ポケモンSVランクマ・シーズン8で、HOMEから連れてきた過去作ポケモンが使えるようになった。カントーからは準伝の三鳥が使えるが、三鳥は原種サンダーがシングル、ガラルファイヤーがダブルで活躍する中、フリーザーだけがシングルでもダブルでも活躍できず、三鳥の恥とも言われていた。
そんなフリーザーだが、SVで雪パが強化されたことで、ダブルバトルで使われるようになった。
ポケモンSVでフリーザーが強化!
タイプ:こおり・ひこう
種族値:HP90-攻撃85-防御100-特攻95-特防125-素早さ85(合計580)
特性
プレッシャー:技を受けた時、技のPPを2減らす
ゆきがくれ:天気が雪の時、相手の技の命中率が0.8倍になる
SVで強化されたのは原種フリーザーのほうだ。
SVから天候の霰が雪に名称変更され、ターン終了時のスリップダメージがなくなった代わりに、こおりタイプは防御が1.5倍される。フリーザーはこおりタイプであり、防御が1.5倍されることで、防御種族値は実質160相当になる。
元々、特防は125と高く、HPも90あることから、弱点をついたとしても、そう簡単に倒れないはずだ。
フリーザーはいわ4倍弱点、ほのお、はがね、でんきが2倍弱点だが、弱点はテラスタルすることで変更できる。長年の課題だったいわ4倍がなくなるのは追い風だ。
はねやすめを覚えられ、削られたHPも回復できる。
HOME解禁前、この枠はグレイシアで運用されていたが、グレイシアは特攻130と高い代わりに、はねやすめのような安定回復技は覚えなかった。こおり単タイプでひこうタイプとの複合タイプより弱点が多かったこともあり、そこまで注目されなかった。
特性「ゆきがくれ」で雪を降らせるユキノオーはオーロラベールを持っていることがほとんどで、オーロラベールによって被ダメージが減ることにより、さらにフリーザーを突破するのが困難となる。
そのうえ、特性「ゆきがくれ」で相手の技の命中率が0.8倍になる。ひかりのこなと重複し、命中率は0.72倍となる。命中率100の技も72まで下がるのだ。
雪で強化された防御に4倍弱点も克服。削られたHPも回復できるなど、圧倒的耐久力を得ただけでなく、ゆきがくれ+ひかりのこなで反則級の回避率を得たフリーザー。しかし、本当の脅威はこれだけじゃない。
霰に続き、雪の時もふぶきが必中となる。ふぶきはこおりタイプの特殊威力110と強力なうえ、10%でこおり状態にする。ダブルバトルでは相手全体が対象となり、威力は約82に落ちるが、2体にヒットするため、20%で一方が凍ってしまう。
相方のユキノオーとともにふぶき連打すれば、40%で一方が凍るというとんでもない確率となる。
対策していないと、雪を降らしてふぶき連打させるだけで詰んでしまうだろう。
似たようなコンボとして、バンギラスの特性「すなおこし」で砂嵐を発生させ、ガブリアスの特性「すながくれ」とひかりのこなでかわしまくるというものがあった。しかし、ガブリアスはいわタイプではないため特防が強化されず、バンギラスはオーロラベールのような、砂嵐下で打てる強力なサポート技を覚えなかった。
もちろん、必中ふぶきといった反則技もない。かつての砂ガブをさらに強くしたのがフリーザーだ。
バトルデータベースによると、ユキノオーは使用率36位、フリーザーは使用率56位にランクインしている。まだまだ少ないが、ちょくちょくマッチングするため、無視できない並びだ。
今後、この並びの強さに気づいた人が増えれば、使用率も増えるかもしれない。三鳥の恥だったフリーザーが、ここにきて強化されるとは夢にも思うまい。