週刊少年ジャンプで連載されている人気漫画「鬼滅の刃」が最終回を迎えた。最終回を迎え、作者の吾峠呼世晴先生は漫画家を引退するのではないかと噂されている。しかし、これはデマの可能性がある。
鬼滅の刃作者の引退説
吾峠呼世晴先生の引退がささやかされはじめたのは、週刊文春の報道がきっかけ。文春は、家庭の事情でずっと東京で漫画家生活を続けるのは困難で、鬼滅の刃連載終了のタイミングで実家に帰るのではないかと伝えた。
これを受け、ネットでは「今までありがとうございました!!」「その通りになったら日本漫画界最大の伝説になりそう」など信じている人がちらほらみられた。
吾峠呼世晴先生の引退はデマ説
――『鬼滅の刃』の連載が始まったのが2016年11号から。それまでのあいだに『少年ジャンプNEXT!!』に『文殊史郎兄弟』、『ジャンプ』本誌に『肋骨さん』、『蠅庭のジグザグ』が読み切りとして掲載されましたが、読者の反応はいかがでしたか?
A.悪くはないが、もう一つ人気が欲しい…といったところでした。編集部の反応もそのような感じで。連載会議でもいろんな連載ネームを出していたんですけど、なかなか通らなかったんです。――連載会議に落ちたとき、先生はどんな反応を?
A.最初に落ちたときは、大変ショックを受けていたかもしれませんが、それ以降は一切弱いところは見せませんでした。「次また頑張ります」と、鋼の精神で黙々と新しいネームを送ってくれましたね。――聞くところによると、一時期は「漫画家を辞める」とおっしゃったこともあったとか。
A.2015年のあいだに連載を獲れなければ辞めると。吾峠先生は、作家になるべくして生まれた人。だから何としてでも連載会議を通るようなネームにしなくてはと焦りましたが、『蠅庭のジグザグ』、『鈍痛風車』と連載ネームが続けて落ちてしまい、もうあとがなかった。
そこで、『過狩り狩り』を読んだときに感じた課題に立ち戻ってきたんです。
これは、吾峠呼世晴先生の初代編集長を担当した男性がインタビューで語ったこと。
吾峠呼世晴先生は鬼滅の刃の前に様々な連載ネームを出していたが、どれも読み切りでの反応がいまいちで連載会議に中々通らなかったそうだ。2015年の間に連載が獲れなければ漫画家を辞めるとまでいい、そんな吾峠呼世晴先生を男性は「作家になるべくして生まれた人」と賞賛した。
「作家になるべくして生まれた人」「圧倒的な才能」と評価され、1年で連載が獲れなかったら漫画家を辞めると自分にプレッシャーをかけたり、寝る間も惜しんでネームを仕上げるなど絶え間ない努力をしてきた吾峠呼世晴先生。そんな人が一発屋で満足するだろうか。ネットでは「もう一生遊んで暮らせるぐらい稼いだ」などの声もあるが、次の作品に向けてすでに作業に取り掛かっているのではないか。
吾峠呼世晴先生が引退すると証言したのはジャンプ関係者なる人物で本人ではない。週刊誌は「◯◯関係者」などといって妄想で記事を書くことも多い。正式に発表があるまで信じない方がいいだろう。