗りに代わるシステム)不可
・咆哮は高級耳栓でも防げない
など、古龍に匹敵する性能を持っていた。
ただ、古龍は操竜でき咆哮も高級耳栓で防げるため、もはや古龍より強い説すらある。その証拠に、危険度は最初に戦うヌシ・アオアシラですら古龍と同等とされている。
復活モンスターはモンスター総選挙1位のジンオウガ、総選挙14位のタマミツネ、ティガレックス、総選挙7位のナルガクルガ、ラージャンなど人気どころが多い。
ドス古龍、モンスター総選挙1位のジンオウガ、総選挙14位のタマミツネ、ティガレックス、総選挙7位のナルガクルガ、ラージャンなど人気どころが多い。
最初のアップデートでは古龍種のオオナズチ、クシャルダオラ、テオ・テスカトル、古龍級生物に相当するヌシ・ディアブロス、ヌシ・リオレウスに加え、サプライズで古龍級生物のバゼルギウスが追加された。
このほか、ヌシ・アオアシラ、ヌシ・リオレイア、ヌシ・タマミツネが通常クエストで登場。HR999まで開放された。
ハンターランク開放をアプデで追加したことで、3作でもっともHR999達成者が遅いシリーズとなった。ゆえに、延命に成功した。この手法は正しかったのではないか。
闘技技大会や重ね着が追加されたのもこの時だ。
ライズのボリュームでスカスカなら、ワールドやワイルズはもっとスカスカだ。発売当初はコロナ禍だったが、それでも2作を超えるボリュームを提供してくれた。
ワイルズのスカスカっぷりを受け、ライズを再評価する流れがくるかもしれない。
当初はスカスカだったワールド
一方、今でこそ神ゲーと言われているワールドだが、発売当初や最初のアプデ時点ではワイルズ同様スカスカだった。
ワールド発売当初のモンスター数は30体。うち、古龍種はヴァルハザク、キリン、クシャルダオラ、ゼノ・ジーヴァ、ゾラ・マグダラオス、テオ・テスカトル、ネルギガンテの7体だった。
ワールドは古龍がテーマとなっており、歴代でも多い。また、看板モンスターはネギ、下位のラスボスはマグダラオス、上位のラスボスはゼノなど最初から最後まで古龍づくしとなっている。
古龍級生物は初登場となったバゼルギウスの1体だった。
最初のアプデで追加されたモンスターは、古龍級生物のイビルジョー1体だけだった。イビルジョーのほか、耐龍の装衣も追加された。
しかし、この時点でも古龍や古龍級が多いため、難易度としては中々だったと思う。
4月上旬のワイルズアプデについて
そして、ワイルズ発売当初のモンスター数は29体。うち、古龍種は0体、古龍級生物も0体という前代未聞のスカスカっぷりだ。古龍も古龍級もいない結果、歴代でもっとも簡単なモンハンと称されている。
最初のアップデートではタマミツネが追加されるが、こいつはライズに元々入っていたモンスターだ。そのため、目新しさが全くない。
もはや、こっちの方がメインとされるさらなるモンスターだが、2月27日、CapcomChannel配信の「『モンスターハンターワイルズ』発売前夜イベント」と海外公式Xでポストされた内容は微妙に異なっている。
前夜祭イベントでは「歴戦のさらなる手ごわいやつだったりだとかも含めていくつかチャレンジングなモンスターっていうのも計画している」と言及された。
一方、海外公式XのポストをGoogle翻訳すると「TU1 では、強化版よりもレベルの高い、恐るべき強さのモンスターが登場します! もう 1 つの手ごわいモンスターもあなたを待っています!」となる。
「歴戦のさらなる手ごわいやつ」「強化版よりもレベルの高い、恐るべき強さのモンスター」ということで、歴戦の上位互換である歴戦王なのか、それとも歴戦より強いということで狂竜化の上位互換である極限状態なのか、はたまた全く新しい強化個体なのかは不明。
また、チャレンジングなモンスターは海外ポストを見る限り、1体だけ追加されると思われる。
極限状態は知らないが、歴戦王はワールドだと1体ずつしか追加されなかったので、タマミツネ+強化個体1体(精々あと1体あるか)+もう1つの手ごわいモンスター1体と予想したい。
4月のアプデがワイルズの命運を分けると言っていい。ここでもスカスカだと、夏まで3ヶ月以上待つことになるので、かなり厳しいだろう。