双葉社の月刊誌「まんがタウン」公式Twitterが海賊版サイト「漫画タウン」と混合され、とばっちりを受けた件で、双葉社は「まんがタウン」で、商標登録していたことが、わかった。
双葉社、「まんがタウン」で2001年7月に商標登録していた
▼なお、海賊版サイトも「まんがタウン」と名乗っている
区別するため、海賊版サイトのほうは漢字表記にしているが、どちらも「まんがタウン」である。しかし双葉社が「まんがタウン」で商標登録しており、無断でその名前を使うのは商標権侵害になるのではないか。
▼弁護士・弁理士の北川修平さんによると
・商標権は「◯◯という名前を使う権利」ではなく、「××という商品について、◯◯という名前を使う権利」
・例えば、無断でプリウスという車を作って売れば、トヨタの商標権侵害になるが、無断でプリウスという豆腐を作って売っても、トヨタの商標権の侵害にはならない
・しかし、商品のジャンルが違っても、似ていれば侵害になる。例えば、無断でプリウスというバイクを作って売れば、トヨタの商標権侵害となる
名前が同じでも、ジャンルが違っていれば、商標権侵害には当たらないとのことだが、双葉社の「まんがタウン」と海賊版サイトの「まんがタウン」は同ジャンル。やはり商標権侵害に該当するのではないか。
商標権を侵害すると、商標者が違反者に法的措置を取ることができる。商標の中止(今回の場合サイト閉鎖)を求めたり、サイト名の変更、最悪、損害賠償を請求される可能性がある。商標権を侵害した者は、10年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金が科せられる。またはこれを併用される場合がある。
▼海賊版サイトの「まんがタウン」を訴えるつもりはないらしい
「訴えたら」という声がございますが、相手は何しろ正体不明の犯罪者集団ですので、こちらが打てる手はあまりないのです。みなさまにおかれましては、マンガのいわゆる「海賊版サイト」は、見ない、広めない、使わないということでお願い致します。ただでさえ凋落のまんが産業を、どうか支えて下さい!
— 月刊まんがタウン編集部 (@mm_manga_town) 2018年4月13日
「まんがタウン」の名前で運営されているサイトは複数ある。間違えないよう気をつけてほしい
▼mangatown.net
前回、本サイトも釣られてしまった「まんがタウン」。こちらはすでに閉鎖しており、コンテンツを閲覧することができないが、恐らく、海賊版サイトだろう
▼manga-town.net
問題となっている「まんがタウン」。「manga」と「town」の間に「-」が入っているのが特徴だ。サーバーに不具合が発生しており、繋がりにくくなっている。
▼webaction.jp/manga_town/
双葉社の運営するコミックサイト。こちらは海賊版サイトではないので気を付けてほしい
【漫画タウン】記事リスト→https://koku-byakunews.com/archives/tag/漫画タウン