山口・阿武町のコロナ給付金4630万円が誤振込みされたのを知りながら、うち400万円を別の口座に振り替えたとして、電子計算機使用詐欺容疑で田口翔が逮捕された。
電子計算機使用詐欺の罪は10年以下の懲役だが、弁護士によると、まったく返済できない場合でも懲役3年前後の懲役となるという。
大した罪にはならないわけだが、重要なのは4630万円の返還だ。加えて、弁護士費用および交通費等の費用、計5115万円が阿武町から請求されている。
また、4630万円は雑所得となり、2000万円ほどの納税が必要になると弁護士。すなわち、返済額は7000万円にのぼる可能性がある。
そんな大金、とても返せないと思うが、ツイッターではこのようなツイートがバズっている。
「小説化や映画化で儲けて返すしかない」
預金残高665円から4630万円誤振り込まれた男がオンラインカジノに全ツッパして10日間で溶かしたという事実、阿武町がさっさと取材してノンフィクション小説化として発表、映画化権で元を取るという戦法しか浮かばない。
— シラカワリュウ⚡️ (@LaviverRS) May 18, 2022
田口翔の名前と悪事は全国に知れ渡った。逮捕され、テレビでも報じられたことで、ネットを見ない人たちにも伝わったことだろう。
前科がつくというのもあるが、人の金を盗んで逃げていて、会社の金を盗んで逃げる可能性がある田口翔を、まともな会社は雇わないだろう。中学校時代から恐喝や万引きの常習犯だったこともあり余計だ。
出所しても働き口はないとみられ、仮に再就職できたとしても7000万円はそう簡単に返せない。
そうなると、自分で事業を立てたりするほかないだろう。ツイッターでは、今回の逃亡劇を小説化や映画化し、その儲けで返すしかないという投稿がバズっている。
1997年の神戸連続児童殺傷事件の犯人・酒鬼薔薇聖斗が出版した「絶歌」は25万部で4000万円の印税を手にしたといわれている。また、現代は元犯罪者がYouTuberやTikTokerになって動画収入で儲けるという動きも。元犯罪者の投稿であり、世間で騒がれた人物ともなれば、話題性はバッチリだ。
しかし、何かが当たって大金を手にしたとしても、11日間で4630万円をほぼ全額溶かしたギャンブル中毒者の田口翔は返す前に使ってしまうだろう。返還の義務からは逃げればいいと思っている男なため、7000万円もの借金は一生返せないと思う。
少なくとも7000万円もの借金が発生するわけだが、ギャンブル中毒者が4630万円を手にする前から借金が1円もなかったとは考えづらく、返すべき金はもっとあるだろう。自分が雇った弁護士の費用もちゃんと払うのか気になるところだ。