7月29日発売のゼノブレイド3が、ファミ通の週間売上ランキング1位を獲得。しかし、売上はわずか11万本と振るわなかった。
ゼノブレイド3、週間1位も売上は11万と振るわず
【ソフト&ハード週間販売数】11万本を売り上げ『ゼノブレイド3』が首位に! 新作では『デジモンサヴァイブ』『天獄ストラグル -strayside-』もトップ10入り【7/25~7/31】
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— ファミ通.com (@famitsu) August 4, 2022
ランキングは7月25日から31日の集計で、ゼノブレイド3は11.2万本だった。1位ではあるが、思ったより売れていないという感じだ。
2017年に発売した前作「ゼノブレイド2」は31万本であり、前作から半分以上も減らした。なお、初代のSwitch版は34万本でシリーズトップの売上である。
配信でも全然やっている人いない
動画配信サービスが普及した昨今、新作ゲームが発売されるとライブ配信が活発となるが、ゼノブレイド3は全然見かけない。YouTubeのゲーム配信はVALORANTやFall Guys、APEXといった既存作品がトップ層で、旬のゲームだと6月30日に発売されたサンブレイクくらいだ。
ストーリー系のゲームだから上位に来にくい説もあるが、先月発売された猫のゲーム「stray」はライブ上位に入っており、ストーリー系だからというのは理由にならない。
一方、ニコ生ではゼノブレイド3が上位に来ている。しかし、今のニコニコは人が減っており、全体的な母数としては少ない方だろう。
そんなニコ生でも、トップにはサンブレイクが入っている。
長期的に売れるゲームが強い
最近のゲーム売上ランキングを見ても、単発ものの新作はランキングに入ったとしても、すぐに売り上げが頭打ちとなり、次週以降、早々にランキングから消える傾向が強い。ポケモンレベルのビッグタイトルを除き、売上もそこまで多くならないし、ゼノブレイド3もわずか11万本だった。
一方、発売から1ヶ月経ったサンブレイクや、発売から数年経過しているマリカー8DXやマイクラなど、何度でも繰り返し遊べるゲームの方が長期的に売れ、長くランキングに残っている。
今週のファミ通も、ライズとサンブレイクセットが1.7万本で4位、2022年3月発売のグランツーリスモ7が1.2万本で6位、2017年発売のマリカー8DXが1.1万本で7位、2018年発売のマイクラが9800本で10位にランクインしている。
先月公開されたSwitchソフトの2022年上半期ダウンロードランキングも、10本中7本が1年以上前に発売された作品だった。
任天堂が5月に公開した2022年3月期の決算資料を見ても、ポケモンやマリオ、カービィの新作を除き、その多くが既存のソフトだった。
単発ものので売っていくには、ポケモンレベルのビッグタイトルか、中小レベルならstrayみたいに話題性を作らないと厳しいだろう。
一方、プレイした人の評価は高い。一部でムービーが長く、ムービーゲーとの批判もあったが、それを抜きにしても完成度が高いようだ。