水星の魔女12話が、1月8日に放送された。
1クールの締めとなる回だが、ここにきてガンダムらしい衝撃的な結末で幕を閉じた。
「逃げたら一つ。進めば2つ」を信じて進んだ結果…
ツイッターでは「#水星の魔女」が最終的に55.3万ツイートを獲得。過去12話で最高となった。
2023年冬アニメは現在、1月8日にスタートしたアニメ「ニーア オートマタ」の13万ツイートが最高だが、水星の魔女はこの4倍以上の結果を残した。
12話は11話から続き、宇宙を舞台に地球からのテロリスト「フォルドの夜明け」との戦争が描かれた。
グエルはジェターク社のデスルターに乗ってプラント・クエタに向かうが、その道中でジェターク社のディランザ・ソルと遭遇。自分は敵ではないと訴えるが、相手に聞こえるはずもなく、グエルは死の恐怖から相手を見事撃破した。
しかし、相手のパイロットは父ヴィムだった。ヴィムは「無事だったか。探したんだぞ」と、失敗続きなうえ、勝手に失踪したグエルを怒ることなく、安堵した表情で迎えた。グエルはすぐさま機体から脱出するよう訴えるが、ディランザは爆発した。
ヴィムいわく「俺はライバルの頭を直接ぶっ叩くことで勝ち上がってきた男」で、凄腕のパイロットだったことが伺えるが、そんな父に旧型の機体で勝ったグエルは最悪の形で父を超えるととともに、父親殺しの十字架を背負うとこととなった。
ここまでがAパートだ。Bパートからはさらに絶望が続く。
エアリアルが置いてある78ハンガーに向かったスレッタ。しかし、敵の構成員に見つかってしまい、絶対絶命に。
そんな構成員を、母プロスペラが射殺。スレッタはプロスペラの人殺しを指摘するが、プロスペラは「そうしなきゃ、あなたが殺されてたでしょ」「戦ったことでスレッタを死なせずに済んだ」などと正当化し、「あなたとエアリアルなら、お母さんもスレッタもミオリネさんもみんな救われる」「今みんなを救えるのはあなたたちだけよ」「スレッタ、あなたは進める子でしょ」といった具合にエアリアルに乗るよう誘導した。
母親らしく振る舞う一方、巧みな話術で洗脳したとも言えるプロスペラ。これにより、Cパートでとんでもないことが起きる。
負傷した父デリングを運ぶミオリネ。「絶対助けてやる」と息巻く彼女の前に、フォルドの夜明けに置いて行かれた哀れな構成員が立ちはだかる。
そこへ颯爽と現れたスレッタは、構成員をエアリアルでハエ叩きして殺害。
躊躇ない花婿の行動に固まるミオリネだが、敵の血で汚れるのも構わず笑顔で手を差し伸べるスレッタの異常性に「なんで笑ってるの。人殺し」とドン引きした。
「逃げたら一つ。進めば2つ」を信じて進んだグエルとスレッタの未来は悪い方向に進んでしまった。スレッタとミオリネは今まで通りの関係ではいられないとみられ、今度こそ対立・決別になる可能性がある。
今回の件でデリングから母ノートレットの死の真相が語られ、ミオリネとの親子関係は修復に向かうはずだ。もはやミオリネはスレッタに依存する必要がない。
また、ソフィとノレアはエランと同じ強化人士とみられ、ソフィはパーメットスコア4を使っていた。
ニカは、ノレアに信号を送ったことがマルタンに見られてしまい、自分がテロリスト側のスパイであることもバレてしまいそうだ。なお、見られたのはマルタン一人なため、もしかすると口封じに走る可能性もある。
父親殺し、大量殺人、狂った主人公など、12話にしてガンダムらしくなってきた水星の魔女。“決闘というおままごと”は終了し、ここからは“戦争という殺し合い”が続くことだろう。
13話以降は1クール挟み、4月からとなる。やっと面白くなってきたのに、また休止になるのは残念だという声は少なくない。