映画「鬼滅の刃 無限列車編」の興行収入が300億円を突破。12月15日には305億円にのぼったと速報された。
歴代1位の千と千尋の神隠しの308億円まであと3億円に迫ったが、東宝は千と千尋の308億円を316億8000万円に上乗せすると発表した。
しかしそれでも、鬼滅の刃の千と千尋超えは確実であるが、その一方で「鬼滅に千と千尋を越されるのは嫌」という声が強まっている。
鬼滅の刃の千と千尋超え確実で強まる「越されるのは嫌」勢
鬼滅の映画が300億行ったんだってねこのままだと千と千尋超えそうだな
千と千尋超えたら鬼滅キッズがイキりはじめるから嫌なんだよな…— ꫛꫀꪝRinグル画中(前ちくわのTV) (@tikuwa_gochiusa) December 14, 2020
なんか千と千尋の神隠しが鬼滅に負けるの嫌だな…
一位はずっとジブリであってほしい— キミ ライコネン (@jOiuOsv83DoIBie) December 15, 2020
鬼滅の映画かれこれ5.6回見てる妹が「千と千尋超えは嫌なんだよなあ。10年後くらいに邦画興行収入のランキング特集されて『あったねそんなのww.なんかアレよくわかんないけどめっちゃ流行ってたよねww』ってなるの目に見えてんじゃん」って言ってて、まぁわからなくは無いなと思った。
— ꪔ̤̮ (@midst_sn) December 14, 2020
鬼滅の刃の千と千尋超えがメディアでピックアップされてから、ネットでは「千と千尋が鬼滅に負けるのなんか嫌」といった声が散見している。
その理由については、
・千と千尋を超えたら鬼滅キッズがイキりはじめる
・映画が主な舞台のジブリに対し、鬼滅は漫画がメインですでにやっていた話だから
・歴代1位はジブリであってほしい
・鬼滅が歴代1位になっても、10年後くらいに黒歴史になるのが目に見えている
・鬼滅は今だけの流行りだが、千と千尋はずっと愛されてきた
・鬼滅が売れる度に千と千尋が下げられる
といったことを挙げるツイートが多々みられた。
また、鬼滅の刃と千と千尋を競わせたり、引き合いにする流れが嫌とのジブリファンも。「どっちもいい映画でいいじゃん」という切実な想いもみられた。
千と千尋も特典商法をやっていた
正直、鬼滅の刃には1位をとって欲しくないな
実際来場特典が第四弾まで無ければ、千と千尋の神隠しには到底叶わないような気もするしそう考えると特典無しで今まで1位貫いてきた千と千尋の神隠しってホントすごいよね。
— 紅葉 (@kurekure_tan) December 15, 2020
鬼滅もすごいなって思うけど、当時SNSとかそんなになかった時代に千と千尋の神隠しがここまで興収を伸ばしてた事が、やっぱり凄いなって思っちゃう。
今は1位になるためにとかで入場特典目当てで行ったりもするし、ファンが何回も見に行ったりするけど。— hide (@hide1231lah) December 14, 2020
良い悪いの話でなく、千と千尋の再上映分加算よりも、特典とかを毎週変えて顧客を手に入れようとしてる鬼滅のやり方の方がずるいやつだと思ってしまうけどねぇ。
千と千尋はSNSも無い時代にここまで登り詰めたんだから、本当の意味ではどの映画もまだまだ勝つことは出来ないのでは?— -餅川 もちこ-♑️多忙 (@MoChiKo_re) December 15, 2020
千と千尋超えを受け入れられない理由として、鬼滅の特典商法を挙げる声も多い。
鬼滅の刃は前売り券の段階で特典商法を展開。公開後は入場者特典で釣り、1か月経った11月14日からは隔週で特典が変わる動きに出た。さらにMX4Dと4DXの上映が決定し、この上映にも入場者特典が付く。怒涛の特典商法に、AKB商法と同じだと批判する声も少なくない。
特典目当てというより、鬼滅の刃を1位にするべく映画館を周回する人もおり、これをよく思わない人もいるようだ。
また、コロナで他の映画が中止となり、実質鬼滅の刃の独占状態ということもあり、300億円は必然だったという声もみられた。
一方、千と千尋は特典商法をやっておらず、今と比べてネットが普及してなくSNSもないばかりか、単発映画で300億円いったこともあり、再評価するツイートも多々みられた。
そんな中、千と千尋も特典商法をやっていたという指摘が寄せられている。
千と千尋の神隠しの特典 pic.twitter.com/PJPVZUqtot
— 二木芳人(覚醒前) (@oIP4ZpiSRQKUJsR) December 15, 2020
ローソンで前売り券を買うと、その数に応じて特典が変わる。1枚でもらえるフィギュアは全6種がランダムで1つ付いてきて、鬼滅の刃よりえげつないとされている。
この前売り券はローソンで32万枚の売り上げ。全て一般(1300円)だったとしても、4億1600万円と全体の1%ほどしかなく、特典商法で稼いだ300億とは言い難い。
当時はSNSはなかったが、テレビなどのメディアでたくさん宣伝されていて、この時すでにジブリブランドが確立しており上映期間も長かったことから、千と千尋の300億円も必然だったとも言われている。
千と千尋の上乗せに「悪あがき」との批判殺到
【+8.8億】『千と千尋の神隠し』興収を316億8000万円に差し替えhttps://t.co/BaiVM7HhjG
6月~8月に行った再上映の興収を上乗せした形。このタイミングでの差し替えについて、東宝は「例年、この時期に発表する」「(興収を)抜いてから言うと、後出しという感じになるが、わざとではない」とした。 pic.twitter.com/x6AzG4YiUZ
— ライブドアニュース (@livedoornews) December 15, 2020
東宝は12月15日、千と千尋の興行収入308億円を、316億円に差し替えると発表。今年6月から8月まで行った企画「一生に一度は、映画館でジブリを。」でジブリ4作品が上映され、千と千尋は8億8000万円を売り上げた。この売り上げを上乗せするという。
鬼滅の刃の千と千尋超えが目前に迫ったタイミングでの上乗せについて、東宝は例年、この時期に発表しており、タイミングもジブリと決めていたと説明した。
これに対し、ネットでは円盤や再放送もされコロナ禍の中、2か月で8.8億円を売り上げたことを賞賛する声が相次いでいるが、その一方で、
言い訳にしか聞こえないんじゃが…w
あからさますぎて草
どうせ抜かれる
など批判が殺到。悪あがきだという声も寄せられている。
また、リバイバル上映分を入れていたら永遠に決着がつかないのではないかという指摘も。一方、双方でリバイバル上映を繰り返すことで経済が回ると、むしろ推奨する声もみられた。
SNS全盛期でコロナ禍により実質独占状態、さらに怒涛の特典商法を展開する鬼滅の刃。かたや、テレビ全盛期で娯楽やスクリーン数が少なかった時代に上映され、すでにジブリブランドを確立していた千と千尋。
「鬼滅は特典商法でズルい!」と批判される一方、現代のシステムをフル活用しており、その結果が300億円で凄いと絶賛する声もある。
なお、中立層は時代背景が異なるため比べ物にならないと指摘。その上で「自分の中の一位があればそれで十分」「(興行収入は)面白さのランキングじゃないから争う必要はない」などと語っている。