作家の坂井希久子先生が「自粛要請」という言葉の使い方にツイッターでブチギレている。キレるのそこ!という話ではあるが、作家としてそれは我慢ならないようだ。
坂井希久子先生「『自粛を要請』を見るたびイラっとくる。いいかげん、日本語の悪用をやめていただきたい」
一応作家なので、「自粛を要請」という文言を見るたびイラッとしている。校正さんから「自粛とは自ら慎むことであり、他者から要請されるものではありません」とエンピツ入るよ。そんな言語的まやかしでいつまで責任逃れをするつもり? いいかげん、日本語の悪用をやめていただきたい。
— 坂井希久子 (@kiku_sakai) April 4, 2020
その後も長々とツイートしているので要点をまとめると
「自粛」にはあくまで「自発的に」という意味があり、
行動の責任はあくまで自分にあります。
ですからそれにより損失が生じても自己責任。
「我々は責任を取りませんけど、行動を謹んで。よろしくね!」
と言われているのです。
イラッとするでしょう?■広辞苑に「自粛を促す」という用法があるという指摘について
「促す」は指示してそうするようにしむけること。
「要請」は必要な事柄を、その実現のために願い出て求めること。
前者ならばはっきりとした介入が見られるが、
後者は「お願いしただけだもん」と言い逃れができる。
他者に自発的な行動を求めるのは、
責任の伴うことであると読み取りました。なので「自粛を促す」があるなら「要請」も通用するというのは、
ちょっとおかしいのではないかと。■「自粛要請」に代わる言葉は?
単純に言えば「自宅待機要請」ではないかな?
そして夜のお店などの事業者には「休業要請」。
もちろんその間の補償つきのね!!
ネットの反応
物騒ですけど、自粛と自殺を入れ替えて考えてみると
自殺を要請と自殺を促すって感じになるんですけど、
自ら起こす行動のことを要請されることの違和感が
より感じられる気がするので、なんとなく納得できます!笑気持ちはよく分かります
でも要請しか出来ないという法律上の問題もあり
政府側の心情も分かります
難しいですね言葉を大切にする作家さんには、つらいでしょうね。
緊急事態なので、新しい用語として、柔軟に受け止める気持ちも、
あるといいなと思います。しかし。自粛しない人たちを救うために疲弊していく医療従事者がいるのです。
「自粛」の用語用法について都合よく受け取り、
様々に理由をつけて「自粛」をしない人たちがわたしは恐ろしい。