ポケモンSVは現在、カジュアルバトルのみできる。カジュアルバトルにおいて、パラドックスポケモンは何が使われているのか。
パラドックスポケモン、使用率トップはハバタクカミに!次点でテツノカイナ
ダブルバトルで数十戦潜ったところ、もっとも多かったパラドックスポケモンは古代ムウマことハバタクカミだった。
タイプ:ゴースト・フェアリー
種族値:55-55-55-135-135-135 (570)
特性:こだいかっせい(『ブーストエナジー』を持たせるか、天気が『にほんばれ』状態のとき、自分の一番高い能力が上がる)
ミミッキュと同じゴースト・フェアリーの複合タイプを持ち、この複合タイプを両方半減できるポケモンはパルデアに存在しない。また、素早さは135とトップクラスで、ダブルでは素早さが特に重要なため、パラドックスポケモンで圧倒的使用率だった。
主に、ブーストエナジーによるこだいかっせいで素早さを上げ、上からマジカルシャインやシャドーボールで殴る動きが多い。テラスタルすることもあり、その場合はゴーストかフェアリーだった。
一方、物理耐久は紙であり、きあいのタスキを持たせていないこともあって、物理技で一撃死することもしばしば。
シングルはまだやっていないが、対戦実況動画を見る限り、シングルでも使用率は多いようだ。
次に多かったのが、未来ハリテヤマことテツノカイナだ。
タイプ:かくとう・でんき
種族値:154-140-108-50-68-50 (570)
特性:クォークチャージ(『ブーストエナジー』を持たせるか、場が『エレキフィールド』状態のとき、自分の一番高い能力が上がる)
ハバタクカミほどではないが、かくとう・でんきの複合タイプも優秀で、両方半減できるポケモンで環境入りしそうなのはモロバレルとドラパルトしかいない。素早さは50しかないため、基本的にトリル下での活躍となる。
ねこだましも覚え、ねこだましで相手1体を止めながら味方でトリルする動きも。筆者は現在、この構築を使っている。いずれ紹介したい。
それ以外はあまり見かけない。古代ボーマンダことトドロクツキは原種マンダよりかは見かけるが、見かけに対して弱いという印象だ。未来デリバードことテツノツツミはユキノオーが入った雪パに入っていることがあるくらいだ。
テツノコウベもおすすめ
ほかの人が使っているのは見たことないが、筆者はあと未来サザンドラことテツノコウベを使っている。
タイプ:あく・ひこう
種族値:94-80-86-122-80-108 (570)
特性:クォークチャージ(『ブーストエナジー』を持たせるか、場が『エレキフィールド』状態のとき、自分の一番高い能力が上がる)
サザンドラが、ほかの600族と比べていまいち活躍できなかったのはズバリ、ドラゴンタイプにある。
初登場の5世代ではラティオス、7世代ではアーゴヨン、8世代ではドラパルトなど、どの世代にもこいつより早いドラゴンタイプがいて、6世代で登場したフェアリータイプに弱すぎることもあり不遇が続いていた。
そんなサザンドラだが、未来の姿ではドラゴンタイプがひこうタイプに変わり、フェアリーが4倍ではなくなったとともに、あく・ひこうという優秀な複合タイプとなった。
種族値は、特攻が3落ちたものの、そこまで火力に影響しないだろう。むしろ、素早さが108となり、最速100族や最速ガブリアスを抜けるようになったのは大きい。
臆病CS振りにした場合、C<Sとなり、クォークチャージで上がるのは素早さとなる。しかし、臆病でも素早さを少し落とすことで特攻を上げることができる。最速ガブリアスを抜きつつ、特攻を上げるのは可能だ。
その場合の実数値は、特攻が174、素早さが170となる。
同じ600族のボーマンダとバンギラスのパラドックスはむしろ弱くなったと言える。ウルガモスとモロバレルのパラドックスも原種に比べると微妙で、原種が強かったパラドックスは弱い傾向にある。
一方、ムウマやハリテヤマ、サザンドラといった原種が弱かったパラドックスは強化された。ムウマは進化系のムウマージを強化したステータスとなり、ポリゴンZより強くなったポリゴン2の再来みたいだ。
サザンドラは600族ではなくなったものの、原種サザンドラより強いのは確実だ。