ポケモンWCS2024ゲーム部門が8月17日からはじまった。本大会では韓国の有名プレイヤーであるセジュンが久しぶりの参戦。WCS2014で世界王者に輝いたときにも連れていたパチリスを再び従え、Xで話題となっている。
この記事では、ダブルプレイヤーでもある筆者がセジュン構築を解説したい。
セジュン、再びパチリスを従え殴り込み!
▼動画はセジュン戦開始前から見られるように開始地点を調整
▼セジュン構築
ポケモン世界大会2024ホノルルにてセジュンのパチリスが登場
🎥Youtube配信:https://t.co/w1u2y0rEi3
開始3時間付近8/17 06:30時点#ポケモンSV #PokemonWorlds pic.twitter.com/OFBTbg92nr— ポケモンSV情報@ Sifuスカーレットバイオレット (@Sifu_pokePress) August 16, 2024
セジュン構築は禁伝枠ミライドンの特性「ハドロンエンジン」でエレキフィールドを展開し、これを最大限に活かしたギミックとなっている。
パチリスはフェアリーテラスにちくでん、そしてゴツゴツメットを持たせ、いかりのまえば/てだすけ/このゆびとまれ/まもる、といったサポート型だ。ちくでんはでんきタイプの技を受けるとダメージや効果はなくなり、最大HPの1/4回復する。
このあと紹介するミライドンはほうでんを覚えていないため、主に相手のでんき技で回復して生存率を高めるのだと思われる。
リキキリンはじめんテラスにテイルアーマー、そしてエレキシードを持たせ、サイコノイズ/イカサマ/てだすけ/トリックルーム、といったランクマでもよく見える構成だ。エレキシードはエレキフィールドのとき、防御が1.5倍となる。サポート要員として生存率を高める内容だ。
イーユイはゴーストテラスにこだわりスカーフを持たせ、ねっぷう/オーバーヒート/サイコキネシス/あくのはどう、といったランクマでもよく見る構成だ。わざわざのたまによって自分以外の特防が3/4になり、自身の特殊攻撃が高まるだけでなく、特殊アタッカーのミライドンの火力も高まる。
ミライドンはフェアリーテラスにこだわりメガネを持たせ、ボルトチェンジ/マジカルシャイン/イナズマドライブ/りゅうせいぐん、といったランクマでもよく見る構成だ。
テツノカイナはくさテラスにクリアチャームを持たせ、けたぐり/つるぎのまい/ねこだまし/みきり、といった少し変わった構成だ。
かくとう技にドレインパンチではなくけたぐりを採用したうえ、でんき技も採用していない。また、つるぎのまいを採用する場合、技構成の関係上、ねこだましはきることが多いが、同時採用しているのは珍しい。
クォークチャージはブーストエナジーを持たせるか、エレキフィールドのとき、自分の一番高い能力が上がる。テツノカイナはよほど変な育て方をしない限り攻撃がもっとも高いため、攻撃が上がる調整だと思われる。
連撃ウーラオスはステラにきあいのタスキを持たせ、すいりゅうれんだ/インファイト/アクアジェット/みきり、といったランクマでもよく見る構成だ。
6体中5体はランクマ使用率トップ30に入っており、中身もテツノカイナ以外はテンプレな一方、ただ一匹、使用率圏外のパチリスがおり、WCS2014世界王者に輝いたときにも使っていたため、特に注目されている。
気になる勝敗だが、0-2でセジュンの完敗。WCS2014のような奇跡は起きなかった。
当時は6世代のXYを使った世界大会で、ポケモンHOMEの前身となるポケモンバンクから連れてきた過去作のポケモンは使用できなかった。かつてバランスブレイカーだったメガガルーラやファイアローいたとはいえ、インフレ具合は今ほどではなかった。
そのため、パチリスといったマイナーポケモンでも活躍できる環境で、セジュン以外にもマイナーポケモンを使ったプレイヤーはいたと思う。一方、SVは過去作以上にバランスブレイカーが多く、そして禁伝1匹使えるため、パチリスでは中々活躍が難しくなっている。
▼伝説のWCS2014決勝戦