ポケモンSVランクマ・レギュレーションFから間もなく1ヶ月経つ。レギュレーションF最初のシーズン14は1月25日時点で39万人を超え、終了までに40万人は突破する勢いだ。
ちなみに、シーズン13は41万人だったが、平均レートはインフレしている。
そんなレギュレーションFも1ヶ月経つということで、そろそろ結論パの土台くらいは仕上げたいところ。今回は筆者が考えたダブル結論構築を紹介したい。
直近大会から見る強い構築
筆者は構築を作る際、ランクマ使用率に加え、最近はポケモン海外YouTubeで配信されている公式大会の結果を参考にしている。
まずは先週土日に開催された大会の使用率と上位8名の構築を紹介したい。
1.連撃ウーラオス ガオガエン ハバタクカミ リキキリン 竈門オーガポン ゴリランダー
2.テツノカイナ 化身トルネロス 一撃ウーラオス リキキリン アカツキガチグマ 竈門オーガポン
3.ウガツホムラ 井戸オーガポン ゴリランダー パオジアン ハバタクカミ ドドゲザン
4.化身トルネロス アカツキガチグマ 一撃ウーラオス ハバタクカミ リキキリン ヒスイウインディ
5.井戸オーガポン キラフロル ハバタクカミ イーユイ 一撃ウーラオス 化身トルネロス
6.一撃ウーラオス エンテイ サーフゴー ドーブル アカツキガチグマ 化身トルネロス
7.連撃ウーラオス テツノカシラ ハバタクカミ 竈門オーガポン イエッサン♀ 化身トルネロス
8.タケルライコ モロバレル 井戸オーガポン トドロクツキ ガオガエン ハバタクカミ
構築を文字起こししたのは、3位の構築が7位の構築にそのままコピペされ、公式はミスに気付かないまま配信が終了してしまったからだ。
3位と7位が全く同じ構築になっているが…
バトル前の画面では7位の構築はイエカシラになっている(こちらが正確)
余談だが、3位と7位が全く同じ構築になっていたからか、全く同じ構築がランクマでかなり増えている。しかし、これは公式のミスなので注意してほしい。
▼全体使用率の増減
■増えた(最高順位)
井戸オーガポン(前回DAY1 4位)
化身トルネロス(前回DAY1 6位)
モロバレル(前回DAY1 11位)
一撃ウーラオス(前回DAY2 11位)
リキキリン(前回DAY1 12位)
ドドゲザン(前回圏外)
イエッサン♀(前回圏外)■減った(最低順位)
ガオガエン(前回DAY2 4位)
連撃ウーラオス(前回DAY1 5位)
タケルライコ(前回DAY2 9位)
▼上位8名での使用率
1.ハバタクカミ:6
2.化身トルネロス:5
3一撃ウーラオス:4
4.リキキリン:3
竈門オーガポン
井戸オーガポン
アカツキガチグマ
8.ガオガエン:2
連撃ウーラオス
ゴリランダー
レギュレーションE結論パは失速
レギュレーションFも化身トルネロス、連撃ウーラオス、ゴリランダーが多いので、まずはレギュレーションE結論パ(【トルネロス サーフゴー ゴリランダー ヒスイウインディ ハバタクカミ 連撃ウーラオス】が最終ベース)寄りの構築を組んだが、レギュレーションFでは実質ハバタクカミ以外は失速している。
トルネロス2→6
サーフゴー9→30
ゴリランダー6→5
ヒスイウインディ7→30圏外
ハバタクカミ1→1
連撃ウーラオス3→7
化身トルネロスの失速は、火力や耐久で上回り、じめん技とどく技で多くの相手に弱点をつけ、”あらし”以外の命中安定技も複数入る化身ランドロスの増加がまず挙げられる。
素早さは10勝っているが、化身ランドロスが抜けず化身トルネロスで抜けるのはオーガポンとウネルミナモしかいない。
オーガポンは使用率2位でその多くはいじっぱりであり、化身ランドロスを最速にすれば抜くことができる。ウネルミナモは使用率22位と全体の1割以下ということで、化身トルネロスにする旨味は少ない。
ペリッパーとブリジュラスの環境入りで”雨パ”がメジャーとなり、化身トルネロスからなる雨スタンが失速した。コータスも依然として環境入りしており、晴れスタンにするメリットも少ない。
連撃ウーラオスは使用率上位で唯一の連続攻撃技持ちだったが、テツノカシラの登場で唯一のものではなくなった。
テツノカシラはブーストエナジーでCを上げることで、使用率上位でタスキを持っていることが多いパオジアン、トルネロス、エルフーン、一撃ウーラオスをタキオンカッターで全てワンパンできる。
一方、すいりゅうれんだではパオジアン、トルネロスは強化アイテムかみずテラスが必須となり、一撃ウーラオスは両方、エルフーンはどうやってもワンパンできない。
また、すいりゅうれんだは接触技であり、ゴツメダメージを3回稼がれるが、タキオンカッターは特殊技なのでゴツメダメージを受けない。
サイコフィールド下による高威力かつ全体技のワイドフォースも強力で、テツノカシラはウーラオスより1速くタイプ相性でも有利で、ウーラオスメタとして考えられたポケモンとしか思えない。
トルネウーラの並びは、環境入りしたタケルライコやブリジュラスに弱く、単体でも並びでも以前のような活躍は難しくなっている。
ゴリランダーはランクマではむしろ増えているが、今期のパオジアンはアイススピナーのほうが多いためフィールドを維持するのが難しく、今までより使いずらくなっている。
ねこだましとグラススライダー、先制技ツーウエポンはリキキリンが増えた現環境では向かい風だ。
なお、ゴリランダーは前回大会では2日間とも使用率上位だったが、今大会では2日間とも上位から漏れている。
ヒスイウインディの枠は竈門オーガポンが採用されることもあったが、かたやぶりが有効なもらいびのヒードランやグレンアルマ、少なからずいたたいねつヤバソチャが環境から消えたことで、あまり選ぶ意味もなくなった。
その証拠に、前期は井戸が4割から5割、竈門が3割から4割ほどいたが、今期は井戸が7割、竈門が1割程度に激減している。
筆者が辿り着いたレギュレーションFダブル結論構築
ハバタクカミ
テラスタイプ:フェアリー
持ち物:ブーストエナジー
技:ムーンフォース シャドーボール こごえるかぜ まもる
性格補正:おくびょう
個体値:31-×-31-31-31-31
努力値:HP131(4)-攻撃×-防御75-特攻187(252)-特防155-素早さ205(252)
特性:こだいかっせい
タケルライコ
テラスタイプ:でんき
持ち物:じしゃく
技:10まんボルト りゅうせいぐん じんらい まもる
個体値:31-×-31-31-31-31
性格補正:ひかえめ
努力値:HP208(60)-攻撃×-防御111-特攻207(252)-特防109-素早さ120(196)
こごかぜ後、最速トルネロス抜き
特性:こだいかっせい
オーガポン
テラスタイプ:みず
持ち物:いどのめん
技:ツタこんぼう ウッドホーン ニードルガード このゆびとまれ
性格補正:いじっぱり
個体値:31-31-31-×-31-31
努力値:HP185(236)-攻撃176(156)-防御116(92)-特攻×-特防118(12)-素早さ132(12)
いじっぱりカイリューのこだわりハチマキ×ノーマルテラス=しんそく+わざわいのつるぎ高乱数耐え
おもかげやどしによるDアップで、C特化ガチグマのいのちのたま×ノーマルテラス=ブラッドムーン81.2%耐え
S無振り化身トルネロス抜き
特性:ちょすい→おもかげやどし
ランドロス
テラスタイプ:どく
持ち物:いのちのたま
技:ねっさのあらし だいちのちから ヘドロばくだん まもる
性格補正:ひかえめ
個体値:31-×-31-31-31-31
努力値:HP165(4)-攻撃×-防御110-特攻183(252)-特防100-素早さ153(252)
特性:ちからずく
パオジアン
テラスタイプ:ゴースト
持ち物:きあいのタスキ
技:アイススピナー ふいうち せいなるつるぎ まもる
個体値:31-31-31-×-31-31
性格補正:ようき
努力値:HP156(4)-攻撃172(252)-防御100-特攻×-特防85-素早さ205(252)
特性:わざわいのつるぎ
エンテイ
テラスタイプ:くさ
持ち物:こだわりハチマキ
技:せいなるほのお しんそく じだんだ テラバースト
性格補正:いじっぱり
個体値:31-31-31-×-31-31
努力値:HP205(116)-攻撃169(148)-防御106(4)-特攻×-特防96(4)-素早さ150(236)
いじっぱりカイリューのこだわりハチマキ×ノーマルテラス=しんそく+わざわいのつるぎ高乱数耐え
ハバタクカミのこだわりメガネ=パワージェム高乱数耐え
準速ウーラオス抜き
特性:せいしんりょく
以上のことから、辿り着いたのはこの構築だ。前回大会のトップ8に2人いた構築(ハバタクカミ タケルライコ 井戸オーガポン エンテイ パオジアン カイリュー)のカイリューを化身ランドロスに変更した。
カイリューはリキキリンの増加でしんそくが打ちにくくなったほか、そもそもドラゴンタイプ、せいしんりょく、しんそくは複数体いらないということで、カイリューは抜ける次第になった。
化身ランドロスは使用率上位にかなり強く、環境に刺さっている。
今回はおいかぜがないため、ハバタクカミはブーストエナジーで素早さを上げ、こごえるかぜで素早さ操作をできるようにした。
解説は以上だ。筆者が使う構築は基本的にテンプレであり、そこまで説明することはない。今はどのテンプレを使えば勝てるのか、そしてそれを選んだ背景が重要であり、今後もメインに発信したい。