ポケモン最新作「ポケモンソード・シールド」の発売まで後3日。ポケモンソード・シールドからシリーズに登場するポケモンが絞られ、ポケモンソード・シールドでは計400匹(幻除く)が登場する。また育成面も大幅に緩和され、ポケモンSM・USUMに登場した王冠(個体値を最大まで上げられる)に加え、ミント(性格補正だけを変更できる)やタマゴわざが仕様変更されるなど、かなり楽になった。
それに伴い、ポケモンソード・シールドから対戦を始める人も多いと思われる。この記事では、育成おいて基本的なことを伝えたい。
【育成】対戦の前にすべきこと【ポケモンソード・シールド】
STEP1.パーティを考える
・対戦をしようにも、パーティがなければ始まらない
・初心者がいきなり強い構築を組むのは難しいので、ネットで公開されている構築をパクるか、レンタルチームの中から自分が気に入ったパーティを使うのが望ましい
⇒前者の場合、ポケモンの個体値厳選や努力値振りなどが必要になる(後述)
▼レンタルチームの使い方
ポケモンの強さは3値と性格補正で決定
・ポケモンにはHP、攻撃、防御、特攻、特防、素早さ、の6ステータスがあり、これらのステータスは種族値、個体値、努力値(ポケモン勢の間ではこれらを合わせて3値と呼ぶ)、性格補正で決定する
種族値とは
・ポケモンに設定された隠しステータスの一つ
⇒ポケモンによってそれぞれの値が異なり、高い数値ほど優秀
⇒後述する個体値や努力値と異なり、あとから変更することはできない
・ポケモン勢の間では、合計種族値が600のポケモンを「600族」と呼ぶ
⇒今作だとバンギラス、サザンドラ、ヌメルゴン、ジャラランガ、ステルス戦闘機(新ポケモン)がこれに属する
▼ミミッキュとリザードンの場合、HPはリザードン、攻撃はミミッキュ、防御はミミッキュ、特攻はリザードン、特防はミミッキュ、素早さはリザードンの方が高くなる(後述する個体値などで前後する)
個体値とは
・種族値と同じく、ポケモンに設定された隠しステータスの一つ
・同様に各ステータスに設定されていて、0~31のランクが存在する
⇒31に近づくほど優秀
・ポケモン勢の間では31がV、30がU、0が逆Vと呼ばれる
・基本的には6Vが理想個体となるが、最遅にする場合は特定の個体値を意図的に下げることもある(後述)
・理想個体を出すためには「厳選」する必要があり、これを「個体値厳選」と呼ぶ
STEP2.厳選をする
個体値厳選の方法
・一般的なポケモンの場合はタマゴ孵化がほとんどで、伝説のポケモンは固定シンボル(今作にあれば徘徊も)で厳選
・タマゴ厳選の場合、♂と♀、一方の性別とメタモン、性別不明とメタモンのいずれかを育て屋に預ける
・♂と♀を預けた場合、同じタマゴグループに属するポケモン同士じゃないとタマゴが生まれない
▼タマゴグループ一覧
かいじゅう
こうぶつ
しょくぶつ
すいちゅう1
すいちゅう2
すいちゅう3
ドラゴン
ひこう
ひとがた
ふていけい
むし
ようせい
りくじょう
メタモン(メタモンのみ属する)
タマゴみはっけん(タマゴは生まれない)※一部の進化前、伝説・幻のポケモンが所属
・通常なら両親の個体値から合わせて3つが子に引き継がれるが、片方の親に道具「あかいいと」を持たせることにより、5つ引き継がれる
⇒両親が6Vであれば、最低でも5Vの子が生まれる
・一番楽なのは6Vメタモンを使う方法だが、持っていない場合は面倒でも、1Vから地道に孵化作業を繰り返すしかない
・1Vの場合、任意の個体値を確定で引き継ぐ「パワー系」が推奨される
▼「ふつうよりもポケモンの○○が高く育ちやすい」←○○の部分を確定で引き継ぐ
・最近のシリーズでは、一部の野生ポケモンから3Vが出ることがあり、これを両親にすることで多少効率が良くなる
・伝説のポケモンの厳選の場合、固定シンボルなら目の前でセーブ
・エンカウント⇒ゲットを繰り返し、納得できる個体値が出るまで粘る
・伝説のポケモンなら王冠を使って理想個体にするのが一般的
・一般的なポケモンにも王冠は使えるが、それを親にする場合、王冠で上げた個体値は引き継がず、元々の個体値が引き継がれるので注意が必要
⇒ポケモンSM、USUMでの仕様なのでポケモンソード・シールドでは、王冠で上げた個体値も引き継ぐようになっている可能性も
【必要な場合】最遅の厳選
・ギルガルドやトリルアタッカー(トリックルーム下で先手を取るアタッカー)など、素早さを下げた方が好都合なポケモンが一定数存在する
・できる限り後攻を取るため、素早さの個体値を0か1にした上で、素早さが下がる性格補正(後述)にする必要がある
性格厳選の方法
・個体値だけでなく、性格も厳選する必要がある
・性格によって能力補正が異なる
・タマゴ厳選の場合は育て屋に預ける際、片方の親に「かわらずのいし」を持たせることで、その親の性格を確定で引き継ぐ
・伝説のポケモンの厳選の場合、特性「シンクロ」のポケモンを先頭に置くことで、1/2の確率でゲットしたポケモンがシンクロポケモンと同じ性格になる
⇒瀕死にさせて2番目に置いた捕獲用ポケモンを出すようにするのが一般的
・ポケモンソード・シールドに追加された「ミント」を使うことで、性格を変えることなく補正だけ変更することができる
【複数の特性がある場合】特性厳選
・ポケモンには特性が設定されている
・通常の特性に加え、隠れ特性があるポケモンもいる
・タマゴ厳選の場合、♀と一緒に預けたのなら♀の特性が80%遺伝、♂とメタモンだと50%遺伝
⇒隠れ特性の場合、60%の確率で遺伝
・とくせいカプセルで特性が変更できるが、隠れ特性にはできない(ポケモンソード・シールドで仕様変更の可能性あり)
【任意】ボール厳選の方法
・ポケモンを入れるボールにこだわる人はボール厳選をすることをオススメする
タマゴ孵化の場合・・・
・同じポケモンの♂と♀⇒♂と♀のいずれかのボールが子に引き継がれる
・それぞれ違うポケモンの♂と♀⇒♀のボールが子に引き継がれる
・♂か♀とメタモン⇒性別がある親のボールが子に引き継がれる
STEP3.努力値を振る
・種族値、個体値、性格とは別に、ポケモンのステータスに関わってくるのが「努力値」という隠しステータス
・努力値は最大510まで振ることができるが、各ステータスに振れる上限は252となっている
⇒たくさん振るほど能力が高まる
・努力値はポケモンを倒したり、タウリンなどのドーピングアイテムを使うことで蓄積する
・ポケモンによって倒した際の獲得努力値が異なる
例
コイキング:素早さ+1
ギャラドス:攻撃+2
・上記で紹介した「パワー系」を持たせることで、それに対応した努力値が8もらえる
・パワーアンクルを持たせたポケモンでコイキングを倒した場合、コイキング撃破分の素早さが1加算され、さらにパワーアンクルの8加算され、合計9もらえる
・戦闘に出さなくても、経験値がもらえれば努力値も入る
・一度に獲得できる努力値を増やす方法として「ポケルス」というものがある
・ポケルスはポケモンの状態異常の一つで(バトルには影響なし)、ポケルスに感染したポケモンは獲得する努力値が2倍になる
・コイキングを倒した場合、素早さが2加算され、さらにパワーアンクルを持たせていれば16加算され、合計18もらえる
・ポケルスは手持ちポケモンにうつすことができる
⇒ただし、以下のようなアイコンが出ているポケモンではうつすことはできない(努力値増加の特典は継続)
・ポケルスは戦闘後に3/65536の確率で感染するので、自力で感染させるのは非常に困難
⇒GTSなどでもらうのがベスト
⇒手持ちでの感染は1/3の確率で一斉に起こり、隣接しているポケモンは同時にまとめて感染
・最初のうちはHPと攻撃、攻撃と素早さに252(ポケモン勢の間では特定のステータスに252振ることを「極振り」と呼ぶ)、残り6はどこかに振れば問題ないが、慣れてきたら細かく振って調整することも覚えよう(耐久調整は中級者向けなのでここでは割愛)
STEP4.レベル50以上にする
・オンライン対戦の多くは、レベル51以上のポケモンは自動的に50に引き下げられるのがほとんど
・一方、レベル49以下のポケモンはそのままなので、最低でもレベル50まで上げる必要がある
⇒レベル1戦法など、一部のポケモンは除く
・ポケモンソード・シールドで追加される「けいけんちアメ」は経験値を直接ポケモンに与えることができ、有効に活用していきたい
・ポケモンSM、USUMでは王冠を対価に個体値を最大にできる「すごいとっくん」はレベル100にしないと使えないため、レベル100まで上げる必要があったが、ポケモンソード・シールドで仕様変更されている可能性がある
STEP5.技構成を決定
・ポケモンには4つの技まで覚えさせることができ、これをすべて埋める
・技構成を決定するノウハウはあるが、最初のうちは構築記事通りの構成にすればよい
・PPが5しかない技は、ポイントアップなどで8まで増やすのが推奨される
・厳選作業に入る前に、覚えさせたいタマゴわざを覚えさせても良いが、ポケモンソード・シールドでは、タマゴわざを後からでも覚えさせることが可能になった
タマゴわざとは
・レベルアップや技マシンで覚える技とは別に、ポケモンごとに設定されている技を指す
・覚えさせたいタマゴわざを持っている♂と厳選したい♀を預け、生まれてきた子に♂のタマゴわざが遺伝する
・ヨーギラスにタマゴわざの「ダメおし」を覚えさせる場合、キバゴ系統の♂などにダメおしを覚えさせ、ヨーギラス系統の♀と交配する必要がある
STEP6.持ち物を決定
・ポケモンには一つだけ持ち物を持たせることができ、余程なことがない限り、すべてのポケモンに持たせる
・持ち物にもノウハウがあるが、最初のうちは構築記事通りの持ち物を持たせればよい
【おまけ】海外ニックネームも使ってみよう!
・日本語の場合、ポケモンのニックネームは6文字まで設定できるが、外国語では倍の12文字まで設定できる
⇒オススメは英語
・ポケモンソード・シールドでは、人からもらったポケモンにニックネームがついていない場合、一度だけ自分でニックネームをつけられるようになった
・これを利用し、別のロムは外国語ではじめて、そちらでニックネームをつけると、日本語ロムでも海外ニックネームを使うことができる