東京・江東区のマンションで加藤邦子さん(80)が粘着テープで口を塞がれ、結束バンドで手足を縛られ死亡していた事件でピックアップされている「アポ電」(アポイントメント電話)。近年、アポ電被害は急増しており、2016年から2年間で2倍以上になっている。
そんなアポ電の実態について、今日放送の「ビビット」はアポ電で詐欺に関わっていた男を直撃。一体何を語ったのか?
アポ電の実態を元関係者激白!「(犯人グループは)常識も学もない不良ばかり」
アポ電で詐欺に関わった男によると
◆「アポ電」の名付け親は?
詐欺業者の中では一般的に使われている言葉で、業界内では前からある
◆どのような組織?
アポインター、実行犯などがいる紹介だったり、裏バイト募集掲示板などで人を集める
◆奪った金はどうなる?
アジトの外にまとめる人間がいて、上から順に振り分ける
◆なぜアポ電が増えた?
オレオレ詐欺に手を染めていた犯罪グループが近年、成功率が下がってきたため、犯行手口を変化させたケースが多い
◆電話番号はどうやって入手?
・インターネットで名簿販売業者から購入
⇒「宝石購入者リスト」「投資に失敗した人のリスト」などさまざまなカテゴリーで販売
⇒購入者リストなら名前、住所、電話番号などの個人情報が掲載されている・番号は固定電話だけではなく、携帯電話も売られている
◆ターゲットは?
・60代以上
「判断力が低下しがちの年代の人じゃないと、やってる側も難しい」・タンス預金がある
◆アポインターは訓練されている
・電話するのは常識も学もない不良ばかりで言葉遣いがなっていない
・電話でそれを悟られないようトークマニュアルで教育されている
◆被害を防ぐには?
セールスに関する電話をすべて断るべき
3月4日放送「ビビット」より
手口について、最近はマスコミの世論調査や金融商品の勧誘を装うことも
振り込め詐欺で逮捕された経験のある男によると
・アポ電で資産状況を確かめて、1回で終わるのか、2回、3回と騙せるのか見極める
・刑務所にいた頃、同じ部屋にいる人が「次はみつからないように振り込め詐欺で大きく稼ぐぞ」などと平気で言い、有効な手口を研究している
・アポ電について、最近は息子になりすます手口は成功率が低くなり、マスコミの世論調査や金融商品の勧誘を装うこともある
・アポ電は振り込め詐欺を発展させた犯行で、グループ内に人に手をかけることも苦にしない凶悪犯が手を組んでいるのではないか
江東区アポ電強盗殺人の最新情報
報道によると
・加藤さんには持病があり、月・木・金の午後2時から4時までの45分間、ヘルパーが掃除などを手伝うために訪れていた
・加藤さんと最後にあった友人が「部屋を出た時に玄関は施錠されていた」と証言