ポケモンSVのDLC「ゼロの秘宝」前編「碧の仮面」に登場したオーガポンをはじめとする新ポケモンがランクマ・シーズン10ですでに使えるようになっている。また、碧の仮面で登場した新わざマシンを覚えさせたポケモンも出場できる。
新勢力としては、オーガポンとグラススライダーを覚えさせたゴリランダーが多い。そこで今回は、新環境で勝てるダブル構築を紹介したい。
オーガポン&グラスラゴリランダー環境で勝てるダブル構築
トルネロス
テラスタイプ:ゴースト
持ち物:メンタルハーブ
技:おいかぜ あまごい こわいかお こがらしあらし
性格補正:ずぶとい
個体値:31-×-31-31-31-31
努力値:HP185(244)-攻撃×-防御128(212)-特攻145-特防107(52)-素早さ131
イーユイのこだわりメガネ あくのはどう高乱数耐え
特性:いたずらごころ
ハバタクカミ
テラスタイプ:フェアリー
持ち物:こだわりメガネ
技:マジカルシャイン シャドーボール ムーンフォース 10まんボルト
性格補正:おくびょう
個体値:31-×-31-31-31-31
努力値:HP131(4)-攻撃×-防御75-特攻187(252)-特防155-素早さ205(252)
特性:こだいかっせい
ゴリランダー
テラスタイプ:ほのお
持ち物:とつげきチョッキ
技:ねこだまし ウッドハンマー グラススライダー とんぼがえり
性格補正:いじっぱり
個体値:31-31-31-×-31-31
努力値:HP207(252)-攻撃187(196)-防御110-特攻×-特防90-素早さ113(60)
最速ガチグマ抜き
特性:グラスメイカー
ウーラオス
テラスタイプ:ほのお
持ち物:しんぴのしずく
技:すいりゅうれんだ ドレインパンチ アクアジェット みきり
性格補正:いじっぱり
個体値:31-31-31-×-31-31
努力値:HP199(188)-攻撃192(196)-防御120-特攻×-特防80-素早さ133(124)
いじっぱりゴリランダーのグラスフィールドいのちのたまグラススライダー高乱数耐え
S4振り化身トルネロス・化身ボルトロス抜き
特性:ふかしのこぶし
パオジアン
テラスタイプ:どく
持ち物:きあいのタスキ
技:つららおとし ふいうち せいなるつるぎ まもる
性格補正:ようき
個体値:31-31-31-×-31-31
努力値:HP156(4)-攻撃172(252)-防御100-特攻×-特防85-素早さ205(252)
特性:わざわいのつるぎ
オーガポン
テラスタイプ:ほのお
持ち物:かまどのめん
技:ツタこんぼう ウッドハンマー じだんだ ニードルガード
性格補正:いじっぱり
個体値:31-31-31-×-31-31
努力値:HP173(140)-攻撃174(148)-防御104-特攻×-特防116-素早さ158(220)
最速霊獣ランドロス抜き(おいかぜ後、ブーストエナジーで素早さが上がったテツノツツミ抜きより+2高い調整)※オーガポンと同じチームに化身トルネロスが多く、この素早さ調整をしている可能性があるため
特性:かたやぶり→おもかげやどし
オーガポン&グラスラゴリランダー環境で勝てるダブル構築とはすなわち、自分もこれらを使えばいい。そのうえで、これらをメタればOKだ。
化身トルネロスはゴーストテラスでメンタルハーブ持ち。ゴーストテラスは50.2%ともっとも使われているテラスタイプで、これ一本でねこだましをはじめとするしんそくやからげんきといったノーマル技を無効化できる。
化身トルネロスの持ち物でもっとも多いのはおんみつマントで44.7%を占めており、この持ち物を持たせる主な理由になっているのがねこだまし対策である。しかし、メジャーすぎるゆえ、いきなりねこだましを打たれることはほとんどなく、そもそもねこだまし対策ピンポイントすぎてもったいない感が強い。
ねこだまし対策はゴーストテラスでも可能ということで、メンタルハーブとした。
メンタルハーブは20.8%と2番目に多く、ちょうはつやアンコールといった厄介な技を一度だけ無効化できる。化身トルネロスはどうせおんみつマントだと思われているのか、よくちょうはつやアンコールを打たれ、持たせるとかなり役立つ。
あまごいはこがらしあらしを必中としたり、のちに説明する連撃ウーラオスのみず技の威力を上げるほか、かまどオーガポンのツタこんぼうをはじめとするほのお技を半減する意味もある。
今回はずぶといHBDの耐久特化で特攻や素早さには振っておらず、化身トルネロスミラーでちょうはつを打たれやすい。メンタルハーブを持たせておけば、ちょうはつでおいかぜなどを打てないという状況を防ぐことができる。
ハバタクカミはフェアリーテラスにこだわりメガネを持たせたおくびょうCS。特に珍しくもない構成なため説明は省く。
ゴリランダーはほのおテラスにとつげきチョッキを持たせた。ほのおテラスは50.7%と、元々もっとも使われているテラスタイプだが、現環境においてかまどオーガポンのくさとほのおの両ウエポンを半減できるということで、今後さらに需要が高まると思われる。
グラススライダーの威力ナーフ記事でも触れたが、今作のゴリランダーはくさ技をグラススライダーだけにするのは火力不足となり、グラススライダーより威力の高いくさ技をもう一つ入れたほうがいいと伝えた。
同記事でも紹介した通り、ウッドハンマーを採用した。
努力値振りの最速ガチグマ抜きは、上位帯でまれに最速調整がおり、それを抜くため…というのは建前で、基本的には一つの素早さラインとして調整した。ここは上下させてもいい。
連撃ウーラオスはほのおテラスにしんぴのしずくを持たせた。連撃ウーラオスのほのおテラスは珍しい構成だろうが、ゴリランダー同様、かまどオーガポンをメタったテラスタイプとなっている。
かまどオーガポンにはみず技が等倍で通り、テラスタルしてくれば弱点となる。そのため、攻め手としては決して弱くないのだが、みずタイプなのでくさ技に弱点つかれてしまう。素早さでも負けている。
そこでほのおテラスすることにより、かまどオーガポンの両ウエポンを半減しつつ、等倍以上で通るみず技で殴ることができる。また、グラススライダーも半減でき、ほのおテラスしてきたゴリランダーを返り討ちにすることも可能だ。
おもかげやどしによる攻撃1段階アップを帳消しにできるいかく持ちの霊獣ランドロスやヒスイウインディにも強く、連撃ウーラオスは今後も活躍するはずだ。
インファイトではなくドレインパンチとしたのは、耐久振りに耐久が下がるインファイトは採用したくないから。
パオジアンはどくテラスにきあいのタスキを持たせた。以前はゴーストテラスしかほぼいなかったが、最近はどくテラスも増えており、13.9%で2番目に多い。ただ今のところ、一度もテラスタルしてないので使用感は不明だ。ただ、くさ技を半減でき、今の環境的には悪くないと思う。
ゴリランダーを入れる関係上、グラスフィールドを破壊してしまうアイススピナーは入れられず、こおり技はつららおとしにせざるを得ない。
以前はアイススピナーのほうが多かったが、最近はつららおとしが64.5%と、アイススピナーの34.5%より30%も使われており、こちらの採用もアリだと感じている。
オーガポンはかまどのめんを持たせた型に。くさとほのおを半減するほのおタイプにはじだんだで弱点をつける。いじっぱりの調整振りで、いじっぱりとしては素早さに結構振っているはずだが、ミラーは大体抜かれる。
バトルデータベースを見た限り、ようきが48.1%といじっぱりの41.2%を6.9%上回り、おそらく最速が多いため抜かれているのだと思われる。
ザシアンも最初、ようき最速が多かったが、最終的にはいじっぱりの調整振りがメジャーとなり、オーガポンも最終的にはいじっぱりの調整振りに落ち着くはずだ。ただ、今はようき最速のほうがいいのかもしれない。
オーガポンとグラスラゴリランダーといった新勢力を取り入れつつ、ほのおテラスでこれらをメタった。
特にかまどオーガポンの攻撃1段階アップを帳消しにするいかくに対しては、連撃ウーラオスのすいりゅうれんだによる確定急所1.5倍、パオジアンのわざわいのつるぎによる防御0.75倍&お面による技の威力1.2倍で実質火力が上回り、オーガポンに関してはたとえ攻撃がマイナスになっても、ツタこんぼうが急所に当たりやすいということで、やはりいかくには強い構築となっている。
オーガポンとグラスラゴリランダーの流行により、みずタイプやみずテラスが主流の結論パでは勝てなくなる日も近いだろう。
▼実はオーガポンと同じチームの5体をそのまま入れた構築だったりする