株式会社ピエラスの「ピエラス除菌・消臭スプレー」は、ウイルスや菌を99%除去すると謡っているが、その成分は“ただの水”という指摘が寄せられた。
ピエラス除菌スプレーは“ただの水”だった!?
【悲報】
うちの店、とうとう「ただの水」を除菌グッズとして販売。゚(゚´Д`゚)゚。違法じゃないけど、違法じゃないけど、企業として越えちゃいけない一線を越えちゃったんじゃないの?
10万円の給付金を当て込んだ詐欺と何が違う?#登録販売者 #ドラッグストア店員 #ドラッグストアの現状 pic.twitter.com/lCHT4voKeX
— 金銀花@登録販売者 (@kitasabou) May 9, 2020
問題となっているのは、株式会社ピエラスの「ピエラス除菌・消臭スプレー」。ウイルスや菌を99%除去すると謡っているが、その成分は“ただの水”。しかも、韓国製のようだ。
Amazonにも被害報告
Amazonより
「近所のドラッグストアよりAmazonの方が安かった(ドラッグストアは1280円)」とのレビュー。一方、ツイッターではドラッグストアで980円(税抜き)で販売されていたという報告もあり、店によって値段にバラつきがあるようだ。
一方、ピエラスは除菌効果があると主張
ピエラスはホームページに除菌スプレーの実施試験データを掲載。マスク塗布持続性試験、抗菌性能試験、消臭性能試験など様々な試験を行い、菌減少率99%など大きな効果があったと、証明書付きで主張している。
詐欺まがいの商品を売らなければならないという罪悪感に押しつぶされそうな投稿者
コレを効果があると信じて買うお客様に、売らなきゃならないというのが、めちゃくちゃストレスで気分が悪い。
具合じゃなくて、気分が。
労災認定してもらえないかしら(ー_ー;)#ドラッグストア店員 #登録販売者
— 金銀花@登録販売者 (@kitasabou) May 9, 2020
“ただの水”だと伝えた上で販売 退職も視野に
私がレジに入ってる時には、「ただの水ですが、よろしいですか?」と確認するようにしてる。
でも、この間みたいに上司から「商売なんだから」と注意されたら、こんな時期に無職にはなりたくないけど、把握してる自店舗のコンプライアンス違反を、本社と所管の保健所に通報して退職しよう(´・ω・`)— 金銀花@登録販売者 (@kitasabou) May 9, 2020
確かに、“そのとおり”でして……。
それでも、子供連れのお客様だと親は自己責任で良いとしても、その子供には罪は無いと思うし、単に知らないだけなら、私も知らないコトは多いから、中身を知ったうえで判断してもらいたい、と悪あがきをしたくなる次第です(´・ω・`)#ドラッグストア店員
— 金銀花@登録販売者 (@kitasabou) May 9, 2020
現行法で取り締まることができない
残念ながら、“除菌”自体に「効果を表している意味が無い」ので、法律違反になりません。
例えば、「除霊スプレー」という製品を販売したとしても、“霊とは何か?”とか“霊を取り除くとは、どういう状態か?”の定義を決めないと、「何も悪いコトはしていない」というのが法律の立ち位置です。
— 金銀花@登録販売者 (@kitasabou) May 9, 2020
一応、科学的には“流水”で手洗いするだけでも、アルコールなどを使わなくても雑菌の99.9%は洗い流せるとされています。
つまり、原料が「水」で「除菌」と謳っても、“嘘ではない”という(-_-;)
あと、【除菌】という言葉自体が業界の造語で、【消毒】や【殺菌】と違い、基準がありません。
— 金銀花@登録販売者 (@kitasabou) May 9, 2020
アルカリ電解水ではなかった
速報ですが、少なくともアルカリ電解水ではなかったです🤔pH的には次亜塩素酸水の可能性もありますが、塩素の香気がないので違う可能性も高いと思います。(もしかしたら本当にただの水かも…?)明日以降、電気伝導率や残留塩素、精密なpHなどもう少し詳細な分析をしてみます。 pic.twitter.com/syiX7BJAbU
— かずのすけ (@kazunosuke13) May 12, 2020
ピエラス、過去にもやらかしていた
水がらみの常習犯?https://t.co/fS8DXXd2ua pic.twitter.com/n9koSHhI0H
— Carkingdom.jp (@carkingdom) May 10, 2020