ポケモンSVランクマ・レギュレーションEは来年1月4日までだが、DLC「ゼロの秘宝」後編「藍の円盤」が配信される12月14日から、少なくとも新技は使えると思われ、碧の仮面までの環境は実質12月13日で終了する。
現環境もあと一週間で終了するということで、そろそろ結論パを決めたいところ。シングルでは新BIG6(カイリュー、ハバタクカミ、竈門オーガポン、サーフゴー、アカツキガチグマ、連撃ウーラオス)が結論パだと言われているが、ダブルではこれと言った結論パはないように思える。
皆、思い描いている結論パは違うと思うが、個人的に結論パだと思った最強構築を紹介したい。
レギュレーションEダブル結論パ
ハバタクカミ
テラスタイプ:フェアリー
持ち物:きあいのタスキ
技:ムーンフォース シャドーボール まもる トリックルーム
性格補正:おくびょう
個体値:31-×-31-31-31-31
努力値:HP131(4)-攻撃×-防御75-特攻187(252)-特防155-素早さ205(252)
特性:こだいかっせい
テツノカイナ
テラスタイプ:みず
持ち物:とつげきチョッキ
技:ねこだまし ドレインパンチ ワイルドボルト ヘビーボンバー
性格補正:いじっぱり
個体値:31-31-31-×-31-31
努力値:HP261(252)-攻撃206(220)-防御129(4)-特攻×-特防90(12)-素早さ73(20)
A特化ガチグマのぶちかまし高乱数耐え(いかく後、こんじょうぶちかまし確定耐え)
ハバタクカミのこだわりメガネムーンフォース高乱数耐え
S無振りミラー+3
特性:クォークチャージ
モロバレル
テラスタイプ:みず
持ち物:ゴツゴツメット
技:まもる いかりのこな キノコのほうし かふんだんご
個体値:31-×-31-31-31-0
性格補正:のんき
努力値:HP221(252)-攻撃×-防御130(228)-特攻105-特防104(28)-素早さ31
いじっぱりパオジアンのつららおとし高乱数耐え
C195までのサーフゴーのこだわりメガネ×はがねテラス=ゴールドラッシュ、ダブルダメージ高乱数耐え
特性:さいせいりょく
ランドロス
テラスタイプ:ひこう
持ち物:こだわりスカーフ
技:とんぼがえり じだんだ いわなだれ テラバースト
性格補正:ようき
個体値:31-31-31-×-31-31
努力値:HP165(4)-攻撃197(252)-防御110-特攻×-特防100-素早さ157(252)
特性:いかく
ウーラオス
テラスタイプ:みず
持ち物:しんぴのしずく
技:すいりゅうれんだ インファイト アクアジェット みきり
個体値:31-31-31-×-31-31
性格補正:いじっぱり
努力値:HP205(236)-攻撃200(252)-防御123(20)-特攻×-特防80-素早さ117
いじっぱりテツノカイナのワイルドボルト高乱数耐え
テツノツツミのフリーズドライ高乱数耐え
特性:ふかしのこぶし
トドロクツキ
テラスタイプ:どく
持ち物:ブーストエナジー
技:ワイドブレイカー はたきおとす まもる おいかぜ
個体値:31-31-31-×-31-31
性格補正:ようき
努力値:HP207(212)-攻撃166(52)-防御106(116)-特攻×-特防122(4)-素早さ170(124)
いじっぱりカイリューのこだわりハチマキ×ノーマルテラス+わざわいのつるぎ=しんそく高乱数耐え
C特化アカツキガチグマのノーマルテラスブラッドムーン高乱数耐え
準速グレンアルマはくだけるよろいが発動しても抜ける
特性:こだいかっせい
シングルの結論パは、レギュレーションDでは使われていたパオジアンとディンルーが抜けて竈門オーガポンとアカツキガチグマが入っただけで、そこまで大きな変更はない。
一方、ダブルではシングルほどオーガポンもアカツキガチグマも強くなく、またヤバソチャが使用率トップ30に入っているが、以前に比べると激減している。
また、内定ポケモンはシングルだとアローラキュウコンが使用率トップ30入りしているのに対し、ダブルでは1体も入っていない。新わざマシンも、ゴリランダーのグラススライダーと10まんばりきは剣盾で使えた技なので、本当の意味で使われている新要素はトドロクツキのはたきおとしだけとなっている。
このことから、シングル以上に新要素が少ないダブルも、レギュレーションD結論パをベースとした構築が最強だと思われる。
レギュレーションDでのダブル結論パはハバタクカミ、テツノカイナ、パオジアン、ウーラオス、モロバレル、霊獣ランドロスの6体だった。これをベースに、パオジアンを数少ない新要素のトドロクツキに変更した構築となった。
今回の構築だが、11月末に公開した構築から面子は一切変わっていない。
以下、各ポケモンの解説
ハバタクカミ
・現環境において、フェアリータイプのアタッカーはこいつしかおらず、ウーラオスやテツノカイナなどのかくとうタイプ、パオジアンやトドロクツキなどのあくタイプ、オーガポン対策で増えたドラゴンタイプやドラゴンテラスに弱点をつけ、非常に需要が高い
・シーズン11以外、使用率1位
・同シーズンはオーガポンが使用率1位だったが、ランクマでは全てのお面を合算しており、お面ごとの集計だったらハバタクカミが1位だった
・レギュレーションE以降の海外公式大会でも、その全てで使用率1位~3位に入った
テツノカイナ
・ねこだまし枠はテツノカイナとゴリランダーが候補に挙がる
・使用率はテツノカイナが上回っているが、火力はグラスフィールドとタイプ一致威力120のウッドハンマーを覚えるゴリランダーが勝る
・しかし、くさ単タイプということで弱点を突かれやすく、倒されやすい
・テツノカイナは攻撃種族値140と高く、とつげきチョッキを持たせることで弱点を突かれても、ワンパンされることは早々ない
→ハバタクカミのムーンフォースを耐えてヘビーボンバーで返り討ちにできるほど
・火力と安定を兼ね備えているのはテツノカイナ
モロバレル
・命中率100%の催眠技であるキノコのほうしを覚え、これだけでも強い
・いかりのこなによる誘導や、集中砲火をくらっても耐えきる耐久力を持っており、これらを対策されてもかふんだんごで味方を回復できる
・ダブルバトルでは連撃ウーラオスとテツノカイナの格闘2体構築が多く、いずれのメイン技を半減できる
・みずテラスを切ることで、パオジアンとウーラオスの並びを受けられる
・これらはヤバソチャでも受けられるが、モロバレルは使用率1位のハバタクカミのフェアリー技も半減できる
・連撃ウーラオスはすいりゅうれんだでHPを半分削れ、高耐久のテツノカイナはゴツメダメージを蓄積させることで倒しやすくなり、パオジアンは接触技を打ってくればタスキがつぶれるなど、ゴツゴツメットと非常に相性がいい
→くらったダメージはさいせいりょくで回復できる
・どくタイプなのでキラフロルのどくびしを解除でき、後続のヘイラッシャ&シャリタツからまもるで毒ダメージを稼がれる心配がない
霊獣ランドロス
・いかく枠はヒスイウインディと霊獣ランドロスが候補に挙がる
・使用率はヒスイウインディが上回り、火力もヒスイウインディはこだわりハチマキを持たせることが多いことから、勝ることが多い
・しかし、ほのおといわの複合タイプはみずとじめんが4倍弱点で、いずれもよく使われる技となっている
→特にみず技は先制技のアクアジェットがあり、連撃ウーラオスはいかく1回ではしんぴのしずく&みずテラスは耐えず、カイリューが持っていることもあり、せいしんりょくでいかくが効かず、上からつぶされやすい
・いわなだれはタイプ一致ゆえに初手から打つことが多いが、命中90と10%の外しリスクがある
・ハチマキ以外だとおにびを採用することが多いが、こちらは命中85とさらに低い
・とんぼがえりを覚えず、いかく回しができない
・霊獣ランドロスは攻撃種族値145と高く、じめんとひこうの複合タイプはこおり4倍だが、みずとじめんに比べると少なく、生存率が高い
・サブウエポンとして、霊獣ランドロスもいわなだれを覚えさせるが、タイプ一致技ではないため、ヒスイウインディのように初手から打つことは少なく、技外しのリスクは下がる
・とんぼがえりを覚え、いかく回しが可能
・こだわりハチマキを持たせ、味方にトルネロスなど浮いているポケモンを並べてじしんを打つ型もあり、火力でもヒスイウインディを超えることも
・火力と安定を兼ね備え、いかく回しが可能なのは霊獣ランドロス
連撃ウーラオス
・特殊最強がハバタクカミだとしたら、物理最強は連撃ウーラオスだろう
・すいりゅうれんだで実質いかく無視、きあいのタスキも貫通できる
・オーガポンやヤバソチャなど新しいくさタイプが解禁されたシーズン10から使用率が落ちたが、結局強くてシーズン13では使用率3位まで復権した
トドロクツキ
・パオジアンに代わるあくタイプ
・特に使用率が高い井戸オーガポンと竈門オーガポン、ちょくちょく使われている碧オーガポンのいずれも受けられることから需要が高まったドラゴンタイプ
・ワイドブレイカーはそういったドラゴンタイプの弱点をつけるほか、いかくが効かないせいしんりょくカイリューやどんかんヘイラッシャなどの攻撃も下げられる
・カイリューはドラゴンタイプ、ヘイラッシャはドラゴンテラスが主流となっており、ダメージソースとしても期待できる
・最近、ガチグマのドラゴンテラスが増えており、こんじょうで実質攻撃が1段階アップしている状態なので、弱点を突きつつ連打できる点でも優秀
・はたきおとすは相手のこだわりやチョッキなどを落として弱体化できるほか、ぼうじんゴーグルを落とせれば、モロバレルのキノコのほうしやいかりのこなが有効にもなる
トドロクツキは前回、ゴーストテラスで使っていたが、実際に使ってみるとゴーストテラスである必要性が薄く、バトルデータベースの情報から2番目に多いどくテラスに変更した。
余談だが、先日潜った際、トドロクツキのゴーストテラスを上位帯で多数見かけた。先月は筆者くらいしか使っていなかったが、ここにきて増えてきた。
努力値振りに関しては、使用率の変化に対応したり、よりベストな配分に変更した。
シーズン13初日、使用率1位になった化身トルネロスの採用も考えたが、やはりこがらしあらしの命中80%が戦犯になり、何度か構築を組んだが安定して勝てなかった。20%の外しリスクに対し、30%の素早さ1段階ダウンではリスクに見合っていないと感じる。
一方、いわなだれは10%の外しリスクに対し、30%のひるみとリスクに見合った強さがある。仮に技を外しても、ひるめばそれを帳消しにできるわけだ。単体技だが、同じリスクとリターンを兼ね備えたつららおとしも同じことが言える。
こがらしあらしはハイリスク・ハイリターン、いわなだれとつららおとしはローリスク・ハイよりのリターン(威力は下がるが追加効果が強力)となっているが、ポケモンの技は断然、後者が評価される。
最近、化身トルネロスと組まれることが多いヒスイウインディはいわなだれのほか、もろはのずつきが採用されることもあり、こちらは威力150といわなだれの2倍の威力となっている。
しかし、使用率はいわなだれが圧倒的に多い。もろはのずつきは命中80で、相手に与えたダメージの半分を受ける典型的なハイリスク・ハイリターン技であり、安定を取るなら断然いわなだれとなる。