11月19日に金融商品取引法違反の疑いで逮捕され、22日に日産の会長を解任されたカルロスゴーン元日産会長に新たな不正が発覚した。
カルロスゴーン会長、姉に資金を不正支出か
・カルロスゴーン会長が日産のCEOに就任した翌2002年、日産はカルロスゴーン会長の姉と「アドバイザー業務」契約を締結
⇒姉に給与と賞与合わせて毎年10万ドル(約1120万円)を支払っていた・姉は日産が海外子会社を通じてリオデジャネイロに購入した高級住宅に住み、管理を任されていた
⇒アドバイザー業務の実績なし・姉との契約は経費の不正支出に該当する可能性
産経新聞によると、姉に支払った総額は約170万ドル(約1億9210万円)に上るそうだ。
2人の姉妹や母親もリオに住む
・3人の姉妹がいる。姉もブラジル生まれ
・86歳の母親はリオデジャネイロに在住。2人の姉妹も近くに住む
・カルロスゴーン会長は毎年2回帰省。親密な家族
母親の自宅も日産の金で購入
11月23日配信「JNN」によると
・カルロスゴーン会長の母親の自宅も子会社を通じて購入させていたことが分かった
⇒親姉妹全員分の自宅を日産の経費で購入!?
オランダの子会社は「ジアキャピタル」と判明!
・2010年、日産は約60億円を出資してアムステルダムに「ジア・キャピタル」という子会社を設立
・社長は当初、カルロスゴーン会長が務めたが、翌年には辞任⇒2012年以降は日産の外国人執行役員が務める
・カルロスゴーン会長らは、ジア・キャピタルのもとに、孫会社として「ハムサ1」、「ハムサ2」も設立
⇒ドバイやバージン諸島にあり、両社ともペーパーカンパニーの可能性・ハムサ1はリオデジャネイロ、ハムサ2はベイルートの高級住宅をそれぞれ購入
⇒2つの物件の総額は約35億円で、改修費用などを含めると約50億円に上る・不動産の契約などは、カルロスゴーン会長の指示のもと、グレッグケリー代表取締役が主導し、外国人執行役員と日本人の幹部社員が社長や役員を務めていた
産経新聞によると、リオデジャネイロ、ベイルート、パリ、アムステルダムの他、東京、ニューヨークにある高級住宅も日産側が負担していたという。