スグリの雨パにほのおタイプのガオガエンが入っている理由をダブルガチ勢が解説-ポケモンSV藍の円盤

スグリの雨パにほのおタイプのガオガエンが入っている理由をダブルガチ勢が解説-ポケモンSV藍の円盤

藍の円盤でブルベリーグ四天王を全て倒すと、チャンピオンのスグリとバトルできる。スグリの手持ちのガチパっぷりは「チャンピオンスグリにオーガポン出したらブチギレられました…パーティはランクマでも通用するガチパに変貌」で紹介した。

そんなスグリの手持ちだが、SNSなどを見ているとスグリの雨パにほのおタイプのガオガエンが入っていることに疑問を抱いている人が多くみられた。これについて、ダブル上位勢である筆者がその意図を解説したい。

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スグリの雨パのガオガエンやフェアリー一貫について

ちなみに彼のパーティだが、本来先発適性が高い、つまり最初に出して仕事をさせるのが良いオーロンゲを控えに置いていたり、先発2匹のいわば雨パとも呼ばれる構築に噛み合わないほのおタイプ持ちのガオガエンが居たり、先述のように攻撃性能が高いフェアリータイプを半減で受けられるポケモンが誰も居なかったりと、構築のバランスが完全に良い訳ではない。

https://dic.pixiv.net/a/後編スグリ

これはピクシブ百科事典の後編スグリの記事に書かれている一文。手持ちに関する記述だが、間違いだらけなので一つずつ指摘したい。

まず、「先発2匹のいわば雨パとも呼ばれる構築に噛み合わないほのおタイプ持ちのガオガエン」について。これはSNSでも多くの人が突っ込んでいたが、実はミスマッチではない。

雨パにほのおタイプを入れるのは、晴れパ対策を兼ねている。雨パは天候を変えられると弱体化し、特ににほんばれはみず技の威力が半減、ぼうふうやかみなりの命中率は50%に落ちるなど、大きな弱体化を受ける。

スグリのカイリューはぼうふうとかみなりを覚えており、相手がにほんばれを使ってくるならかなりつらい。

雨パはにほんばれを誘う構築だが、あえてにほんばれをさそってほのおタイプでタダ乗りすることができる。これはランクマでも使われている戦法だ。

事実、レギュレーションE結論パは化身トルネロスがあまごいを持っているが、この構築にはほのおタイプのヒスイウインディが入っている。

この構築も、トルネウーラの雨スタンの動きを取りつつ、これらの対策としてにほんばれしてくるようならこだいかっせいのハバタクカミやほのおタイプのヒスイウインディが強化される、といった感じだ。

したがって、雨パにほのおタイプのガオガエンはミスマッチではない。

続いて、「フェアリータイプを半減で受けられるポケモンが誰も居なかった」ことを理由に、構築のバランスが悪いとしていることについて。シングルではタイプの一貫性を消すように構築を組むことが多いと思うが、ダブルでは攻撃面を第一に考え、タイプの一貫性は必ずしも完全に切る必要はない。

そのため、フェアリータイプが一貫していたとしても、それは問題ではない。事実、レギュレーションE結論パもゴースト技が一貫しているが、多くのプレイヤーが結果を残している。

最後に、「本来先発適性が高い、つまり最初に出して仕事をさせるのが良いオーロンゲを控えに置いていた」について。これは筆者の予想だが、おそらくフルバトルによる弊害だと思われる。

これがランクマで採用されている見せあいあり44だとしたら、ニョロトノとカイリューの並びのほか、オーロンゲを先発にすることがあったと思う。しかし、フルバトルだったため、ニョロトノとカイリューの並びを優先し、オーロンゲは後続になったと推測される。

オーロンゲはひかりのかべとリフレクターを同時採用しておきながら、壁を8ターンに増やすひかりのねんどを持っていないのはこれが原因かもしれない。

幸い、オーロンゲはきあいのタスキを持たせたソウルクラッシュとふいうち採用型であり、この型であれば後続から展開することもできる。

オーロンゲに関しては完全な予想でしかないが、雨パのガオガエンとフェアリー一貫に関してはダブルだと珍しいことではない。もし、ピクシブ百科事典の記事を書いた人がこれを見ていたら、この部分を修正することをおすすめしたい。

【追記】

スグリの構築にミスマッチが全くないかと言われれば、実は一つだけあることを指摘したい。カミツオロチのかくとうテラスだ。これはストーリーでバトルしたときも違和感を覚えた。

カミツオロチはくさとドラゴンの複合タイプでこおりが4倍、むし、どく、ひこう、フェアリー、ドラゴンが2倍となっている。かくとうテラスの場合、むしが0.5倍となるがフェアリーは2倍のままだし、そもそもかくとうテラスは少なくともダブルでは弱い。

元タイプと違うテラスタイプは、元タイプと弱点がかぶらないものを選ぶのが一般的だ。カミツオロチの場合、4倍のこおりを半減できるほのお、みず、こおり、はがねの4つが候補に挙がる。

こおりもダブルではあまり使われないのでほのお、みず、はがねのいずれかになるだろう。

スグリのカミツオロチの技は「きまぐレーザー(ドラゴン)/ジャイロボール(はがね)/テラバースト(ノーマル)/だいちのちから(じめん)」となっている。

タイプ一致技のきまぐレーザーを半減するはがねタイプにはだいちのちから、無効にするフェアリータイプにはジャイロボールがあり、この3つだけでもバランスがとれている。

そもそも、テラバーストは必要あるのかという話だ。この枠をタイプ一致技のエナジーボール(くさ)などに変えるのが無難だろう(みずあめボムはジャイロボールと相性が悪い)。

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