2019年11月15日発売の剣盾が2022年11月15日に発売3周年を迎えた。3日後に最新作のSVが発売され、まもなく剣盾も終わろうとしている。
そこで今回は、剣盾の対戦環境を振り返りたいと思う。
半分以上が禁伝環境&ザシットモンスターだった剣盾
剣盾のランクマは2019年11月15日の発売日にシーズン1がスタート。3年経った現在はシーズン36が開催されている。3年のうち、1年半以上が禁伝を使えるレギュレーションだった。
初めて禁伝が使えたのは2021年2月1日からスタートしたシーズン15で、5月1日まで開催されたシーズン17でいったん禁伝環境は終了。2021年8月1日よりスタートしたシーズン21から現在まで禁伝環境が続いている。
なお、1年半というのは2022年11月1日時点のもので、シーズン36はSV発売後も続くため、実際は禁伝環境の方が長くなる。
禁伝環境は禁伝1匹だったり、2匹だったり、幻含めて何匹でも使えたりしたが、どのルール、シングルでもダブルでも最も使われた禁伝はザシアン(剣の王)だ。
タイプ:フェアリー・はがね(弱点2タイプ、抵抗11タイプ)
種族値:HP92-攻撃170-防御115-特攻80-特防115-素早さ148(合計720)
特性:ふとうのけん(戦闘に出たときに自分の「こうげき」ランクが1段階上がる)
ザシアンは恵まれた複合タイプに、攻撃と素早さが高い速攻タイプでありながら防御系の種族値も高く、一方で使わない特攻は抑えた戦闘に特化した配分となっており、特性「ふとうのけん」で高い攻撃がさらに上がり、ダブルでよく使われる「いかく」一回の保険ができるなど非常に強力なものとなっている。
剣盾の新システムであるダイマックスはできないものの、専用技「きょじゅうざん」はダイマックスに対して2倍のダメージを与え、ダイマックスもどの環境でも使われたため、ザシアンを使わない理由は存在しない。
むしろ、ザシアンを使われないトレーナーは「舐めプ」「逆張り」、いよいよ勝つ気がないと捉えられても不思議じゃない性能だった。
ザシアンの強さはXYが「ガルットモンスター」と揶揄されるに至ったメガガルーラを彷彿とさせるが、メガガルーラも強かったものの、ほかのメガシンカにめっぽう強いとかはなく、あくまでメガシンカ枠の一つとして使われるくらいで、ザシアンほどの一強ではなかった。
剣盾はまさに「ザシットモンスター」と言える対戦環境だった。ザシアンのほかにも、カイオーガと黒バドレックスはシングルでもダブルでもザシアンに次ぐ使用率を持っている。
ザシアンと違ってこの2匹はダイマックスができ、カイオーガはHPが減ってしおふきの最大火力が出せないところをダイマックスし、単体攻撃にはなるが実質フルパワーのしおふきが打てたり、
黒バドレックスはダイホロウで相手の防御を下げることで、主にダブルで味方のザシアンなど物理アタッカーの突破力を上げたり、ダイサイコでサイコフィールドを展開することで、4倍弱点のふいうちや味方へのねこだましなどを無効化するとともに、解除後のワイドフォースを超火力かつ全体攻撃にするといったことができ、
状況に応じてダイマックスという選択肢が取れるのが強みだ。
特に黒バドはザシアンより早く、先制技のでんこうせっかが効かず、きあいのタスキを持たせれば対面でかなり有利というところも評価が高い。
禁伝1体ならザシアン、2匹ならザシアン+カイオーガor黒バドレックスがもっとも安定して勝てる構築である。
その次に、シングルではホウオウ、ダブルではグラードンが来ている印象。禁伝幻無制限では、ダイジェット枠にイベルタルを採用されることが多く、シングルでもダブルでも使用率3位以内に入っていた。
ダイジェットは、シングルでもダブルでも最も使われたダイマックス技だろう。自分と味方の素早さを1段階上げる強力なバフに加え、飛行技は抜群と半減が3タイプずつで無効化されず、特に素早さ関係が重要なダブルで必須級となっている。
禁伝環境は賛否両論だったが、個人的には良かったと思う。SVでは最初のシーズンから禁伝環境になると噂されているが、最初の3ヶ月は禁伝なしで次のシーズンから禁伝を解禁すればいいと思う。
禁伝環境より、シングルの受けループによる遅延ゲーこそウンザリさせられる。一方、ダブルは殴り合いなため、シングルより1体多くてもすぐ終わるが、シングルは受けゲーのせいでタイムアップまで続くことが頻繁にあり、非常にテンポが悪い(だからシングルは嫌い。筆者と同じ考えを持っている人も少なからずいるはず)。
SVでは、回復技がPP5にナーフがされる。これにより、クソ受けゲーが消滅することを願いたい。
ちなみに、全シリーズで一番つまらなかったのはダイマックスなしルールだった。剣盾やっているのにダイマックス使えないのは意味が分からず、あれだけは数日で投げた気がする。
剣盾最後なので、筆者がどのくらいポケモンをやっていたのか紹介
順位は2~3日前のもの
順位は今朝時点
前シーズンは最後の方やっていなかったが、シングルとダブルのレート合わせて3585。総合レートはトレーナー名で検索をかけたところ、ソードやシールドといった汎用ネームを除いて15位以内、入れてもおそらく15位以内だと思う。
シングル
ダブル
トップテンはみんな3600台だったので、もう少し上げておけばトップテン入りも可能だったこともあり、もったいないことをした。
▼メインロムのシールドは1480時間