新潟女児殺害、もう一人の被害者 マスコミやネットから犯人扱いされた銀行員

新潟女児殺害、もう一人の被害者 マスコミやネットから犯人扱いされた銀行員

新潟市西区の小学2年・大桃珠生ちゃんへの死体遺棄・損壊などの疑いで逮捕された電気工事士の小林遼容疑者。小林遼容疑者の逮捕までの1週間、現場ではその存在を報じられない別の被害者達が生まれていた。

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【悲報】男性銀行員、‟独身での入居者”というだけで疑われてしまう

・事件当初、現場の住宅街では何人もの“容疑者候補”が浮上。メディアから最も“有力視”されてしまったのが、地元の銀行に勤めるA氏だった

・5月14日、「近所に住む20代」の重要参考人に事情聴取という情報が出ると、A氏の暮らす社員寮にはマスコミが殺到。小林遼容疑者が逮捕されたことが明らかになる直前まで、“犯人扱い”だった

・現場から近い社員寮で、A氏はただ一人、独身での入居者だった。単身向けのアパートなども見当たらない地域で、夜中までA氏の部屋だけ灯りが漏れていたため、目立ってしまった。さらに寮の駐車場に警察車両が駐まっていたので、“警察に監視されている”という誤解が広まってしまった

・有力な犯人候補として、記者が張りついて部屋に出入りする姿を撮影したり、関係先に聞き込みを始める社もあった

・勤務先の銀行が11日には報道各社に対して、風評被害につながる取材を慎むよう要請するFAXを送った。さらに逮捕当日にも、「重要参考人が当行の行員ではないかとの問い合わせをいただいておりますが、当人は本日、朝から勤務地に出勤しており、通常の勤務を行っております」とのFAXを再度送る事態となった

・銀行の広報担当者は「間違った方向に報道がいってしまわないようにその都度対応をさせていただきました。警察に対しては(寮の)駐車場を提供して協力しておりました。(行員が疑われたことは)そのために起こったのかもしれません。従業員の保護を最優先して動きました」と話した

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ネットでは、銀行や寮も晒されてしまった

「近所に住む20代」が重要参考人として事情聴取と報じられた直後、ネットでも犯人捜しが行われていた。2chでは「犯人は寮住まいの銀行員」という情報が流れ、後に勤務先の銀行や寮の名前が書きこまれた。また一部で「犯人の車は黒っぽい紫の車」と報じられたことで、現場付近の「黒っぽい紫の車」が止まっている家も晒されてしまった。

結局、犯人は銀行員でも寮住まいでもなく、車も紫ではなかった。マスコミだけでなく、ネットからも犯人扱いされた‟この銀行員”も、新潟女児殺害の被害者と言えるだろう。

【新潟女児殺害】記事リスト→https://koku-byakunews.com/archives/tag/新潟女児殺害

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