営業中の飲食店に自粛を強要する貼り紙をしたり、他人の所有物を損壊させたり、自粛しない人をSNSで攻撃する自粛警察。連中のやっていることは業務妨害、器物損壊、名誉棄損、ストーカー規制法違反などさまざまな刑法に該当するはずだが、これまで捕まる人はいなかった。
そんな中、ついに自粛警察が逮捕された。逮捕されたのは、東京・豊島区役所職員の男(63)。先月に豊島区南大塚の飲食店に「営業スルナ!火付けるぞ!」と書いた段ボールを貼り、業務を妨害した疑いだ。2店舗に犯行をし、いずれも一時営業を休止した。
自粛警察、ついに捕まる!営業中の店に「火付けるぞ!」と脅した豊島区役所の男(63)逮捕
新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言下で営業していた東京都内の飲食店に対し「火付けるぞ」と脅したとして、警視庁巣鴨署は22日までに、威力業務妨害の疑いで、豊島区役所職員の男(63)=同区=を逮捕した。逮捕は20日。22日に釈放している。
巣鴨署によると「感染者が増えていた恐怖から、間違った正義感を持ってやってしまった」と容疑を認めている。
逮捕容疑は4月14日午前5時ごろ、豊島区南大塚の飲食店2店舗のドアに「営業するな!火付けるぞ!」と書いた段ボールを貼り、営業を妨害した疑い。2店舗ともその後、一時営業を休止した。
別の報道によると
・2店舗は東京都の要請を受け、午後8時には閉店していた
・男は都市整備部に所属
▼被害にあった店に貼られた脅迫文
周辺の店には「都民を殺すな!」と書かれた貼り紙も
FNNによると、大塚駅周辺の飲食店では「営業するな!都民を殺すな!」などと書かれた貼り紙がされる被害が数件確認されており、警視庁が余罪について調べているという。
自粛警察の逮捕に対し、ネットでは「やっとか」「どんどん逮捕してほしい」などの声が寄せられたが、その一方で「あっさりと釈放して氏名の公表すらしないっておかしくないですか?」「公務員は暇でいいね」といった批判も相次いでいる。
豊島区は厳正に対処すると発表
ネットでは、懲戒免職を求める声が殺到している。どこかの検事長のように、甘い処分で退職金も出るということにならなければいいのだが。