ポケモン竜王戦2020のゲーム部門・準決勝第2試合が先ほど行われた。この結果に対し、「初手急所ですべて決まった」といった声が寄せられている。
ポケモン竜王戦2020 ゲーム部門・準決勝第2試合は初手急所ゲーではない理由
ゲーム部門・準決勝第2試合はコケホドリ選手としゅん選手。
コケホドリ選手は27歳で、予選(マスターカテゴリー)2位で本選に出場。WCS2019(マスターカテゴリー)で優勝しており、界隈では「ペンギン」というHNで有名らしく、ダブルもシングルも強いプレイヤーのようだ。
しゅん選手は14歳で、予選(シニアカテゴリ)3位で本選に出場した。
コケホドリ選手の構築は、ザシアン入りのスタンパ。シングルではあまり見ないが、ダブルではメジャーのGファイヤーを入れているところがダブル勢らしさを感じる。しゅん選手の構築はイベルタル入りのスタンパ。
初手はコケホドリ選手はカイリュー、しゅん選手はレジエレキ。コケホドリ選手の方が有利だが、しゅん選手はレジエレキを居座らせ、そこにコケホドリ選手のしんそくが炸裂。レジエレキは一撃でダウンしてしまう。
レジエレキのHPは155と無振りなので耐久には振っていなかったとみられるが、それでもタイプ不一致「しんそく」で一撃の辺り、このカイリューは「こだわりハチマキ」だったと思われる。
結局、試合はコケホドリ選手が3匹フル残りで勝利したが、YouTubeライブのコメント欄には「初手急所ですべて決まった」「読みもくそもない試合だったな」「6.25%で負け確はつらいな」など、初手のしんそく急所で決まったという声が飛び交った。
しかし、実際はどうなのか。筆者が見た限り、しゅん選手はカイリューがドラゴン技やじめん技を撃つ可能性を考えると、不利でもレジエレキは引けなかったと思われる。
後ろの霊獣ランドロスが「とんぼがえり」を覚えていたので、レジエレキはボルトチェンジを持っていて、ボルトチェンジでマルチスケイルを潰しながら、相手がダイマックスして来たらウツロイドをクッションに、してこなかったら霊獣ランドロスで「いかく」を回してターンを稼ごうとしたのではないか。
HPは無振りだったので可能性は低いが、壁を張るつもりだったのかもしれない。いずれにせよ、初手カイリューはかなり辛く、例え突破できたとしても後続のラプラス、ザシアンどっちもキツかったと思われる。
筆者的には、初手しんそく急所というより、選出の段階でほぼほぼ決まっていたように思える。しんそく急所は負けに拍車をかける一手だった。
ポケモンは運ゲーだが、さすがにたった一回の急所で勝敗が決まるクソゲーではないはずだ。