ドワンゴが5月23日、ゆっくり茶番劇の商標権に見解と対応について記者会見を行った。
ゆっくり茶番劇の商標権へのドワンゴのアクション
ドワンゴは、多くのクリエイターが安心して創作が続けられる環境を作るため、4つのアクションを行うことを決定した。
文字商標「ゆっくり茶番劇」に関する、ドワンゴの具体的なアクションについて発表いたしました。
1. 商標権の放棄交渉
2. 商標登録に対する無効審判請求
3. 使用料を請求されてしまった方への相談窓口の設置
4. 商標登録による独占の防止を目的とした商標登録出願— ニコニコ公式 (@nico_nico_info) May 23, 2022
「1」についてだが、これは権利者の柚葉が本日、弁理士宛に抹消申請書類を送付。弁理士へ特許庁への提出を要請したとの報告を受けたと、所属のCoyu.Liveが発表しており、交渉することなく商標権が放棄されると思われる。
【御報告】
本日10時頃柚葉より、弁理士宛に抹消申請書類を送付、
弁理士へ特許庁への提出を要請したとの報告を受けました。
画像により、弁理士事務所宛の受領書を確認致しました。
申請から手続きを終えるまでに時間がかかる場合がございます故、続報をお待ち頂ければと思います。— Coyu.Live公式🤝 (@CoyuLive) May 23, 2022
そのため、「2」は必要ないだろう。「3」については、柚葉が使用料を不要にすると発表した際に、誰一人料金は受け取っていないと語っており、こちらも必要ないと思われる。
⚠️追記⚠️
✅先日、使用ライセンス料は不要と公式発表いたしました件につきまして、関係各所へ確認しましたところ、現時点まで金額のお支払いがあった事実は御座いません。
(お支払いは一切受付けておりません)お支払いをした発言等の悪質なデマにご注意下さい。よろしくお願いいたします。
— 柚葉 / Yuzuha (@Yuzuha_YouTube) May 16, 2022
本題は「4」のみとなる。
ドワンゴによる「ゆっくり」系の商標登録が完了すれば、第三者は「ゆっくり」系の文字列で商標登録できなくなるが、商標権を取得したドワンゴも、権利を主張することなく自由に使わせてくれる。もちろん、ZUN氏も了承済みの決定となっている。
ニコニコ「これ以上ゆっくり茶番劇以外も害されないよう、うちがゆっくり系のワードを商標登録するわ。もちろん何も請求しないからフリーに使ってくれておk。ZUN氏も了承済みな」
ニコニコ動画がガチで動画界の任天堂化しだした。
— ゲタライド@仮面ライダー&FGO (@ridertwsibu) May 23, 2022
仮に、一般的に使用されていることを理由に特許庁が商標登録を拒絶したとしても、その場合は誰も商標登録できなくなり、どっちに転んでもドワンゴが損をすることはない。
この対応を受け、ツイッターでは「ドワンゴが商標登録するなら納得」「有能過ぎる」「感謝の本社爆発までがセット」「巻き返しには良いチャンスか」など絶賛の声が殺到。ちょっと前まで「ニコニコはオワコン」「運営がゴミ」などと言われていたのが嘘かのような手のひら返しだ。
今回の件について、ドワンゴは騒動初日から動いており、対応も適切だったため、このような絶賛は無理もない。あとはニコニコサイトの利便性がよくなれば“さらによし”といったところだ。
一方、商標権を独占するのは「柚葉と同じ」という声も。炎上商法による金儲けや売名、そして界隈を荒らすため商標登録した柚葉(個人)に対し、ゆっくりを保護するため善意で商標登録するドワンゴ(企業)。
柚葉は勝手に商標登録したが、ドワンゴはZUN氏了承のもと商標登録する。これが同じであるものか。
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