ポケモン剣盾「冠の雪原」の配信から10月26日で3日が経過した。ストーリーを終え、ダイマックスアドベンチャーで伝説のポケモンやUBを乱獲する人もいれば、11月1日よりスタートするシリーズ7に向けてカジュアルバトルに潜る人もみられる。
シリーズ7では、全ての600族や準伝説が解禁される。またガラル三鳥や新レジ、二馬などの新要素が加わり、シリーズ6で禁止となっていたポケモンも使えるようになる。
これにより、ダブル環境はどうなるのか。カジュアルバトルでの環境をもとに、キャラランクを作成したので紹介したい。
シリーズ7環境でのダブルキャラランク
S:メタグロス
A:サンダー、ガラルファイヤー、ヒードラン、化身トルネロス、カプ・テテフ、カプ・レヒレ、ゴリランダー
B:カイリュー、ガラルフリーザー、ガラルサンダー、ライコウ、バンギラス、サマヨール、ボーマンダ、モロバレル、霊獣ランドロス、ガオガエン、キュワワー、カプ・コケコ、フェローチェ、ドラパルト
C:リザードン、ラプラス、ニョロトノ、キングドラ、スイクン、コータス、トゲキッス、クレセリア、ドリュウズ、エルフーン、ファイアロー、アシレーヌ、エースバーン、オーロンゲ、イエッサン♀、パッチラゴン、ウオノラゴン、ウーラオス(両方)
D:Aライチュウ、Gマタドガス、レジギガス、ニンフィア、テッカグヤ、イエッサン♂、レジエレキ、ブリザポス
E:バシャーモ、ガブリアス、アーゴヨン、レイスポス
Sランク
■メタグロス
個人的には、Sランクはメタグロスくらいだと思っている。
メタグロスはダイマックスでの運用が主流。ダイマックスすることで高めの耐久に磨きがかかり、例えばいちげきウーラオスのあんこくきょうだ2発で確定を取れないほどの固さを得る。
メタグロスの最大HPは187
ダイマックス時の最大HPは374
いじっぱりウーラオスのあんこくきょうだの急所ダメージは182~216
4つの弱点はいずれもメジャーということで「じゃくてんほけん」を持たせていることが多く、下手に弱点を突けば手がつけられなくなる。
技構成は
コメットパンチorアイアンローラー(ダイマックス技の威力140。フィールドが飛び交うため撃てる機会は多い)
しねんのずつき
じしんorじならし(構築にふゆう、ひこうが少なかったりグラスフィールドを考慮するなら)orボディプレス
まもる
が多い。れいとうパンチを撃ってくるメタグロスもおり、まもるを切ってフルアタ構成にしている可能性もある。
対処しづらさに加え、使用率もトップクラスであることを加味した結果、文句なしのSランクと思われる。
Aランク
■サンダー
サンダーはダイマックスしてダイジェットを積むアタッカー型が主流。ぼうふう、かいでんぱ、ライジングボルトなどを習得した反面、電気タイプの必須級サブウエポンとして知られる「めざめるパワー」を失った。
■ガラルファイヤー
ガラルファイヤーは特性「ぎゃくじょう」を生かしたアタッカー型が主流。回復木の実を持たせて「ぎゃくじょう」の再発動を狙ったり、メジャーな弱点と高い耐久を生かした「じゃくてんほけん」に「ぎゃくじょう」も発動させ、特攻を一気に3段階上げることができる。
わるだくみを積んでからダイマックスするパターンも見受けられる。
■ヒードラン
ヒードランはダイマックスでの運用が多い。ダイマックスすることで4倍弱点のじめん技を耐えるほか、3つの弱点はいずれもメジャーなため「じゃくてんほけん」を持たせていることも。
■化身トルネロス
特性「いたずらごころ」による先制おいかぜが主流。攻撃が115、特攻が125あるが、火力ではなくHDなど耐久振りして回復木の実を持たせた型が多い。
■カプ・テテフ
カプ・テテフは前作同様、拘りアイテムを持たせたアタッカー型が主流。ポケモン剣盾ではサイコフィールドの補正が1.3倍に下がり、かといってワイドフォースを覚えず、むしろ弱体化したカプ・テテフだが、まだまだ現役である。
■カプ・レヒレ
カプ・レヒレは「いのちのたま」を持たせてダイマックスする動きがちらほらみられる。それ以外の型は前作と同じだと思われる。
■ゴリランダー
ゴリランダーはシリーズ5同様、ねこだましで相手を妨害しながらグラススライダーなどで殴るのが主流。カプ系が追加されたことで特性の重要性が高まった。グラスメイカーはカプ・ブルルの特権?そんな奴は知らんな
Bランク
■カイリュー
カイリューはダイマックスでの運用が主流。キュワワーと並べ、ドレインキッスで「じゃくてんほけん」を発動させる。フラワーヒールすることで、マルチスケイルを復活させることができる。
■ガラルフリーザー
ガラルフリーザーはあまり当たってないため、実のところ、何をしてくるのかよくわかっていない。ただ、ダイマックスは以外と少ない気がする。
■ガラルサンダー
ガラルサンダーはダイマックスでの運用が主流。かくとう・ひこうの攻撃範囲は広く、攻撃も125あるため非常に強力。ただ弱点を突かれやすいため、使い方を誤ればあっさり落とされる。
■ライコウ
個人的に推しているポケモン。後ほど個別記事で詳しく解説するが、サポート型で運用している。
■バンギラス
バンギラスは物理アタッカーでの運用が主流。エスパー、ひこう、フェアリーが増えたことでかくとうが減って動きやすくなった。
■サマヨール
サマヨールはこれまで同様、トリックルームを展開する立ち回りが主流。トリックルームの申し子クレセリアの解禁で減ると思われたが、むしろクレセリアは全く見ない。
■ボーマンダ
ボーマンダはダイマックスでの運用が主流。物理型、特殊型どっちもおり、前者なら特性は「じしんかじょう」の場合も。
■モロバレル
モロバレルはこれまで同様、いかりのこなで誘導したり、キノコのほうしを撃っていく。4つの弱点はいずれもメジャーで、半減実を持たせても他のダイマックス弱点技で即死するため、きあいのタスキを持たせるケースが増えている。
なお、きあいのタスキを持たせる場合でも耐久振りとする。
■霊獣ランドロス
霊獣ランドロスはこれまで同様、いかくを入れながら殴ったり、ダイマックスしてダイジェットを積む立ち回りがみられた。
使用率は環境トップクラスなのだが、現ダブル環境では「いかく」が刺さらず、そればかりか「かちき」「まけんき」を発動させてしまうため、個人的にはBランク程度だと思っている。
■ガオガエン
ガオガエンはこれまで同様、いかくを入れながら「ねこだまし」や「すてゼリフ」で相手を妨害するなどして殴る。
ランドロス同様、使用率は環境トップクラスなのだが、いかくがメタられているため、この評価となっている。
■キュワワー
キュワワーは前述のカイリューやラプラスなどの「じゃくてんほけん」を、優先度3の攻撃技で誘導技に妨害されることなく発動させる。減ったHPはフラワーヒールで回復させられる。
■カプ・コケコ
カプ・コケコはこれまで同様、アタッカー型として運用する。しかし、ポケモン剣盾ではエレキフィールドの補正が1.3倍に下がり、めざめるパワーが没収され、かといってライジングボルトも覚えず、カプ・テテフ以上の弱体化を食らった。
■フェローチェ
フェローチェはきあいのタスキを持たせたアタッカー型が主流。ポケモン剣盾で命中安定のインファイト、はいよるいちげき、トリプルアクセルなどの物理技を習得し、物理型・特殊型ともに使われていた。
UBの中でもっとも使われており、ドラパルトを抜けるのも評価できる。
■ドラパルト
ドラパルトはこれまで同様、アタッカー型が主流。全ての600族や準伝説が解禁されたことで影が薄くなっている。
Cランク以下の解説は尺の関係上カットする。対戦では主にBランクまでのポケモンが出てくるため、メジャーな型は最低限把握しておこう。
メタグロス軸の構築が環境トップ構築!
カジュアルバトルでよく見るのが、
メタグロス、霊獣ランドロス、ガオガエン、カプ、三鳥、何か
という構築。現在の環境トップはこれなのかもしれない。
新しく見るようになった並び
■バンギラス、パッチラゴンorウオノラゴン
バンギラスの特性「すなおこし」で砂嵐状態とし、冠の雪原で解禁された夢特性「すなかき」のパッチラゴンまたはウオノラゴンを展開していく。こだわりスカーフがなくても上を取りやすくなった半面、火力アップ特性を失った。
■キュワワー、カイリュー
上記参照
■カプ・コケコ、レジエレキ
カプ・コケコの特性「エレキメイカー」でエレキフィールドを展開し、レジエレキのでんき技の威力を底上げする。
■Gマタドガス、レジギガス
Gマタドガスの特性「かがくへんかガス」でレジギガスの特性「スロースタート」を無効化することで、5ターン待つ必要がなくなる。
無論、あくまでカジュアルでの環境で、ランクマッチではどうなるか分からない。しかし、大きく変わるとも限らないため、おおよそはこの通りになるのではないか。