カバーに所属するVTuber桐生ココと赤井はあとが、自身のYouTubeチャンネルの視聴者層の1つを「台湾」としたとして、3週間の謹慎になった騒動で、これは不当な処分とし、即時撤回とカバーの正式な謝罪を求める署名活動が「chage.org」で開始された。
「桐生ココと赤井はあとへの不当な処分の即時撤回とカバーの正式な謝罪を求める」
カバー株式会社に所属するユーチューバー、桐生ココさんと赤井はあとさんは先日、YouTube運営から提供された公式データをそのまま読み上げただけで、3週間もの謹慎処分を受けました。
なぜなら、「台湾を国として扱った」からです。
そのデータによると2人の動画を多くの台湾人が見ていたらしく、2人は「ランキング上位に台湾が入っている」という趣旨の発言をしました。当然それに何ら政治的意図はありません。しかし、この動画をミラー配信で見ていた中国人たちが一斉に「台湾を上位の国として扱った」と発言を曲解し、ネット上であからさまな脅迫を含む猛攻撃を加えました。
これだけならよくある中国人の炎上騒ぎで済んだでしょう。
ところが2人が所属するカバー株式会社は、2人に対し「ナショナリズムへの配慮に欠けた言動をした」として3週間もの謹慎処分を科したうえ、中国語で「一つの中国の原則、中華人民共和国の主権と領土の完全性を擁護し、中国国民の感情を尊重し今後同様の問題を起こさないようタレントへの教育管理を強化する」との声明を発表しました。
何度も言いますが、2人は何ら政治的な発言をしていません。YouTube運営から提供されたデータをそのまま読み上げただけです。台湾人の方が自分の動画を多く見てくれていたという事実に言及しただけで、「ナショナリズムへの配慮に欠けた」と断罪され、政治的な理由による処分を受けたのです。同時に、カバー株式会社が自らの抱えるタレントよりも中国共産党の利害を優先していることもはっきりしました。
このような状況に対し私たちは断固として抗議し、桐生ココさんと赤井はあとさんに科せられた不当な処分の即時撤回と、カバー株式会社による正式な謝罪を要求します。
確かに、桐生ココと赤井はあとの責任はほとんどない。むしろ、赤井の「台湾」発言の翌日に桐生の事案があり、再発防止策が十分ではなかったのと、中国のビリビリ動画“で一つの中国”を支持する主張をしたカバーの責任が大きいだろう。
この署名活動には現時点で82人が賛同している。