藍の円盤で登場した新テラスタイプ「ステラ」。発売翌日、ステラタイプの仕様に関する検証結果を記事にしたが、ポケモンwikiを見る限り、タイプ補正など筆者の検証結果は見事的中していた。
世界最速だったのかは分からないが、かなり早い段階で正解の検証記事を挙げられた。見てくれた人は参考になっただろうか。
今回は結局、ステラタイプは強いのか考察したいと思う。
結局、ステラタイプは強いのか?
結論から言えば「微妙」だろう。
ステラタイプは通常のテラスタル同様、元タイプと同じタイプは威力2倍となり、複合タイプであればどちらも2倍となる。そして、元タイプと違うタイプも1.2倍となる。
テラバーストはステラタイプの威力100となり、テラスタルしたポケモンには2倍弱点となる。また、ステラタイプの技はステラ以外のタイプに等倍がとれる。
これがステラタイプのメリットだが、もちろんデメリットも多い。
威力が上がるのはタイプごとに一度のみ。例えば、マジカルシャインを威力2倍で打った場合、次のマジカルシャインやムーンフォースは元の威力に戻る。
マジカルシャインとムーンフォースのフェアリー2ウエポンだったり、技が固定されるこだわりメガネを持たせることが多いハバタクカミとは相性が悪いと言える。
テラバーストは威力100+ステラ補正で1.2倍され、合計威力120となる。一見、通常のテラバーストより火力が高いように思えるが、通常のテラバーストも威力80+タイプ一致1.5倍で合計威力120と変わらない。
テラスタルしたポケモンには2倍弱点とは言え、通常の技やテラバーストによるタイプ相性でも弱点を突くことができる以上、そこまで旨味を感じない。攻撃後、攻撃と特攻が1段階ずつ下がる大きなデメリットもある。
このことから、実は通常のテラバーストより劣化しているとも言える。例えるなら、食べ放題に釣られてたが、代金や実際に食べられる量を考えると、普通に食べたほうが安いというそれと同じだ。
最大のデメリットは防御時のタイプは一切変わらないことだ。テラスタルはシングルもダブルも攻撃より防御目的で使うことが多い。
先ほど挙げたハバタクカミはフェアリーテラスで使われることが圧倒的に多いが、これはフェアリー技の威力を2倍にするだけでなく、パオジアンのふいうちを半減にして耐えるなど、あく技を半減する目的も兼ねている。
連撃ウーラオスはみずテラスで使われることが圧倒的に多いが、これはみず技の威力を2倍にするだけでなく、ハバタクカミのフェアリー技や化身トルネロスや霊獣ランドロス、トドロクツキのひこう技などを等倍にしてワンチャン耐えるといった目的も兼ねている。
霊獣ランドロスはひこうテラスで使われることが多いが、これはテラバーストをひこうにするだけでなく、じめんとひこうの複合タイプからひこう単タイプになったことでこおり技が2倍弱点となり、いかく込みでパオジアンのつららおとしを耐えるといった目的がある。
元タイプと違うテラスタイプは完全に防御目的で使うので、テラスタルは防御寄りのシステムと言える。
一方、碧の仮面で登場したオーガポンは元タイプとテラスタイプが一貫しており、しかもテラスタイプを変えられず、ダブルでは評価を落としまくっている。そして、ステラタイプは防御時がノータッチであり、オーガポン以上に微妙でしかない。
藍の円盤が配信されてから何度かランクマ潜ったが、ステラタイプはほぼ見ない。結局、通常のテラスタイプのほうが強いわけだ。
ただ、レギュレーションFで解禁された新ポケモンによっては評価が変わるかもしれない。あくまでレギュレーションE時点では「微妙」というわけだ。