9月30日に最終回を迎えたサマータイムレンダ。海外のMyAnimeListでは、ループものアニメで圧倒的知名度と人気で知られるシュタインズゲートに次ぐ名作ループものとして評価されることに。
サマータイムレンダ、シュタゲに次ぐ名作ループものに
現時点でのレビューは8.58。2022年夏アニメとしては、2022年春から2クールで放送されたキングダム4期、2022年夏アニメとして放送された「メイドインアビス 烈日の黄金卿」などのレビュー8.82に次ぐ3位にランクインしている。
歴代アニメとしては、84位にランクイン。ループものアニメとしては、2011年に放送されたシュタインズゲート(レビュー9.08で歴代4位)に次ぐ評価を受けている。
なお、シュタゲの別ルートを描いた「シュタインズゲート0」(2018年)はレビュー8.52で111位となっている。
サマータイムレンダの評価は、シュタゲの次に有名なループもので知られるリゼロシリーズのどれよりも高い。リゼロシリーズでもっとも評価が高いのが、2021年に放送された2期となっている。
サマータイムレンダを全話みての感想
サマータイムレンダは設定が「ひぐらしのなく頃に」に近く、2021年に放送された「ひぐらしのなく頃に卒」が大炎上したことや、そもそも作品の知名度が低かったことから、当初はほとんど注目されていなかった。
ループの条件はリゼロなどのいわゆる死に戻りだが、精神が崩壊しない限り何度もループできる…わけではなく、ループするごとにスタート時点がちょっとずつ進み、最終的にはループできなくて積むという制限があったのも緊張感が感じられた。
ループものは主人公がループ能力という最強能力を持っていながら、立ち回りが下手すぎてイライラさせられることが多いと思う。未来を知っているのだから、なんでうまく立ち回れないのかという感じだ。
ループを抜けるには仲間との協力が不可欠だが、大抵はループを信じてもらえず、その後も下手な立ち回りを見せられることとなる。
しかし、サマータイムレンダの主人公はすぐループに順応して使いこなし、仲間もループを信じて協力してくれ、イライラさせられることはなかった。
ループは基本的に本人が漏らさない限りバレず、敵にバレたとしても次の世界に持ち越されることはないが、サマータイムレンダでは敵がループを見破ってきて、ループ対策にあえて殺さないというのも。
後半には敵もループしてきて、一方的な展開にならなかった。最初は主人公側が負けまくったが、後半になると仲間も増えてきて勝つこともあり、お互いの駆け引きが楽しめた。
ループものはその設定から内容が複雑になることも多いが、サマータイムレンダはループのルールも分かりやすく、ついていけないことはなかった。ひぐらしと違って伏線回収もしっかり行われ、モヤモヤはなかった。
毎話の展開や幕引きも鮮やかで、終始退屈させられることはなかった。
唯一の失敗としては、配信がDisney+とTVerしかなかったことだろう。dアニメストアなど有名どころで配信していれば、今期の覇権にも十分あり得たはずだ。