名探偵コナン映画第26作目「黒鉄の魚影」が翌14日にいよいよ上映される。
シリーズ26作目で、いよいよ国内の興行収入が100億円を突破しそうということで、産経新聞は3人のプロデューサーにインタビュー。その内容が記事となっている。
記事の最後には、近藤秀峰Pが語った今後のコナン映画に関する重大な事実がつづられていた。
コナン映画、黒鉄の魚影からあと4作品は確定に
「実は昨年、突破すると思っていた。届かなくて大変、ショックでした」と悔しさを語るのは近藤秀峰プロデューサー(45)。
劇場版コナンのプロデューサーは、原作の出版元である小学館、テレビアニメを放送する読売テレビ、アニメを制作するトムス・エンタテインメントが、それぞれ一人ずつを出すトロイカ体制となっている。
小学館の近藤は、平成23年まで5年半、青山の担当編集者で、「純黒の悪夢(ナイトメア)」(28年、20作目)から劇場版のプロデューサーに。
「昨年、超えると思っていたし、それにふさわしい作品だった」と口をそろえるのは、トムスの岡田悠平(35)。プロデューサーは今回が初だが、入社以来12年、コナンのアニメ制作に携わり続けている。
読売テレビの汐口武史(39)は、前作から担当。「その日たまたま番組を見る視聴者がいるように、コナンを初めて見る人がいることを常に意識したい」と話す。
テレビマンらしい汐口の視点に、近藤が「これからのコナンに必要なのは、まさにそれ」とうなずく。
四半世紀以上も続くシリーズ。「宣伝手法が硬直化していた」。近藤がたどり着いた昨年の反省点だ。
「初めて見る人、離れていた人を取り込まないと、ここから興収は伸びていかない。指の隙間からこぼれ落ちている人たちをすくいあげるため、宣伝の?網の目?を変えました」と今年は、交流サイト(SNS)などの活用に力を入れている。
立川監督は、公開中のアニメ「BLUE GIANT」でも観客の心に訴えかける映像を作った。その力強さを、岡田は「泣く場面ではないのに泣ける」と表現する。「黒鉄の魚影」でもコナンたちは、終始観客の心を揺さぶり続ける。その波動がSNSで拡散し、観客の裾野を広げることになるのか。
「今年は、興収100億円を超えます!」と3人は宣言する。もっとも、近藤によれば、劇場版は、すでに30作目までの製作が決まり、「原作が続く限り、その数はさらに増えるでしょう」という。100億円突破は、通過点でしかない。(石井健)
近藤Pは昨年公開の映画「ハロウィンの花嫁」は興収100億円を突破すると思っていたが、「届かなくて大変、ショックでした」と悔しさを吐露。トムスの岡田悠平Pと読売テレビの汐口武史Pも同じ気持ちで、今年の「黒鉄の魚影」は「興収100億円を超えます!」と意気込んでいる。
そんな中、近藤Pが語ったこととして、劇場版は、すでに30作目までの製作が決まり、「原作が続く限り、その数はさらに増えるでしょう」。100億円突破は、通過点でしかないと、サラっと重大事実がつづられている。
今年で26作目となり、30作目までの制作が決まっているということで、少なくともあと4年はコナン映画が続くことが確定した。しかも、原作が続く限り、その数はさらに増えるということで、まだまだコナンは終わらないようだ。